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トーキョーライフワークトーク 第5回アーカイブ:文章

【ゲスト】中里 昇吾さん(荒川102 編集長)

【ナビゲーター】田中 結子


働き方改革や副業解禁などが話題になる昨今、副業に関心がある方も多いのでは?

今回ゲストにお越しいただいた中里さんは数年前から副業で地域WEBメディア「荒川102」の編集長として活動中。
本業と両立させながら時にメディアの枠を超え地域を盛り上げる取り組みも行っています。
大変であっても本業とメディアの編集長を続ける理由はなんなのか?
その理由をたっぷり聞かせてもらいました。

音声でお聞きになりたい方は前の投稿からお聞きください!


番組提供:城北信用金庫



本業と並行ではじめたWEBメディア「荒川102」


田中:
それではさっそく今月のゲストをご紹介します。

荒川区のWebメディア「荒川102」で編集長をされている中里昇吾(なかざと しょうご)さんです。


中里:
よろしくお願いします。


田中:
トーキョーライフワークトークでは今日初めてリモートで収録をしていると言うことで、ちょっとドキドキな感じですがよろしくお願いします!

荒川102のことはもう荒川区では知っている人が多いと思うのですが、どんなメディアなのかリスナーの皆さんに教えていただけますか?


中里:
荒川102は2013年の9月にスタートした、いわゆる地域情報サイトでして元々は荒川区がやっている「コミュニティカレッジ」というところの同期生5人で立ち上げました。
区民の方が区民ならではの視点で同じ区民の方に色々な情報をシェアする、というコンセプトでボランティアでスタートしたのが始まりになります。

今はですね、大体20名弱の区民の方に記者さんとして登録していただいております。
それぞれの方が興味のあるトピックっていうのは異なりますので、こちらから何かこれをしてください、とかこの記事を出してくださいということは無くそれぞれの方が自分の好きな情報、自分の気になる情報をご自身で取材していただいて、それを地域メディアという形で発信させていただいています。


田中:
いろんな記者さんが登録されているということで荒川102の記事は本当にいろんなテーマがあるなぁと思いました。
それぞれの記者さんが気になるテーマで取材をされてるから幅広い内容が載っているんですね。


中里:
そうですね。
テーマも異なりますし注意深く読んでいただければ文章も記者さんそれぞれの特徴がありますのでクセとかも出ているのかなと思います。


田中:
色が出てますよね〜。
たしかに読ませていただくと中里さんがおっしゃったみたいに、それぞれ雰囲気が違うので色んな方の顔が見えるような感じで、おもしろいですよね。


中里:
そうですね。

メディアによってはいわゆる編集役の方が全部チェックをして、ある程度統一された文体で発信をするっていうメディアも勿論あると思うんですけど私が荒川102を始めるにあたっては最初から出来るだけそれぞれの記者さんの個性を活かしたいなというのがありました。
細かいところは少し手を入れたりしますが、全体としては出来るだけ元々書かれている内容を活かして運営しています。


田中:
生の声を聞いている感じがありますよね。


中里:
はい、そうですね。


田中:
新しいお店のオープン情報などを載せてくれるじゃないですか。
荒川区に遊びに行くときに目新しいお店を探すときは大体荒川102なんですよ。


中里:
本当ですか、ありがとうございます!


田中:
いつも活用させてもらっています!


中里:
そう言っていただけると嬉しいです。


田中:
ここ最近は更新頻度もより高くなっているような印象なんですけれども、読者の方も結構増えてきていますか?


中里:
そうですね。
特にコロナウイルスで皆さん在宅とかリモートでお仕事されることが増えたと思うんですけど、その頃から如実に増えた感じはありますね。


田中:
やっぱり実際に街を歩いて情報を集めたりとか、お店に遊びに行ったりする機会が減ってしまったじゃないですか。
なのでやっぱりそういうメディアの情報を皆さん求められたんですかね?


中里:
地域の情報に対するニーズが高まったっていうのはあると思いますね。


田中:
改めて地域の大切さというか、身近な方々のありがたみを今回再確認したっていうのは絶対ありますよね。


中里:
地域の中で過ごす時間とか行動する時間は確実に皆さん増えてると思うので、良くも悪くも今まで地元に居たけどそんなに地元で過ごす時間が無かったという方が改めて動く時間ができてると思うんですよね。
そういった中で区内の情報をWEBで調べたら荒川102の記事が引っかかってくる、というのはやはりあるんじゃないかと思ってまして。
これは多分荒川102だけじゃなくて他の地域情報サイトさんも結構アクセス数が上がってるみたいなので、全体的に言えるんじゃないかなと思います。

地域に住んでてもその地域のお店のこととか施設の情報とかってあんまり知らないじゃないですか。
例えば家庭だったら主婦の方とかはまだ知ってることもあると思うんですけど、男性なんてほとんど興味も無かったみたいな人多いと思うんですよね。


