8/2 日記について
つまり日記の実用価値はきわめて乏しい。それでも人はせっせと日記をつける。何かモラルを高める力があるように錯覚することができるからかもしれない。
外山滋比古『知的生活習慣』
まったく、このとおりで、日記というものは、書くことそれ自体については、様々に効用を考えてみることができる(例えば……何も為さない一日にも、何も為さなかったと日記に書けば、何かを為したような気持ちになり、気分良く眠れる)が、ことに自身の日記を読むことには、実用価値があまりない。書くときには読まれうるものを書