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思考パターンを変えるには「習慣」を変える:脱「空の巣症候群」

中年クライシス、ミッドライフクライシス。
男性の「中年クライシス」の本はよく出ていますよね。
サラリーマンの悲哀、、
全員が出世するわけでもないし、
その前に全員が「出世したい」わけでもない。

しかし、会社での中心の席を若手に譲った後、
どんな立ち位置で、どんなやりがいをもって仕事をするのか?
その後、立ち位置はより隅に追いやられ、あからさまに給与も減らされる。
さらに先に見えるリタイア、どんなモチベーションで生きていくのか?

私たちは、適度に、幸せを感じながら
生きていきたいだけなんですけどね(泣)

女性も基本的には同じです。
ただ、私たちの年代はフルタイムでずっと仕事をしてきた人は少ないので、
「出世」や明らかな「退職」はない。
むしろ切実なのは、子育ての終わりの「空の巣症候群」です。


ともすると一生「空の巣症候群」


前回の記事で引用したこの下り

決してはたされることのない夢。それは私の母も口ぐせのようにいっていた「一家水いらずの幸福」ということである。すでにそのなかの柱である父が死に、子が成長して家を出て、「恋人という名の他人」を狩猟に出かけてゆこうとしているときに、母だけがねがう「一家水入らずの幸福」とは何であろうか?

「書を捨てよ、町に出よう」寺山修司(著)

女性はともすると、一生抱き続けます。
「一家水いらずの幸福」への切望=「空の巣症候群

「そんなもの無いわよ!」
と言いながら、子供に振り返ってもらえない寂しさ。

私もそうでしたし、いまでも「リハビリ」中です。

私が現時点までで気づいたのは
「思考パターン」を変えるには「習慣」を変える
しかないということです。

人には「現状維持バイアス」があります。
新しいことを始めるのは大変。
ずっと繰り返してきたパターンを変えるのも大変です。

でも、「変化」の時代ですから。
自分自身の現状維持バイアスを取り除く。
これから生きていく上で、必要です。
「変える」べきものは、
今まで自分が大切にしてきた価値観だったりしますから、
大変なんですね。
モノを捨てるのと一緒です。

私の場合は、ランを始めたことで習慣が変わり、
「空の巣症候群」を徐々に抜けました。
私がその過程の中でやめたこと
それは「料理」でした。


今日何食べよう?


30代、40代とひたすら仕事と家事と子育て。

娘が保育園に行っていた時は、家に帰りドアを閉めるなり
「お腹減ったー!」
娘が叫びます。

なので、10分後には食べられるようにしていました。

私の実家は青森で、近所にお店もほとんどないところでした。
食べるものは、全部自分で作るしかなかったのです。
私の母は料理が得意で、色々なものを作ってくれました。
本当に感謝しています。

それを見てきたので、私も料理は好きです。
お惣菜を買う習慣は無かったし、
買える環境になってからも「美味しい」と思えなかったのです。

料理の本もたくさんあり、調理器具もたくさんあります。
「こうしたらどんな味になるんだろう」と考えるのが好き。
どこかのお店で美味しかったものを再現したりするのも好き。

休みの日は買い出しと作り置きを欠かさず
平日の早朝に、家に帰ったらすぐに食べられるように
下ごしらえを欠かしませんでした。

こう書くと「良いお母さん」ですよね?
この「良いお母さん」が、「空の巣症候群」になるんですよ。

毎日のルーティーン
今日何食べよう?


生活の変化


娘が高校生になり、友達と夕飯を食べて帰ることが増えました。
大学になるとバイト先で夕飯が出たりで、
ほとんど家でご飯を食べなくなりました。

これで「空の巣症候群」にドはまりしたのです。

友人に
「娘がご飯を食べてくれない。」
と当時よく言っていました。

友人は
「私は楽になって嬉しいけどね。」
と言っていました。

それまで
娘とご飯を食べる時間」のために頑張って来た。
そう言っても過言では無かったのかもしれません。

でも、もう娘は自由になりたいのです。
三度三度家でご飯など食べたくないのです。

一度勢いがついて回っている車輪を止められない感じですね。
一生懸命作れば作るほど、自分が繰り返し食べることになりました。

料理するのやめよう

やっとここで切り替えることにしたのです。
その時間を他(=ラン)に使うことにしました。


必要なくなった


目的が変わってしまったことに気づくこと。

娘のために料理をしてきた。
でも娘には、もう必要ない。

自分がしてきたことを「必要ない」といわれるのは
寂しいですよね。
でも、固執して自分が不自由な思いをするくらいなら、
自ら切り替えるべきです。

これからは、「自分」が食べたければ料理しよう。

これで随分とストレスは減りました。


新しい「習慣」への切り替え


世の中は共稼ぎが増えました。
スーパーの改装がされていると思ったら、
お総菜コーナーが充実!ですよね。

こんなに沢山の具材が入って500円!
なんてザラなので、無理に作る必要なんてない。
それでも買ったものは基本的にあまり好きではないので、
作ることが多いですが、ちょー簡単料理ばかりです。

手の込んだ料理は「趣味」と考えて、
楽しんでやれそうなときにすることにしました。

ここまで来るのに長かった!
「やらなくてよい料理をやめる」だけのことに、
これだけ苦しんだのですから、
「中年クライシス」「空の巣症候群」、大変なわけですよね。

バイアスを取り除く。
長年の思考パターンを変えるために「習慣」を変える
そのとき、単に「習慣」をやめるのではなく、
別な「習慣」に切り替えると良いと思います。

私は「ラン」で切り替えられました。
あなたも、新しい「習慣」始めてみてくださいね!

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