田中:
毎日会社に行って、地元帰ってきたら寝るみたいな。


中里:
そうですね。
だからそういう方も検索する機会は増えてきていると思いますし、そこからうちのサイトを見てくださる機会も増えてるんじゃないかなと思います。


田中:
ちょっと層が広がった印象ですかね。


中里:
アクセス数は確実に上がってますね。


田中:
さっき荒川102を立ち上げられたときに「コミュニティカレッジ」がきっかけで、ということを聞かせてもらいましたけどそこから今日まで続けられてるのってすごいですよね。


中里:
いやもうはっきり言って、2年目ぐらいにはもう辞めたいと思いましたね(笑)


田中:
(笑)


中里:
取材をしたりっていうのを主体的にやってたんですけど、取材しに行って、記事書いて、見ていただくっていう流れの中で我々のメディアは全員別の仕事をしながらやってるので、そこだけに時間使える訳では勿論無くてですね。
記事を書いてると勿論喜んでもらえるんですけど、取材して、編集してってなるとまあそれなりに大変なんですね。


田中:
そうですよね。


中里:
何度もくじけそうになりました。


田中:
一緒に始められたメンバーの方々って今も一緒にやられてるんですか?


中里:
5人で始めたんですけど色々な理由があって抜けたりして、今残ってるのは私ともう一人だけですね。

その代わりメディアを始めてから荒川102を見て「自分もこの活動に参加したい」という方々がお陰様でちょっとずつ出てきまして、全体としてはちょっと増えているという感じですね。


田中:
中里さんは今おっしゃっていたみたいに荒川102だけじゃなくて他のお仕事もされてるじゃないですか。
そちらの方はどんなお仕事をされてるんですか?


中里:
基本的にはいわゆるIT絡みの仕事をしています。
インターネットメディアの運営事業であったりスマートフォンのアプリケーションのサービスを作ったりとか、直近ですとスーパーマーケット向けのシステムの仕事をしていたりとか、いろいろITとかデジタル絡みの仕事をずっとしてきております。


田中:
じゃあずっとメディアに近いお仕事をされていた訳ではないんですね。


中里:
そうですね。
一番最初は総合商社で働いてまして、その後ネット業界に転職したんですけれどもインターネットといってもメディアだけではないので、いろいろなプロジェクトに携わってきました。


田中:
荒川102を始めるってなったときに、何故「WEBメディア」っていう手段で始められたんですか?


中里:
それはですね、自分が書くことが好きだったっていうのが一つあると思います。
当時は自分でも個人のブログとか書いてましたし丁度私が2005年ぐらいにインターネット業界入った時っていうのがブログサービスとか、SNSとか、Twitterとかいろんなものが出てきた頃で書くってことに抵抗が無かったのはあります。

地域活動に携わりたいなっていう思いはずっとあったんですけど、たまたまそのコミュニティカレッジで習っていたコースがフリーペーパーを作りましょう!みたいなコースだったんですよ。
フリーペーパーの作り方をみんなで学ぶ授業を「サンパール荒川」でずっと受けてたんですけど、フリーペーパーって紙なので単純にコストがかかりますし、設置場所とか印刷とかやっぱり大変ですよね。
且つ無料の情報誌みたいなのはそれこそ荒川区の区報も含めて当時から結構あったんです。

一方で、インターネット上で情報発信してる区内のメディアって当時無かったんですよね。
細くやってるところはあったかもしれないですけど、しっかりやってるところはそんなに無い印象があって。
私はネット業界で仕事してたってこともありますし、インターネットだったら情報発信するのってすぐスタート出来るなって思いまして。

地域活動でもいろいろな分野があると思うんですけど、私がやりたかったのはまず荒川区の中に埋もれているいろいろな情報をシェアする、それを知らない人達に届けるだけでも役に立てるのかなって当時思ったので、そこからスタートしたって感じですね。


田中:
荒川区って良いものが沢山あるじゃないですか。
美味しいお店とかも勿論そうですけど中小企業が作られてるものだったりとか、本当に良いものが沢山あるなって思ってるんです。

だけどなかなか魅力が伝わりにくいというか、もっと知ってもらえたら良いのになぁ、みたいに思うことって結構区民の皆さん沢山あるんじゃないかと思うんですね。
なので今その役割を担ってくださっているのが荒川102なのかなって思います。


中里:
今でこそ区外から結構引っ越してくる人が増えて荒川区の人口ってここ最近ずっと増え続けてると思うんですけど、以前は人口の流動性が乏しい町だったんですよね。
区の中で生まれ育った人が主体でそういう方々はどうしても荒川区って台東区とか文京区とか、観光資源が多い町と接してるのもあって「荒川区って何も宣伝するものないよね」みたいな感じが結構あったんです。

でも私は外から来た人間だったので割といろいろなものが新鮮に見えまして、外から見ればとてもおもしろい町だな、住みやすい町だなっていう風に思ったので、そういうところを知らない人って僕以外にも絶対居るはずだと。
なので情報資源はいくらでもあると思ってました。


