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古い世代と若い世代の狭間の、私たち50代がすべきこと

「未来をつくるのは若者」
期待は、大いにしたいところです。
しかし、50代が「若者が活躍しやすい社会にする」
というのも一つの責任かなと思います。

前回の、50代が「前頭葉」を使う社会へ変えよう
ということが一つ。

もう一つ。
「過去」の価値観と「今」の価値観の狭間にいる私たちだから、
出来ることについて書いてみたいと思います。


「古い」世代の価値観


私の兄はずっと賃貸住まいで、4年ごとに引っ越しをしています。
先日また引越しをするという話があり、母がぼやきました。

あー、また始まった。

母の言い分はこうです。
「いい歳をして家も買わず、落ち着かない。」
これを何回、何十回言い続けてきたことでしょう。

私からすると、「老後の生活費大丈夫?」
年金ではただでも不足なのに、家賃払い続けられる?
ライフプランさえ立っているなら、もしくは一生働くならいいんじゃない?
そんなことくらい、わかってるでしょ。
賃貸か持家か、引っ越すか引っ越さないかの問題ではないのです。

電話でぼやく母に、
「賃貸なんだから引っ越したって良いんじゃない?何でダメなの?」

「定まらないって言うか、、」

昔は「寅さん」ってダメな人の例でしたよね?
フラッと旅に出て、家に居つかない。
現代なら?
「仕事も住むところも、自由に変えられる。」
「良い」生き方ですよね。

それに、引っ越しをするということは荷物も片付けます
身軽に動けること自体が「良い」ことです。

50年も60年ものモノがぎっしり詰まった家からは、
引っ越しも出来ませんから。
母にも一度引っ越ししておいて欲しいくらいです。


「若い」世代は高齢期のことなどわからない


前職で、外部の会社の20代の女性担当者と、
打合せをしたときのことでした。
打合せの内容は忘れましたが、「終活」関連のサービスについてでした。
私が「50代からのリセット&リスタート」に行き着く前は、
「終活」関連のサービスやセミナーの企画をしていました。

その時私が、
「今は結婚しない人も、子供がいない人も多いし、
長寿命だからどちらかが先立ってそのあと長いし、
結局はみんな一人になる。」
と言ったら、彼女は、
「えー、そんなー!さびしい。」
と言いました。

いや、みんなそうなるよ。

そう、全然イメージ付かないんですよね。


時代はどんどん進んでいる


先日、こんなニュースを目にしました。

高齢化が進み地縁や血縁が薄れる中、引き取る人がいない死者が増えている問題で、総務省は初めて自治体への実態調査をし、28日発表した。2021年10月に全国の市区町村で管理・保管していた「無縁遺骨」約6万柱あったことが確認された。

以前こちらでも書きました。

一人孤独に亡くなり引き取り手のない死を「無縁死」と呼び、年間三万二千人にのぼることが明らかになった。

記事で紹介した本は2010年出版です。
「無縁死」は、確実に増えていると思われます。

2021年の「無縁遺骨」約6万柱のうち、身元がわからない遺骨は約6千柱
残りは身元が分かっているのに、引き取り手がないということです。

記事の中でも書きました。

核家族化や単身化で親類縁者との関係性も薄れ、かつ長寿命ゆえに
「最後に会ったのは何十年も前」ということは容易に起こりえます。

超長寿命化で、退職し「社縁」が切れてから長くなる

ニュースの中で、豊島区でこのような取り組みがされていると紹介されていました。

東京都監察医務院の統計によると、単身世帯で自宅で亡くなる「孤独死」をした65歳以上の高齢者は、20年に23区内だけで約4200人に達した。5年前より1千人以上も増えた。
豊島区の20年の孤独死は137人。5年前は129人だった。区は「終活あんしんセンター」を開設し、今年4月から23区では初めて、終活情報登録事業を開始した。

待ったなしの問題ですね。
ほかの自治体でも、取り組みが始まっているようです。


50代が変える「死」への認識と準備


「死」への認識
「死後」への「準備」

これらも、私達50代が変えていかないといけない、と思います。
「死」を当たり前に、必ず訪れることとして。

「死」をタブーとする上の世代と、
「死」のイメージがつかない若者の間にいる
私たち世代のすべきことかな。

見て見ぬふりをして、人数の減った若い世代に
後片付けを押し付けることは出来ません。

これも、「成長しない社会」への大切な転換の一つです。

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