”それっぽさ”を抜け出して。
「お、それっぽいじゃん。」
大学院の博士課程で若干の生活費が支給される制度、通称「学振」の申請書を書いている時に満足げにこぼれた一言。
無意識の言葉だったけど、言ってからハッとした。
そこにあるのは”それっぽい”だけで、”自分らしさ”がない文章だったから。
研究費を獲得するための申請書を書くことはめちゃめちゃ難しい。
自分が一番扱いたいと思っている範囲で何がわかっているのかを知っているのは当たり前。「生物学」全体でどのようなことがわかっていて、何がわかっていないのかを認識し