田中:
やっぱり外から見てこそ、伝えることが出来るっていうのは絶対ありますよね。


中里:
割と地域活動やってる人ってそういう人多いんじゃないかなと思います。


田中:
ずっと中にいるよりも逆に地域外からやって来たほうがいろんな魅力が見えて好きになりやすいというか、そういうのは私もちょっと感じます。


中里:
あとまぁ小さい頃からずっと居る街だとちょっと恥ずかしかったりしますよね(笑)


田中:
はいはい(笑)


中里:
もうあまりにも知りすぎていて(笑)


田中:
近所に知ってる人が居て(笑)


中里:
どこどこの小学校の時の友達がやってるとかだと多分ちょっと恥ずかしいとかもあると思うんですけど、外から来た人間で良くも悪くもそういうのが無いので。


田中:
たしかにそれはありますね。

中里さんが荒川区に住まれて、荒川102で情報発信していこうと思える原動力というか荒川区の魅力ってどのあたりにあると感じていますか?


中里:
人によっていろいろ違うと思いますけど、昔から思ってるのは一応下町って言われてるけど下町にもいろいろあるなと思ってまして。
例えば上野とか神田とかも下町っちゃ下町なんですけど、元々歴史もあるし洗練された下町って感じだと思うんです。
荒川区は、普段着で出歩ける下町っていうか。


田中:
(笑)


中里:
ジャージで出歩いてても良いかなっていうような、そんなところがあると思ってまして。
一応下町だから人と人の繋がりはあるんですけどあんまりベタベタしてないんですよね。


田中:
付かず離れずみたいな感じですか?


中里:
地域の繋がりは勿論あるんですけど強固な繋がりとはちょっと違っていて、良い感じにみんな独立してるのかなと思いますね。
そういうところも町の魅力なのかなとは思います。


田中:
すごくみなさんあったかくてアットホームな感じが強いんですけど、たしかにそれぞれが独立されてらっしゃるというか、中里さんがおっしゃってることもなんとなく肌感覚でわかるような感じがします。


中里:
わかります?


田中:
多分これ荒川区の方と実際にいっぱい接してみないとなかなかわかりにくい感覚かなとは思うので、音声でどれだけ伝えられるかっていうところはありますが(笑)
でもなんとなくおっしゃってることはわかります!


中里:
荒川102で今年の夏にですね、我々の活動自体を定義するようなことをやりましてその中でそもそも自分たちが伝えていきたい荒川区の魅力とか、この街の特徴って何なんだろうっていうのを整理したんですね。
その中にも、今言ったような独立っていうところで言うと、independent(インディペンデント)みたいな感じで定義したりもしてますので、宜しかったらちょっと見ていただきたいなと思います。


田中:
ありがとうございます。
私も拝見させていただきます。
皆さんも是非見てみてください!


中里:
よろしくお願いします!


本業と地域WEBメディアの両立を実現させるために


田中:
地域との距離が近い暮らしって苦手な方もいらっしゃると思うんですよ。
中里さんがそこを苦手だと思われず良いなって思われる理由って何かありますか?


中里:
難しいですね。
人によって感じ方は本当にそれぞれだと思うので。

地域との距離が近いのが嫌だなと思うときって町会の繋がりとか、学校関係だったらPTAとか、そういう義務やボランティア活動のようなものを要求される側面があると思うんですよね。


田中:
ちょっとやらされてる感みたいな。


中里:
ええ、それはやらなきゃ良いだけなんじゃないかと思いますけどね。


田中:
なるほど。
やらなきゃいけないことはやらずに、自分がやりたいと思えることに参加していく。


中里:
そうですね。


田中:
距離が近いことによって良いところ悪いところ、逆に距離があることによって良いところ悪いところ、それぞれあると思うんですよね。


中里:
地域って正直たまたま近くに住みましたって人とのコミュニティーなんでどんな人かわからないじゃないですか。
だからその地域に対する印象って自分の近くにいる人によって大きく左右されると思うんですよね。

その周りの人の中に自分と仲の良い人がいっぱいいれば良い町だなと思うし、知らない人が多かったりとかあまり相性の合わない人がたまたまいたら、残念ながらあんまり良い印象を抱かない、ってことは起こると思うんですよね。


田中:
そうですね。

中里さんは「荒川102」を通じて自ら輪を広げてらっしゃるじゃないですか。
区内で誰かとすれ違ったり、知り合いの方に会う機会も多いんじゃないですか?


中里:
それはよくあります。

最初は全然予想してなかったんですけど、メディア活動をやることによって取材っていう名目で色々なところに行くようになりました。

そうすると例えば私は日暮里に住んでるんですけれども、町屋でも南千住でも尾久でも知り合いの方ができちゃったんですよね。
そうすると自然とどの町へ行ってもそういう方とばったり出会ったりとか、行きつけのお店じゃないですけど知ってる人がいるお店に行ったりすると挨拶をするってことが当然増えますんで親しみが湧きますよね。

それが心地よさに繋がったりとか、そういう側面ってすごくあると思います。
それは私だけじゃなくて他の記者さんも同じような感想をお持ちじゃないかなと思います。


田中:
荒川区のどこにいても知ってらっしゃる方がいるっていう感じですよね。


中里:
そうですね。
なんとなく知ってるとかも含めて、増えますよね。


田中:
さっき別で本業もやってらっしゃって「荒川102」の編集長もやってらっしゃるっておっしゃってましたが、両立が大変なんじゃないかなと思うんですね。
実際に両立ってどういうふうにされてらっしゃるんですか?


