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想像もしないことで人生が変わった話【前編】

心と体の不調に見舞われた50代目前。

産婦人科の女性医師から言われた言葉
「あなた何か、自分で努力してますか?」

そして、本当にちょっとしたことから、全てが好転し始めます。
想像すらしたことがなかった「私を変えた」もの
それはランニングでした。


そうだ、家を出よう


春のまだ肌寒い夜のことでした。
受験を控えた娘と、心の不調を抱えた私。
2人しかいない部屋の空気が重く感じられました。

「私は私の時間を作ろう。」

別々な時間を過ごすために、夜ジョギングをすることにしました。

「有酸素運動は15分以上が効果的」
とネットにあります。
ゆっくり走って10分経ったら折り返す事にしました。

隣の駅まで行くとちょうど10分、距離にして1.5キロ。
今まで運動などまともにしたことがありませんでした。
少し走るだけで、息が上がりしんどかった。

歩きたくなる自分に、
「急ぐ必要はないんだから」
と言い聞かせ、ゆっくりでも走ります。

たったの20分、往復で3キロ。
ものすごくゆっくりなのに、汗が出ます。
家のマンションが見えてきたときは「出来た!」と嬉しかった。
適度な疲労感がありました。
その日はいつからぶりか、朝までぐっすり眠れたのでした。

毎日は大変なので、週3回にします。
始めは息が切れないように、呼吸のリズムを整えるのに必死です。
徐々に息や足の運びを気にしなくても、自然に走れるようになりました。
息が楽になり、疲労感も少なくなり、体が慣れていくのを感じました。

夜の澄んだ空気を感じながら、頭を空っぽに出来る時間。
ざわざわとしていた気持ちが、「しん」と鎮まっていくのを感じました。

最初のきっかけだった娘との関係も、改善していきました。
神経質になればなるほど、物事は悪い方に向かうのかもしれません。
私の「気が逸れた」だけで、娘はのびのびと暮らせるようになったのでした。
娘がどこの高校に入るかより、どんな気持ちで暮らし通うか、そのほうがよっぽど大事だったのです。

会社で嫌なことがあっても、あまり気にならなくなりました。
夕方からは空模様のほうがよっぽど気になります。
「今日走れるかな?」


目標は今日「家を出ること」


とにかく続けることだけを考えていました。
億劫だなと思う時は、この言葉を思い出しました。
「あなた何か、自分で努力してますか?」
更年期かと思い訪ねた産婦人科の女性医師から言われた言葉です。

目標は今日「家を出ること」
もっと速く走ることでも、もっと長く走ることでもなかったのです。
とにかく、家さえ出てしまえば走れます。
ひたすら、週3回20分。
とにかく、家を出る。

半年経った頃から、体の変化を感じるようになります。

疲れにくくなりました。
肌の調子がよくなりました。
風邪をひかなくなりました。
胃腸の調子が良くなりました。
少しくらい食べすぎても太らなくなりました。


こんなにスタイル良くなっちゃった(笑)!


そして、体型に思わぬ変化が。

体重は2キロほどしか減っていません。
でも、お腹が出て崩れた姿勢だったのが、随分と改善します。

久々に会った人に
「痩せた?」
「変わったよね」
「違う人みたい」
と言われるようになりました。

以前はお店で洋服を見ていると、店員さんに
「ウエストゴムで楽ですよ」
「体のラインが隠れて良いですよ」

などと声を掛けられることがありました。

試着をして
「ちょっと短いです」
とか言うと
「今の服はそうなんです。」
と露骨におばさん扱いされることもありました。

店員さんの対応も変わりました。
女性って正直なんですよね(-_-;)

走り始めて一年経った頃、こんなことがありました。
娘が高校入学後立ち寄ったお店でのこと。
コサージュを見ていた私に、店員さんが声を掛けてくれます。
「それ可愛いですよね。」
「子供の入学式でコサージュ探していたんですけどね。
いいのが見つからなかったんです。
入学式終わっちゃって、残念。」
そう私が言うと、
「入学式って、小学校ですか??」

必要もないコサージュを買ったことは言うまでもありません(笑)。
しかも二つ(笑)!

そんなこんなで、おしゃれも格段に楽しくなったのでした。
(とはいえ、若干人並みになっただけです。前がほんとにひどかった(笑)。)

たったの週3回20分だけでこんなに効果があるなんて。
予想もしていないことでした。

>>>次回へ続く

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