個の時代に知らずに失っているもの
瀬戸内の「豊島」という島に滞在しました。
島での10日間ほどを、シェアハウス生活をしました。
家事の仕方の違いが現れます。。
そこで感じたことを書きたいと思います。
初めてのシェアハウス生活
豊島には、新しい宿泊・イベント施設のお手伝いに来ました。
住まいはシェアハウスが用意されており、
女性のみ、定員は4名、各個室はありました。
個室は充分な広さでしたが、布団しかありませんでした。
キッチンダイニングリビング、お風呂やトイレは共同でした。
建物は古民家をリフォームした、建築家の設計した
とても素敵な建物でした。
シェアハウスでの家事
以前記事に書いた「うかいさん」は、このシェアハウスで会いました。
このような暮らしで問題になるのが、まず「食事」です。
うかいさんが率先して、朝の全員分のお弁当作りから
夜の食事まで多くをやってくれました。
私も料理は嫌いではないので、何度かは担当しましたが。
うかいさんは、少しずつ色々な食材で、
数種類の総菜を手際よく作ります。
次に「掃除」。
「気付いた人がやる」ルールとのことでしたが、
率先してやるのはうかいさんでした。
朝出掛ける前のスキマ時間に、
さっとクイックルワイパーを取り出します。
普段の生活態度が出ますよね(-_-;)
おそらくうかいさんは、普段からこのような生活をしているのでしょう。
一方私は、毎日掃除、、しません。
料理も嫌いではありませんが、忙しさにかまけて、手抜きです。
家政学というもの
うかいさんの所作を見て、家庭生活はマネジメント。
「政治」、まさに家政学なんだな、と思ったのです。
家政学とは
私の母は昔編み物教室をしていました。
生徒さんは「花嫁修業」に来ていました。
私が高校や専門学校の頃は、
まだまだ「短大」「女子大」「女子高」は多く、
「家政科」も健在でした。
良くも悪くも、「女性教育」が健在でした。
その頃私が思ったのは、
家庭のためのことを「学んで」何になるんだろう?でした。
時代は変わり、女性も男性と同様に外で働こうとすると、
「家事」の優先順位は下がります。
家事はそれぞれの家庭で決めればよいので、いくらでも省けます。
今やテーマは「時短」です。
スーパーは改装され、お総菜や冷凍食品コーナーが充実!です。
「男女雇用均等法」とともに
うかいさんは結婚はしているけれど、
ずっと仕事をしてきたキャリアウーマンです。
専業主婦ではありません。
おそらくですが「家政学」を学んだわけではない。
「家政学」が「家庭でのしつけ」で身についたものだったのだろうと想像します。
村上幸子さんは、毎日掃除をしています。
私の母も、毎日掃除をしています。
うかいさんは60代前半、男女雇用均等法以前の世代です。
女性への「家政学」の重要性も、それを教える「しつけ」の重要性も、
うかいさん世代で終わりを迎えたのかもしれません。
「男女雇用均等法」とともに。
実際にウィキペディアの「家政学」には、こんな記述があります。
個の時代の個の生活
とはいえ、うかいさんより上の世代がみんなそうかというと、
全くそうではありません。
誰もが自然に身に着くものではない。
「家政学」が学問として必要とされた要因は、そこにあったのでしょう。
高齢になり介護が必要になっても、ヘルパーさんを家に入れたくない。
そんな高齢者の話はよく聞きます。
いつも家が整っている生活をしているなら、
多くは、そうならないのではないでしょうか?
個の時代、自分だけの生活だと、家事はいつどうやっても良い。
生活に「人の目」はあった方が良いですね。
「人に見られても良い」生活をする。
これは大事かもしれません。
生活のマネジメント、大切にしたい
私の若い時、会社の先輩方やその家族と一緒に別荘に出掛けたり、
法事で年配の女性たちと一緒に、
キッチンに立ったりしたことがありました。
油の使っていない食器には洗剤を使わない
フライパンは水をふき取ってから火にかけるなど、
細々と言われたものです。
今はもう、こんな機会もなくなってきていますね。
私の娘は大丈夫かしら(-_-;)。。
個の時代で知らずに失っているもの。
生活のマネジメント、「家政学」。
大切にしたいと思います。
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