中里:
それはもう簡単で平日は基本的に本業の仕事をしてまして、週末とか祝日に「荒川102」の取材活動とかを時間がある範囲でやるっていう。


田中:
曜日でしっかり分けてしまう。


中里:
そうですね。
まあ平日であっても仕事終わったあとに取材行くときとかも偶にありますし、そんな感じで切り分けてますね。


田中:
ストレートに聞いてしまうんですけれども、体力的に疲れたりしませんか?


中里:
取材の約束が重なってたりすると、ちょっと疲れますね。


田中:
そうですよね。


中里:
でも実際、人に話を聞くことはそんなに面倒くさくないんですよね。
人にお話を聞いた後にこの内容を記事にしなきゃって思うとその時にちょっと気合が要ります。


田中:
やっぱりそこは責任感みたいなところもありますもんね。


中里:
ありますね~。


田中:
お話聞かせていただいてるときはきっと新しい発見や驚きとかもあったりするじゃないですか。
なのでそこはテンションでいけそうな気もしますけど、実際それをアウトプットしないとってなるとちょっと気合が要りそうだなっていうのは何となくわかります(笑)


中里:
やりながら慣れてきた部分もあります。
昔は取材したものを1から100まで全部文字起こしをやってたんですけど、最近はその辺もポイントポイントを抑えるようなやり方が身に着いてきて、少しずつ慣れてきた部分はあります。

とはいえ取材をするっていうのは、それなりに責任感がありますね。


田中:
さっきもおっしゃってたみたいに「荒川102」っていろんな記者さんが登録されてらっしゃるじゃないですか。
それによってほぼ毎日の更新が可能になっているんですかね?


中里:
理想として毎日記事を更新したいなっていうのは昔からあったんです。
ずっと出来ていなかったのですが、最近はかなり発信量も増えてきました。

最初の数年は取材記事ばっかり作ってたんですね。
それが無価値だと感じたこともあって、最近は田中さんもおっしゃってたようにもう少しライトなお店の開店情報・閉店情報とか、ちょっとした変化を短い記事にまとめて写真主体で発信することをはじめました。
それによって記事の発信ボリュームとか、発信の頻度はすごく高まったのかなと思っています。


田中:
限られた人数だけでやるってなると絶対限界ありますもんね。


中里:
でも結構地域メディアは一人で運営されてる方が多くて。


田中:
じゃあ逆に荒川102が珍しいというか。


中里:
そうなんですよね。

案外複数人数でやってるメディアってそんなに多くはなくて、というのもそもそも地域メディアってそんなに儲からないんですよね。
我々も元々ボランティアで始めましたし収益源として考えると一人の方が効率が良い部分もあると思うんですよ。

ただ、私の場合は最初から「荒川102はみんなで作っていくもの」って定義してやってますのでできるだけ沢山の人に参加してもらって、できるだけいろんなの人の視点の記事が発信されるほうが良いかなって。
私ひとりの視点の記事ばっかり発信しても正直面白くないと思いますしいろんな人の、いろんな視点の、いろんなカテゴリーの、いろんなテーマの記事が発信されるってことがおもしろいのかなと思います。
荒川区を網羅的にとらえるって意味でも、その方が良いのかなと思ってやってますね。


田中:
地域外から遊びに行こうってなったときに調べるものって大体飲食店のレビューサイトとか、イベントの紹介サイトになってしまうと思うんですよ。
でも荒川区だったらとりあえず「荒川102」を見れば良い、みたいな感じかなと。


中里:
まあそこまでなれてるかはわかんないんですけど、できるだけそうなれると良いなと。
少なくともある程度のことはわかるようにしたいなとは思ってます。


田中:
でもそれを本当に実現されてるように感じますね。
区全体の財産みたいな。


中里:
お店の方だけじゃなくて区の中の企業さんとか、行政の方とか、町を支えてる人とか組織っていろんなものがありますので、できるだけいろんなところに出てもらっていろんなところを紹介していって、という場所にはしていきたいですね。


田中:
ご家族って中里さんの取り組みに対してどんな印象を持たれてるんですか?


中里:
結構自由にやらせてもらってます。


田中:
ご理解されてるってことですね。


中里:
そうですね(笑)


田中:
(笑)


中里:
イベントやるときとかは結構イベントに全部時間が取られますので、そこはいろいろ折り合いを見ながらやります。


田中:
この期間は集中するから!っておっしゃったりするんですか?


中里:
言うっていうか、そうなっちゃってるんで・・・まあそこはあれですね、バランスが必要ですね(笑)


田中:
(笑)

でも地域でこれだけのことをやられてるって凄いことじゃないですか。
お子さんとかも子供の頃はわからないかもしれないですけど、大人になったら嬉しいんじゃないかなと思います!(笑)


中里:
もう8年目なんですけど未だにですね、子供がうちのメディアの名前を覚えてないってことが発覚しまして、まだまだ全然みたいです。(笑)


田中:
何ておっしゃるんですか?


