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〈イエスタデイ(YESTERDAY)〉本当に大切なもの

イエスタデイ(原題:YESTERDAY)を観ました。

〈作品概要〉
  作品名:イエスタデイ(YESTERDAY)
   監督:ダニー・ボイル(Danny Boyle)
  制作国:イギリス
劇場公開日:2019年6月28日
 上映時間:117分
 ジャンル:コメディ

〈あらすじ〉
主人公のジャックは、イギリスの海辺に暮らすシンガーソングライター。幼馴染で彼のマネージャーであるエリーに支えられ活動してきたが、全く売れないことから夢を諦めようとしていた。ある日ジャックは、世界的な停電の中で交通事故に遭遇してしまう。ジャックが昏睡状態から目覚めると、世界にはビートルズがいないことになっていた・・・。

〈ADI Score〉・・・映画のスコアを作品ごとの項目に分けて採点
ビートルズが聴きたくなる度:★★★★★
  キャストにびっくり!度:★★☆☆☆
       話の面白い度:★★★☆☆
        おすすめ度:★★★☆☆

〈感想〉
私はビートルズの大ファンな訳ではないが、ビートルズのことをほんわかとしか知らない人がみても、ストーリー自体が非常にわかりやすくテンポもちょうど良くて面白かった。ジャックとエリーの間の友達以上恋人未満な絶妙な空気感や、少々の罪悪感を抱きながらもビートルズの名曲たちを自分の曲として世に送り出すジャックの感情が繊細に表現されていて、視聴者側の感情移入を誘う映画だった。

以下ネタバレあり

もしも世界からビートルズがいないことになっていたら・・・という謎設定に誘われて興味本位で試聴したが、想像以上にストーリーが面白くて良い映画だった。最初からビートルズがいないことになってるのか、どのような流れでいなくなるのかすごく気になったが、まさかの世界的停電後にビートルズがいなかったことになっているというSFのような展開。主人公ジャック役ヒメーシュ・パテルの、ちょっとアホそうな口が半開きの表情が主人公のキャラとすごくマッチしていて素晴らしい演技力だと思った。

また作中でエド・シーランが本人役として出演しているのに非常に驚いた。ビートルズがいない世界でもやはり彼はトップスターという面白いストーリー設定に感嘆すると共に、彼がジャックと即興曲バトルをした際にジャックを絶賛していたシーンが非常に滑稽で笑った。

そしてジャックの幼馴染であり、マネージャーであるエリーとの関係。正直、すごくしっかりしているエリーのような性格の女性はもっと頼りになる男性が好みだろうなって思ったが、そういった女性ほどダメンズに惹かれてしまうものである。

ビートルズの曲を自分の曲だと偽り、世界的なロックスターに成り上がるジャックだが、富の背景にはエリーや家族とのすれ違いがついてきた。最初は成功に満足していたジャックだが、のちに富よりも大切なものに気づく。

お金や成功・名誉よりも大切なのは愛や人との繋がりだと再確認することができた作品だった。ラストシーンで真実を告げるジャック、そしてエリーへの告白。全てを打ち明けるジャックの勇気がとても感動的で素敵だった。

試聴後、Apple Musicでビートルズのアルバムをダウンロードしました。笑

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