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想像もしないことで人生が変わった話【後編】

心と体の不調に見舞われた50代目前。
ちょっとしたきっかけで始めたランニングで、全ては好転し始めます。


人との出会い


週3回20分のジョギングを始めて4年経ったある日のこと。
知り合った女性から、あるランニングの練習会を紹介されます。
早速ネットで検索してみました。
どうも10キロくらいは走れないと参加出来そうにありません。
そこで、少しずつ走る距離を伸ばし始めました。

プラス500メートル、1キロ、ちょっとずつ、ちょっとずつ。
しんどい時は現状維持。
でもしばらくすると

「今日はもう少し走れるかも」

という日が来ます。
どうにか10キロを走れるようになり、練習会に参加します。

最初は、バリバリのランナーばかりだったらどうしようとドキドキでした。
しかし、行ってみて拍子抜けするほどでした。
速い人も遅い人も、みんな自分のペースで楽しんでいます。

それから、定期的に参加するようになります。
練習会には20代から70代まで、本当に様々な人が来ていました。

ある女性は、50代は体の不調で杖を突いて歩いていたとのこと。
58歳から走り始め、60代後半の今、世界中のマラソン大会に出かけています。
またある男性は64歳から走り始め、70代前半の今もフルマラソンの大会に出場しています。

何歳からでも人は変われる

そう私は知ったのでした。


違う景色が見られるわよ


ある日のこと。
50代後半の女性と、練習会で一緒になります。
日に焼けた健康的な肌と細い筋肉。
見るからに速そうな彼女は40代前半にしか見えません。

案の定、1.2キロの周回コースを、私が2周走っている間に3周走ってしまいます。
予定を終えた彼女は、周回遅れの私に伴走してくれます。
「いいわよー、もうちょっと上げるよー」
「苦しくなったら腕振って」
「あと500メートル、あと400、300」
声を 掛けてくれます。

終わった後、彼女が聞きました。
「何歳?」
「53です。」
私が答えると
「53かぁ。周りが足痛いだの腰痛いだの言うよね。
あなただけ、次どこの大会だの自己ベスト更新だの、
一人違う景色が見られるわよ。
とニヤッと笑いました。

2年後、私はフルマラソンの大会に出場します。
まともに運動などしたことのなかった私が
3キロ走ることさえやっとだった私が
42.195キロを走れるようになったのです。
いつからか、心と体の不調などすっかり忘れていました。


いつからでも人は変われる


昔からの友人が言いました。

「あなたが走るようになるとはね。分からないものね。」

そう。
思いもしないことが人生には起こるのです。

練習会で出会ったキラキラした人たち。
そのペースに知らず知らずに引き込まれていた私。
そして、「目標にしていた」とか「やりたかった」事でもない。
想像したこともないことが、私に起こったのでした。

出来なかったことが出来るようになると、今まであきらめていたことも
「出来るかもしれない」と思えるようになりました。

いつからでも人は変われる

そして私は、会社を辞める決断をしたのでした。

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