中里:
102っていうのを未だに覚えてないんですよね。
この前、何やってるんだっけ?みたいな話になって「103だっけ?106だっけ?309だ!」みたいな。
全然違う方向に進んでいきましたね。(笑)


田中:
(笑)


中里:
そういう感じです。

田中:
でもきっとやられてることはご理解されてるんじゃないですかね。
名前はちょっとまだだとしても(笑)


中里:
何のためにやってんのかとかは全然理解してないと思います。(笑)


田中:
中里さんが地域の為にやられてるっていうのがきっといつか伝わる日が!(笑)


中里:
だと良いですね(笑)


コロナ禍で地域飲食店の連帯感を生んだ「イート荒川!」


田中:
ここからは「荒川102」から派生して生まれた様々な取り組みについて聞かせていただきます。
先月11月には外食促進キャンペーンの「イート荒川!」を実施されてAudio Network Tokyoとしても「FOCUS ON」という番組で特集させてもらったんですよね。


中里:
そうですね。


田中:
「イート荒川!」はコロナ禍で様々な悩みを抱える飲食店を応援するために始められた取り組みだったと思うんですけれども、今回初めて実施されていかがでしたか?


中里:
今年はコロナウィルスの影響でこういったイベントはそもそも実現できないんじゃないか、やっちゃいけないんじゃないか、というところから議論が始まったのでまず実現できたってことだけでも良かったかなと思っています。

参加店舗が98店舗ありまして僕らは当初40〜50店舗ぐらい参加してくれればいいかな、というくらいで考えていたのが98店舗も参加していただいて、まずはそれに感謝しています。
やって良かったなと思っています。


田中:
本当にいろんなお店が参加されてたので、荒川区を歩いてると結構どこのお店にもチラシが貼ってあるような状態だったと思うんですね。
イベント的にみんなで集まったりとかはできないですけど連日SNSでもお店のPRをされていたり、ちょっと賑わいを感じられるような取り組みでしたよね。


中里;
そうですね。

今アンケートをお店の方に取らせていただいていて、お店によって来店していただいたお客さんの数には当然かなり差はあったのですが複数いただいてるコメントとして同じ黄色い旗やポスターを掲げてるお店が近くに何件も見えましたと。それによって同じ飲食店として連帯感みたいなものを感じることができて心強かった、というコメントをいただいていてそれはすごく良かったと思いますね。


田中:
おっしゃるように、本当にあの黄色いチラシや旗から連帯感みたいな、町の一体感みたいなものがすごい感じられましたよね。


中里:
そうですね。

飲食店さんは町の中でそれこそ根を張って毎日営業されてるわけですけど、やっぱり飲食店さんって朝から夜まですごく忙しいので、周りのお店の方と接点を取ったりする時間って無いみたいなんですよね。
その中で基本皆さん個人企業主なので、コロナで一人孤独に戦ってらっしゃる方って凄く多いと思うんです。

今回このイベントを通じて同じように頑張ってる飲食店が周りに居るんだっていうことを旗やポスターから感じることができた部分はあったのかなと思います。
そういうコメントを頂けたのは嬉しいですよね。


田中:
「FOCUS ON」でも店主さん達の対談の時に、コラボしましょう!みたいな話が出たと思うんですけど、そういうきっかけにもなりましたよね。


中里:
そうですね。

一部そういう繋がりが生まれたのは良かったと思っていますし、今回98店舗のお店の連絡先なんかも我々のほうで蓄積することができましたので、これを活かしてそういう横の繋がりみたいなものをイベント以外でも作っていけたら良いなとは思います。


田中:
「荒川102」のウェブ上でもよりいろんな情報が見れるようになりそうですね。


中里:
そうですね。


田中:
「イート荒川!」のきっかけにもなった「あらかわ都電バル」だったり、今まで荒川102でいろんな取り組みをされてきたと思うんですけれども今までやった中で一番印象的だった取り組みって何がありますか?


中里:
やっぱり「あらかわ都電バル」は2017年にスタートして去年までで3回やりまして、
3回それぞれが凄く印象に残ってますね。

1回目が2017年の11月に実施したんですね。1回目だけが11月に実施していて、2回目と3回目は5月にやりました。

1回目の2017年11月の時は確か平日の夕方からやったんですよ。
平日火曜日の夜に町屋の駅前にあるサンポップマチヤの前にテントを構えまして、そこで受付したんですけれども、本当に初めてやるイベントということでどんだけ人来るんだろうなぁと思って待ち構えてました。

チケットはオンラインで先行販売もしていたんですが確か100枚も売れてなくて・・・これはやばいぞって思ってたんですね(笑)


田中:
(笑)


中里:
そしたらですね、テントを張って準備作業をしてる段階でテントの前にすごい行列ができたんですよ。
その時は「こんなに人来てくれるんだ!」ってびっくりしましたね。
結局1回目のイベントは二日間で二百数十人の方にチケットを買っていただけて、すごく手応えを感じました。

