4月の読んだ本とか
4月が終わったらしい。昨日。4月18日から社会復帰となり、毎日覚えることがたくさんあっててんやわんやだけれども、とてもいい職場だと思う。
色々と察しすぎる考えすぎるところはどうしても治らないし、一つのミスでもすっごく気にしてしまってクヨクヨしてしまうのも、まだ切り替えが下手なので昨日なんか、一個のミスと一個の上司の言葉がぐっさり刺さったままで、いつの間にか泣いていた。ああごめんなさい、ごめんなさいと真っ暗な天井に向かって目を閉じたまま謝っていた。まだ二週間、もう二週間、社会復帰をした人間にとっての二週間はとても長かったけれど、まだ慣れていることがない、というのも事実で、だからそう、読書をする暇があまりなく、隙間時間で読むようになったけれども、頭に入るかどうかよりも活字を読んで、好きなシーンを読んで、心に馴染ませるような読書をしていたように思う。読むぞ!ではなくて、読んでいたら染み込んでいくから、本を開こう、みたいな。
そんなこんなで4月に読んだ本はこんな感じだった。
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・鳥肌が 穂村弘
・わたしの好きな季語 川上弘美
・そっと、静かに ハン・ガン
・ビブリア古書堂の事件手帖〜扉子と虚ろな夢〜
・花の鎖 湊かなえ
・アムリタ(上・下) 吉本ばなな
・medium 相沢沙呼
・人生の旅をゆく 吉本ばなな
・うつくしい人 西加奈子
・水上バス浅草行き 岡本真帆
・白光 朝井まかて
・いちご同盟 三田誠広
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以上13冊でした。
先月は優しい物が多めの読書だったので、心がすごく穏やかだった。いや、穏やかにしようとしていたのだと思う。現実が目まぐるしく動き出して、明らかにスピードに乗れていなくって、ずっと駆け足みたいな感じだったから、あんまり焦りすぎるのはよそうという気持ちも込めて、吉本ばななさんや西加奈子さんを読むことで原点回帰していたのだった。優しい。本当に優しい物語だ。
心ながどん底を這っている時期に読んでいた『アムリタ』や『うつくしい人』、今読むと懐かしい気持ちになる。ああそうだった、この時は主人公の感情がまるまる私みたいでびっくりしたんだった、と思い出したり。
今の私が過去の私を、物語越しに眺めていた。その頃よりはちょっと、前向きになれていると思う。その証拠に、縋るように読んではいないから。文字を撫でるように、自分を撫でるように、優しく物語は進んでいく。あの頃と同じ悲しいではないし、同じ苦しいではない。だから私はいまここで生きているんだなあと思ったり。
気になっていた『medium』は思ったよりも面白くって、翡翠ちゃんがあまりにも可愛くてこりゃ困ったぜ〜〜となりつつも、ヒロインというのは本当、どこまでも美しく、儚く、できるものだなあ。いくらでも想像のうちで美しくできる。表紙には既にイメージキャラクターの絵が描かれているので想像は容易なのだけど、それにしても美しい。あとストーリーも面白い。ミステリ系をついつい避けがちなので、ちょっとずつ読もうと思って、『medium』もだし『花の鎖』もだけど、頭が今までの読書で使われていたところとは違うところが働いている気がする。ハラハラドキドキ、じわじわひんやり、みたいな。そのうちミステリ好きになるのだろうか。ちょっと難しいかもしれないんだけどね。読んでいけるようにはなりたいなと…
そして短歌では『水上バス浅草行き』を読みまくり、なんて素敵な短歌たちなんだ、と嬉しくなっちゃって、愛しくなっちゃって、日常を切り抜くのがこんなにもキラキラしているものだろうかと思って。大好きな歌集となった。装丁もかわいいし、ぜひみんな手に取ってみてほしいな。
そんな感じで、ゆるゆると読書をしていました。気がつけば5月に入っているのだけれど、今月はもうちょい読めたらいいなあ。
6月の締め切りまでもうすぐだというのにまだ纏まらないので、私は小説を書くのが不向きなのかもしれないと思う夜、夜、夜。
とにかく後悔だけはしないように、ちゃんとやりきろうと思います。がんばろう。読書を楽しみつつ、仕事もがんばりつつ、創作も楽しもう。
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