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#VOCALOID
#5 raindrop-呼吸
その時、この世界の時が止まった。
周りの音等聞こえなくて、目の前も見れなくて。
まるで、世界は私を否定しているようで。
---------------呼吸
朝起きるのが億劫になる。
布団の魅力がより一層強くなり、父親に開けられた自室の窓から流れ込む空気が
肌を刺す様な痛みで朝が来たと脳が認識する。
クリスマスも終わり、年が明けて三学期に入ってまもない頃、まだ冗談半分で年始の挨拶をしてい
#3 机上妄想論-感情
-----疑問
電話で夏祭りの日を決めてから数日
梅雨も本格的に始まり、道浮く人が傘をさしている。
最近は晴れの日も少ないからなのか、全体的に空気も重く感じる頃
春花は一人、授業終わり、昼休みの教室の窓際で外を眺めながら窓に当たる滴の流れを追いながらボーッとした表情を浮かべていた。
雨は嫌い、だけど少し嬉しい。
楓ちゃんの部活が休みになる事が多いから、 一緒に帰れる事が増える。
今日
#2 机上妄想論-[私の友達]
---プロローグ
タイミング、運命というのは余りにも突然で。
急に不幸なこともあれば、幸せなことだって起きる。
幸と不幸はルーレットのように巡り回ってくるものだ。
あの出来事から数年、私の人生は大きく変わっていた
父と二人で施設から出て、普通の人間と変わらない生活を送るようになると、身の回りに起こる全てのことが、新鮮な、初めての出来事。
身の回りの知識、時間という概念。色とりどりの景色
#1 空を夢見る少女
———空を夢見る少女―――
—-----プロローグ
「…おはよう、ございます。」
— — — —
放った言葉に対して何も返事は帰ってこない。
いつもなら父が横でパソコンをカタカタ打ちながら返事してくれるのだが
最近はその頻度も減っていっている。
「…」
少女は少しだけ悲しそうな顔をしてベッドからゆっくり降り始めた。
だからといって特にやる事はない、少女が暮らしているその部屋は真っ白