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西洋美術の名画に会いに行く、ワンコイン常設展のススメ

最近、謎解き×美術館巡りに行ってきました。

謎解きミュージアムラリーというもので、謎解き要素は少なめで美術館巡りがメインでしたがゆるく楽しめました。
(残念ながら現在イベントは終了。)


謎を解くためにいくつか美術館を巡るのですが、国立西洋美術館の常設展では、思わぬ名画にも出会えてとても良かったのでご紹介します。

普段、美術館に行くと特別展や企画展でお腹がいっぱいになりがち。

常設展だけをゆっくり観る機会はあまりなかったので、こんなに気軽に名画を見ることができるんだと驚きました。



オンライン予約ばかりで、久しぶりの紙チケット。モネが印刷されていて嬉しい。

常設展はたったの500円。
しかも、毎月第2日曜日は常設展無料だそうです。

国立西洋美術館の常設展では、中世末期から20世紀初頭にかけての西洋絵画コレクションを時代順に観ることができます。

まずは細部まで緻密に描かれた宗教画がずらりと並ぶ。

ヨース・ファン・クレーフェ《三連祭壇画:キリスト磔系》


昔々、希少で高価な顔料だったラピスラズリの深い青色のマントをまとった女性が描かれています。

カルロ・ドルチ《悲しみの聖母》

もちろんこちらは聖母マリア。中世以降のヨーロッパでは、聖母のまとうマントにラピスラズリを使う伝統があったそうです。

本物の光が差しているように後光が明るく、浮き出るように見えて驚きました。(写真じゃ少し伝わりませんが…)

こちらの作品の女性の肌と、布の滑らかさも凄かった。

ドメニコ・プリーゴ《アレクサンドリアの聖カタリナを装う婦人の肖像》


フランス近代彫刻の作品も所々に置かれています。コンパクトな作品もかわいらしい。

コルネイユ・ヴァン・クレーブ《ヴィーナスとキューピッド》


こちらの女性は、パリで活躍したフランスの女性画家。

22歳の時の自画像だそうで、ロココ調の水色のドレスにバラ色に染まった頬がキュートでした。

マリー=ガブリエル・カペ《自画像》

近くに寄ってみると、髪の毛の柔らかそうな質感やオーガンジーらしき布の透けた感じがかなりリアル。

風景画もいくつか飾られていました。イタリア行きたいな、、

ジョゼフ・ヴェルネ《夏の夕べ、イタリア風景》


国立西洋美術館は、コレクションだけじゃなく建築も見どころのひとつ。

フランスの建築家ル・コルビュジエが設計しており、世界文化遺産に登録されています。

いつ見ても惚れぼれする美しい建築です。


この辺りからは1800年代後半の絵画が多く、ゆっくりと現代に近づいていきます。

アンリ・ファンタン=ラトゥール《花と果物、ワイン容れのある静物》


ルノワールやモネなど印象派の作品も勢揃い。

ピエール=オーギュスト・ルノワール《帽子の女》
クロード・モネ《しゃくやくの花園》

2年前くらいの企画展で見かけて好きになった、モネの雪の絵画とまた出会えました。

クロード・モネ《雪のアルジャントゥイユ》

すごい体勢で女性を引き留めている。。
タイトルも秀悦です。

オーギュスト・ロダン《去りゆく愛》

彫刻作品が並ぶ、廊下と中庭も素敵でした。

このタイル、近くで見てみたい

胴体だけでかなり存在感のある彫刻。

アリスティード・マイヨール《ヴィーナスのトルソ》

そして、大好きなハマスホイにも出会えました!ピアノが出てくるシリーズは特に好きです。

ハマスホイの絵についている額は、金色などではなく落ち着いた黒に近い木の額縁が多く、とても絵に合うなあと感じます。

ヴィルヘルム・ハンマースホイ《ピアノを弾く妻・イーダのいる室内》


👇こちらでもハマスホイのお部屋の絵を2つ見かけました。


最後に、ミックさんの記事を見て最近気になっていた、デュフィの絵にも出会えました。

飛び出してくるかのような色の鮮やかさ、音楽のような「速さ」を感じさせる筆の跡。

まさかこんなにすぐ本物を観ることができるとは、、見つけた時はとても嬉しかったです。

ラウル・デュフィ《モーツァルト》



余談ですが、美術館内のショップでポストカードを買ったら、考える人の紙袋に入れてくれました。笑

商品もいくつかありましたし、ショップの考える人推しがすごい。

考える人の後ろ姿


国立西洋美術館のコレクションについては、公式サイトから調べることもできます。

常設展に出ているのかどうかもチェックできるので、見たい作品がある場合はこちらで探してから行くのがおすすめです。

お気に入りの作品にいつでも会えるのも常設展の良さ。

また色んな美術館の常設展へ行ってみたいなと思います。


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