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血縁でも社縁でも地縁でもない、あたらしい「縁」

私のテーマ「50代からのリセット&リスタート」
に行きつくまでには、いくつかのきっかけになる本がありました。

そのうちの1冊について書いてみたいと思います。

衝撃的なタイトルですよね。
以前のこちらともつながる話です。

※他の本については、以前こちらで書きました。

無縁社会


こちら読んでみると、
知らない間に日本が「貧乏な国」になってしまっていたのと同様、
既に私たちの「日常」になりつつある話です。
(この本は2010年出版ですから、事態はさらに進んでいると思われます。)

いつも人は、気づくのが遅いのです。

一人孤独に亡くなり引き取り手のない死「無縁死」と呼び、年間三万二千人にのぼることが明らかになった。

その背景には、身元が分かっても誰も引き取らない
「引き取り拒否」の遺体が急増していること。
背景には、家族の在り方の変容が大きいという。
「三世代同居」が当たり前だった時代から、「核家族化」の時代へ、
そして「単身化」の時代へ。

結婚していない人や結婚していても子供がいない人は、
亡くなった場合、その引き取りを甥や姪に頼らざるを得ない。
しかし、甥や姪からは「冠婚葬祭しか顔を合わせたことがない」
とか「もう二十年以上も会っていない」と
「引き取り拒否」に合うケースが増えている。

引き取り手のない死。
特別なことのように思えて、誰にでも起こりうるのではないでしょうか。
核家族化や単身化で親類縁者との関係性も薄れ、かつ長寿命ゆえに
「最後に会ったのは何十年も前」ということは容易に起こりえます。

結婚していない
結婚していても子供がいない
離婚して以前の家族とは連絡を取っていない
子供がいても、親が長寿命ゆえに、子供が先に亡くなるケースもあります。
(「逆縁」というようです)

超長寿命化で、退職し「社縁」が切れてから長くなる

年齢とともに、人は活動的でなくなります。
社会との関係性が薄れ、人間関係も薄れていきます。
また、親しい人が先に亡くなってしまうこともあります。

自分の「あとじまい」を誰かに頼んでおかなければいけない。
そんな時代に入っています。
「死後事務委任」というサービスは既にあります。


これだけの高齢社会においての「住まい」の在り方


今までは、家庭をもち子供が生まれ、
子供に個室が欲しくなるタイミングで、家を買う人が多かったです。
しかし、一生独身のままだと家を買うタイミングはなかなか無いですよね。

また、持家があっても、これだけ長寿命になると、
「家の寿命」の方が先に来るケースも増えます。

以前こちらで書きました。

つまり、高齢者の賃貸のニーズは高まっているはずです。

しかし、「高齢者は賃貸を借りられない」問題があります。

高齢者でも入れる物件があるのは、
100件の不動産仲介業者に電話をかけて、5件くらいというのが実感だ。
国の賃貸住宅を提供するオーナーらに、
65歳以上の高齢者に物件を貸すことについて聞いた。
「拒否感はあるが弱くなっている」
「変わらず拒否感が強い」
「拒否感が強くなっている」
三つを合わせると、高齢者に拒否感を示す回答は7割近くにのぼった。

賃貸オーナーが、高齢者に賃貸を貸したくない理由は以下です。

一番のリスクは、高齢の入居者が孤独死したまま長期間発見されないこと。
遺体の損傷が激しいと家屋にもダメージが生じ、床を張り替える費用などで数百万円かかることも珍しくない。
高齢者が単身で入居する物件は家賃が安い。原状回復費用で家賃収入が帳消しになってしまうこともある。

以前、こちらでも書きました。

この問題に対応する会社も現れてきました。

R65不動産
シニア向け賃貸仲介専門の会社です。

入居者への、通電検知による「見守り」と
大家さんへの万が一の「事故物件リスクへの保険」
をセットしています。

こういった会社が現れていることに、希望を感じますね。


つながりを持とう


自分の「あとじまい」を誰かに頼んでも
住まいの安否確認システムで孤独死が防げても
私たちは幸せではありませんよね。

しかし、個の時代は確実に進んでいます。
長くひとりで生きることが前提になる、今の時代。

血縁でも社縁でも地縁でもない
自分に合った「縁」を探し、自らつながっていくことは、
絶対に必要だと思います。

そんな「縁」を作りだしたい。
「無縁社会」を読んで、そう強く思ったのです。

あたらしい縁=コミュニティづくりを目指します。
まだまだ時間はかかりそうですが、頑張ります。

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