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「認められていない」と感じている時に考えること

今回、自己成長や会社で育成をする時に起こる課題について、2つの観点を組み合わせて考えてみます。

2つの観点
・マズローの欲求5段階説
・承認欲求と共同体感覚

マズローの欲求5段階説

自己実現において、まずマズローの欲求5段階説というものをベースに考えてみます。

特に育成などの分野で使われるフレームで、
人は自己実現に向けて成長をするという前提のもと、
成長欲求を生むためには段階があるという説。

大別すると、
まず欠乏欲求を満たす必要があり、
それが満たされていると成長欲求が生まれるというもので、
欠乏欲求として下記の4種が挙げられています。

1. 生理的欲求
2. 安全欲求
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3. 所属、愛の欲求
4. 承認欲求
(※1,2と3,4でさらに大きく区切ってみます)

1の生理的欲求は、食欲、性欲、睡眠欲で、性欲は現代社会だとちょっと解釈が変わりますが、要は飢えや全く寝ていない状態など生命活動にとって支障をきたしている状態。

2の安全欲求は、衣食住やそれを維持するための雇用や身分、環境などが欠乏している、いわば明日がどうなるかわからないような状態です。

例えば、学校において、勉強=成長機会だとした場合に、家庭崩壊で1や2が満たされていないとか、いじめが発生しており身の危険を感じているとかをイメージしていただくと、そんなときに勉強しようという気持ちにはならないという意味合いです。

大人になっても、例えば借金で苦しんでいるとか、家庭内での問題を抱えているなどの状態があると、まずは直面している課題を解決しないと成長どころではない。

育成を担当する際に、プライベートには踏み込みづらいものですので、上記のような情報を知らないまま育成しようとしてしまう場合があります。
ただ、上記のような状態の場合、まずは直面している課題を解消しないと、相手は成長を考えることすらできません。
個人の成長も同様で、まずは安定して生きていけるという安心感を作る必要があります。

次に3の所属、愛の欲求と4の承認欲求です。

所属、愛の欲求は、学校や会社や家庭といった共同体に所属していることや、周囲から愛情をもって接せられたいという欲求を意味します。

承認欲求は、まず他者承認と自己承認があり、前者は他人から認められたいという欲求、後者は今の自分に満足しているかという基準で自身を判断することを意味します。
その上で、上位承認、中位承認、下位承認と分かれており、こちらも上位は他者と比較して優位な状態、中位は平等な状態、下位は他者から蔑まれたいという状態です。

下位承認について補足すると、こちらは例えば部活でレギュラーになったり、会社で役職に就くことを避けたいといった感情です。責任ある立場になると精神的に辛いことが増えるため、誰かに従っている方が気楽、といった状態です。


さて、これらをマズローの欲求5段階説では、
1. 生理的欲求→2. 安全欲求
3. 所属、愛の欲求→4. 承認欲求
の順に生まれ、4まで満たされていることで、自己実現の欲求が生まれるという流れなのですが、
ここから本題です。

結論からいうと、4の承認欲求を「他者承認」で考えてばかりだと辛くなる、という話です。

次のページに図解します。

4の承認欲求を満たそうとするあまり、他者より優位性を保とうと横柄な態度をとってしまったり、他者に攻撃的になってしまう場合がある。
そうすると、3の所属している共同体から排他されてしまうといったことが起こりうる。

誰もが競争が好きということではないと思います。
スポーツのようにフェアな環境下で競い合うならよいのですが、社会における競争は往々にして公平なルールのもとで起こるわけではありません。

下位承認が起こる理由の一つでもあると思うのですが、競争するくらいなら(波風を立てるくらいなら)今のままがよいと感じる人も一定数は存在します。

承認欲求と共同体感覚の比較

さて、ではどうすればいいかという話で、ここで冒頭の「共同体感覚」が出てきます。
ここで言う共同体感覚とは、アドラー心理学の言葉です。

次のページに承認欲求と共同体感覚の比較を図解します。

自分の優位性を探すという点は共通なのですが、そこから先の考え方が異なります。

承認欲求は、どうすれば自分が一番になるかを考えるのに対し、
共同体感覚は、どうすれば共同体に貢献できるかを考えます。

例えば、会社におけるポストや部活におけるレギュラーなど、数が決まっている席を争う場面において、承認欲求を満たそうと行動してしまうと、下記のような感情が生まれやすいです。

・当該の席を確保するために他の有力候補を貶めたり攻撃する
・当該の席に入れない時に失望感を覚えひどく落ち込んでしまう

共同体感覚は上記のような一つの席を競い合うのではなく、例えば部活において、下記のような行動になります。

・自分はレギュラーではないが誰よりも応援をすることでチーム全体の士気を高めよう
・相手の戦力を分析して有益な情報を提供しよう

どちらが良い、というものではないのですが、ナンバーワンかオンリーワンかみたいな話です。

岸見 一郎さんの『嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え』が流行ったことを考えると、日本文化では、共同体感覚の方が向いていると感じます。

表題の、認められないと感じている時に考えることとして、他者と比較するのでなく、共同体に対して自分の優位性をどう活かすと貢献できるかという観点で考えてみると、気が楽になると思います。



以上、最後まで読んでいただきありがとうございました!




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