地域イベントなのでオンラインだけで活動していてもあまり伝わってないなと感じたところがありました。むしろ当日テントを出していたことでそれを見た人が「なんだこれ」って寄ってきてくれて、その場でチケットを買っていただくケースも結構多かったんです。


田中:
じゃあ皆さんウェブでの宣伝を知らずに、たまたま通りかかった方が多かったんですね。


中里:
そうなんですよ。

地域でイベントやるときはオンラインの宣伝も重要なんですけど、やっぱり町の中でいかに宣伝していくかってことの方がすごく大事で。
ある程度ブランドとかネームバリューが構築できれば、後は勝手にネットで調べてくれるみたいな世界もあるかもしれないんですけど、やりはじめのイベントなんかはいかにリアルに宣伝告知できるかっていうのが大事だとその時に初めて思いました。
リアルの大事さを発見したっていうのはすごい収穫でしたね。

その後も毎年毎年2倍ぐらいのペースで参加者が増えていまして。


田中:
去年も凄かったですよね。


中里:
そうですね。
去年は1000名弱来てくれました。
手伝ってくれる人も増えて、二日間で4500件ぐらい来店があったんですけどお店側からもいろんな意味で反響を沢山頂けました。

なので今年も「あらかわ都電バル」をやりたかったんですけど出来なくなっちゃってどうしようかなっていうところで、なんとかイベントは毎年続けていくべきだっていう意見が結構うちのチームの中でも多くて、それで「イート荒川!」を開催したっていう経緯がありますね。


田中:
「イート荒川!」の時も中里さんご自身の足で協力してくださるお店を伺って、お願いされていたじゃないですか。
そういうところが最初のころの「都電バル」から繋がってるような感じがしますよね。


中里:
まあそうですね。

営業活動とか、何か知ってもらうとか、そういうものは地域密着であればある程直接足を運ぶしか無いっていうのを主体に活動してます。
毎年毎年もっと効率化できないかな~みたいな議論出るんですけど、もう効率化できないもんだと思ってますね。


田中:
こっちの想いも絶対会った方が伝わりますもんね。


中里:
そうなんですよ。
大体地域活動とか地域イベントとかって、そんなの効果あんの?とか思われるじゃないですか。


田中:
絶対そういう声は出ますもんね。


中里:
参加するとやっぱりそれなりに準備しないといけないですし、その分労力がかかるんですよね。
理念は良いけど、会ったこともない団体がやる活動にわざわざ参加するの面倒くさいって普通思われると思うんですよ。

それはやっぱり直接お話ししに行って、顔も見てもらって、っていうふうにするとああこういう人がやってるんだってことで参加してくださるケースもあると思います。


田中:
そうですよね。

「荒川102」は元々ウェブメディアだったと思うんですけれども、
そのメディアの領域を超えていろんなことに取り組む理由は何ですか?


中里:
これも結構初期の頃なんですけど、「荒川102」ってお陰様で立ち上げた当時から記事書けば200いいねとかポンポーンって付くこともあったんですよ。

それですごい反響あるじゃん!って思っていたら、全然人は動いてなくて。


田中:
実際にお店に足を運んではいなかったんですね。


中里:
そうなんですよね。
いいねって気軽に付けてるだけなんですよね。

結局実際にいいなと思ったお店にお客さんが来るってことにはなかなか繋がらなくて、一年後には閉店しちゃいましたってこともよくあったんですね。


田中:
なんかちょっと悔しいですね。


中里:
そうなんですよ。

別に我々が宣伝したらそのお店が継続するって訳でもないとは思うんですが、やっぱり宣伝するからには来てもらいたいなっていうのがあって。
オンラインでただ宣伝してるだけだと、認知しましたってとこまではいっても実際に足を運びましたってところにいかせるには足りないところがやっぱりあります。

なのでこういうイベントを通じて具体的に人を動かしたり、具体的に商品を買ってもらったりっていうのをやっていきたいっていうのは割と最初の頃から思ってました。


田中:
メディアで発していくっていうのもすごく重要な役割だと思うんですけれども、いま中里さんがおっしゃったようにメディアだけで解決できないこともあるじゃないですか。
それを「荒川102」で横串さしてやることで、荒川区の方々に喜んでもらえることが絶対増えますもんね。


中里:
そうですね。
そういう風にしていきたいですし今回「イート荒川!」で一つ面白かったのが、荒川おこしというお菓子をですね・・・


田中:
あ~!すごい美味しそうでした!


中里:
あれを区内の丸文製菓さんというところと共同で企画して、店頭で販売してもらったんですけど、


田中:
いろんなお店で売られてましたよね。


中里:
そうですね。
20店舗弱で売ってたんですけど結構それの反響が良くて、割と沢山売れました。

区内の元々ある企業さんの技術やノウハウを活用させていただいて、我々が企画したイベントを通じて販売チャネルを新しく作って、メーカーさんや飲食店さんの新しい売り上げにしちゃうっていう取り組みを積極的にできた初めての事例だったんです。
ああいうものを増やしていきたいですね。


田中:
みんなが喜んでくれる、三方良しみたいな感じですね。


中里:
そうなんですよね。


田中:
今後のいろんな取り組みも楽しみにしています。


本業と副業の枠を超えてまだ知られていないものの価値の伝えていく

田中:
先程、荒川区の方々でつながりを作っていきたいというお話がありましたが、今後「荒川102」として新たにやっていきたい取り組みは他にも何かありますか?


