10/24 生命のシンボル

この間読んだ山村修『書評家〈狐〉の読書遺産』に書評の載っていた辻邦生『言葉の箱 小説を書くということ』という本を読んでいる。彼は、

小説の魅力は、そうした作家の一人ひとりが、自分の心の中で、これぞ生命のシンボルなんだ、これに触れて初めて人間が単調な世界から抜け出ることができるんだという、そういうものに満ちた別世界を描くことだと思っていいかと思います。

と書き、そうしたシンボルを見つけることを解くが、この抽象的なアドバイスのなんと実際的なことか。

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