中里:
一つは、今まではいわゆるテキストメディアの記事サイトという形での情報発信しかしていなかったんですけれども、情報発信の形態に関して例えば動画での情報発信ですとかメディアとしての幅を広げること。
テキストを読むのが好きな方もいると思いますし、テキストにはテキストの良い部分はあるんですけれども見やすさとか、手軽さって意味で言うとやっぱり今は動画だと思います。


田中:
そうですね。


中里:
そういう新しい表現形態を増やしていきたいなと思ってます。

後は、先程少し丸文製菓さんとの荒川おこしのお話もしましたが、ああいう今無いものを作っていくということもやっていきたいなと思っています。
今までは既に荒川区にあるものとか、企業さんやお店を紹介していくっていうところに基本的にはフォーカスしていたんですけれども積極的に新しい名物や、新しいブランドを立ち上げていくっていうのをやっていきたいなと。
これは今後の課題ですね。


田中:
地域の方の顔を沢山知ってらっしゃる「荒川102」であれば、荒川ブランドみたいなものが出来そうですよね。


中里:
幸いうちはメディアを持ってますので、作ったものを割と効果的にすぐ宣伝できるっていう要素があるんですね。
あとはうちのサイトって結構マスコミの方にもチェックしていただいてるので、上手いこと宣伝できれば全国区で取り上げていただける機会に繋げられるんじゃないかなと。

自分たちが既に持ってるメディア力と上手く掛け合わせて作り上げていけると楽しいかなと思っています。


田中:
本当に荒川区から全国へって感じになりそうですね。


中里:
そうですね。

まずは地元の方に気に入っていただけるようなものを作っていくところからスタートして、それが上手く外の方にも買ってもらえたり、試してもらえようになると面白いかなと思っています。


田中:
やっぱり良さを一番わかってる荒川区の方々が納得してくれたら、地域外でも受け入れてもらえそうな気がしますよね。


中里:
まず地域の中で使われてますとか買われてます、みたいなストーリーが無いと今時商品は買われないですよね。


田中:
そうですね。
きっとそこが信頼ですもんね。


中里:
少なくとも我々がやるからにはそういうストーリーが無いとあまりやってる意味が無いのかなと思います。


田中:
やっぱり地域メディアとしてってことですよね。


中里:
そうですね。


田中:
もう一個お話の中に動画をっていう話ありましたが今記事としてやってるようなことを形態変えて発信していくようなイメージですかね?


中里:
そうですね。

今もたまにInstagramのストーリーズに、簡単な10秒ぐらいの動画を撮ってあげたりはしているんですけれども、インタビューって文字メディアにしちゃうとどうしても全部テキストにする訳にはいかないので情報として端折られる部分が出てくるじゃないですか。


田中:
ちょっと抜粋するというか。


中里:
あと話し言葉をそのまま文章にすると読みにくかったり、その人の人物像が誤解されて伝わっちゃったりすることがあって。


田中:
そうですね。
ちょっと穿った捉え方をされてしまうこともありますもんね。


中里:
そうなんですよ。

それが動画だとその人の表情とか含めて全体として情報が入ってくるので、ちゃんと自然な形で人柄とかも含めて伝わると思うんですよね。
だから僕も含めて動画をやる上ではその辺は上手く活かした内容を発信していけるとより情報の表現力が深まるんじゃないかなと思っています。


田中:
やっぱり声がちゃんと聞けたり、顔の表情が見えたりっていうのが1番伝わりますよね。


中里:
そうですね。
あとわざわざ文字にするまでも無い情報って結構あったりするじゃないですか。
消費型の情報も動画だと発信しやすいのかなっていう。


田中:
記事の方が向いてるものもあるし、動画の方が向いてるものもあるし、それぞれ取材先に合わせてより一層良いものを作っていけそうですよね。


中里:
そうですね。
まだ動画に関してはハッキリとこういうものを発信していこう!っていうのは決めきれていないところは多分にあって。
やれるかどうかもまだ不明なところもあるんですけど、ならではものを作っていきたいですね。


田中:
「荒川102」ならではの動画、楽しみです!


中里:
ちょっとどんなものが出来るかわからないですけれども、できれば来年中にやりたいなと思っていますので楽しみにしていただければなと思います。


田中:
わかりました!

次に「荒川102」を将来的に荒川区内でどんなメディアに位置づけていきたいですか?


中里:
いろいろな情報を自分たちで拾ってきて発信するっていうのも良いんですけど、さっきの動画もそうですしさっきの区内のメーカーさんと物作りしていくってところもそうなんですけど、「荒川102」を一つの器みたいなものとしていろんな方やいろんな企業さんが自由に自分たちの商品やサービスを発信していくところとして、自由に活動してもらえる場所になると良いなと思ってます。


田中:
もっと気軽にって感じですかね。


中里:
そうですね。

僕らがこうしたい、こう企画したいってものだけじゃなくて持ち込み型の企画とかそういうものがどんどん発信されて、この「荒川102」っていう仕組みにのせればパッとみんなに知ってもらえる、そんな場所として発展させていけたら良いなというイメージはあります。


田中:
ふと思い出した時とか、ちょっと困った時とかに持ち込めるというか。


中里:
そうですね。
自分で企画推進してもらって構わないので「荒川102」という場所を活用してもらうっていう。

それを一つ一つ全部運営サイドでモニタリングしながら「こうやってください」ってやるのは現状の使い方だと正直無理だと思うんですよね。
なので自由に使ってもらえるような環境を整えていきたいなと思いますし逆にそういうアイデアとか、こういうのやりたいとかあれば、どんどんお問い合わせフォームから投げてもらえると嬉しいです。


田中:
次に、中里さん個人としてのお話を聞かせていただきたいです。

今「荒川102」と本業のお仕事と両方やられてると思うんですね。
中里さん個人として相対的な展望みたいなものって何かありますか?


中里:
そうですね(笑)
これちょっと難しいんですけれども・・・

田中:
このあたりちょっと皆さん恥ずかしそうに笑われます。


中里:
そうなんですね(笑)

とりあえずいま平日は本業に全部使っちゃっているんですけど、少しずつ「荒川102」絡みの領域を増やしていきたいなと思ってまして。
僕は結構飽きっぽいところもあって、いろんなことをやってる方が楽しいんですよね。


田中:
同時にってことですね。


中里:
個人事業主に先ずはなって、最終的には色々な仕事を受けられると良いなと。

「荒川102」は一つ地域というのをテーマにして、地域をブランディングしていく。
この活動をしている中でいろんな企業さんから、会社としてのマーケティングやPRを手伝ってもらいたいというお話もたまに頂いたりしているので、そういうニーズがあるのかなと思っていて。
できればそういうものも個人としてもう少ししっかりと請け負っていけるように色々経験を積んでいきたいなと思います。

まずは「荒川102」っていうのはその中でも一つ軸にはなっていくと思うので、ある程度売り上げも安定的に作れるようなものも事業として立ち上げていって、1人2人ぐらいは常勤で毎日、メディアとしての情報発信活動にあたれるような体制も作っていきたいなと思いますね。


田中:
やっぱり地域って言うのが一つの軸ですよね。


中里:
終わりは特に無いと思ってるんですけど、でも自分がずーっと100%リードして見なきゃいけないようなものでもないかなっていうか。


田中:
ある程度自走というか。


中里:
そうですね。
「荒川102」というもの自体はどっかで自走していけるような形に持っていけると良いなと思ってますし、それがやれるような人とかチームみたいなものを作っていけたら良いなと思います。


田中:
でもそれが出来たら凄いですよね。
荒川区の方が困ったら何でも「荒川102」、「中里さん」みたいなことになっていきそうですね!


中里:
そうですね。
なので「中里には任しておけない!、私が荒川102やります!」って人がいたら是時お声がけいただければ!検討します(笑)


田中:
じゃあこれを聞いてくださっている方に(笑)


中里:
はい、大歓迎です。


田中:

続きまして、これが最後の質問です。
この質問はインタビューに答えてくださる方、皆さんにお伺いするものです。

あなたのライフワークはなんですか?
個々の取り組みに限定されたお話ではなく、人生をかけて取り組んでいることや、果たしたい目的を教えてください。


中里:
価値があまり無いって思われているもの、例えばビジネスであれば事業的にあまり上手くいっていなくて事業として価値が無いとされてるとか、そういったものに対して新しい価値設定をしてあげる、その中からちゃんと価値を見つけ出してきて育てていく、みたいなことが結構好きで、得意だと思っていて。


田中:
価値の顕在化みたいなことですね。


中里:
そうですね。
テーマは地域とかいろいろあると思うんですけど、そういうものをやっていくのが性に合ってるのかなとは思ってます。


田中:
テーマは何であれ、価値を顕在化させていく。


中里:
そうですね。
既に上手くいってるものとかにはあまり興味が無いんですよ。
ややこしい案件とかのほうが興味が沸くので。


田中:
なるほど、ドMですね(笑)


中里:
そうなんですよね(笑)
なので多分そういう分野で今後もやってくと思います。

いろんな仕組みを引き継げる状態まで作って後は誰かにやっていただく、みたいなものが沢山作れたら良いなっていう。

一人で出来ることって限りがあるじゃないですか。
自分で枠組みを作るところまでは頑張ってやって後は誰かやっていただける人を上手く見つけて、バトンタッチするってことができれば自分が関わった仕組みが世の中にどんどん増えていくと思うんですよね。
そういうふうに出来たら良いなと思います。


田中:
ありがとうございます!



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