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あなたの自由を取り戻す「時間の家計簿」

「#習慣にしていること」という投稿テーマがあったので、私が2か月ほど実践している「時間の家計簿」について共有してみる。

※追記:2022年6月、電子書籍を出版しました。本投稿の内容をバージョンアップさせた内容になっているので、ぜひ書籍をご確認ください!


きっかけ:漠然とした「時間がない」状態からの脱却

仕事に加えて育児が追加されたこと、そのくせに本や映画への熱が高まっちゃったこともあり、とにかく「時間がない」状態になった。まずはこの「時間がない」現状を観察し、何にどのくらい時間を使っているか=支出を把握することから始めることにした。

イメージ:バーチカルタイプの手帳、カレンダー

下記の記事・画像のような、縦軸に日付、横軸に時間帯が入るものをイメージした。いつも使っているGoogleカレンダーの、3日・1週間表示も同じ感じでなじみがある。

何を使うか:スプレッドシートで自作した表

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こんな感じ。難しい機能は使っていなくて、「データの入力規則」と「条件付き書式」くらいしか使ってない。一番下に、1日ごと・項目ごとに何時間使ったかを集計している。

タイムログアプリは世の中にたくさんあって、いくつか試してみたが、しっくりくるものがなかった。ストップウォッチのように1秒単位でボタンを押すタイプのアプリは、四六時中スマホに操られる奴隷にはなりたくないと思ってる私には合わなかった。他のものも、集計をグラフィカルに見られなかったり、後述する時間単位が希望と合わなかったりして、結局「じゃあ作ればいいじゃん」となった。

自作のメリットとしては、カスタマイズの自由が利く、スマホでもPCでも入力できる、好きなように集計できる、不本意なアップデートがされない、余計な広告が出ない、愛着がわく、などなど。初期投資として作成する時間がかかるのがデメリットだが、よい勉強になると捉えればメリットとも考えられる。

何分単位で区切るか:15分。1日は、76+20コマ

30分では長すぎるし、10分だとせせこましい。15分か20分が候補に残ったが、仕事上の工数をつける単位でもある、15分とした。人間が集中力を維持できるのもこのくらいの時間らしい。

15分単位だと、1時間=4コマ、24時間=96コマになる。遅くとも25時には寝て、早くて6時に起きるとして、その間の5時間=20コマは【睡眠】で決め打ち(いわば固定費)している。そうすると、残りは76コマ。

もちろん食事や風呂などは減らせないし、今は基本的にリモートワークだが、出社する日は往復と勤務時間で少なくとも10時間=40コマ使うことになる。

何の項目を作るか:ざっくり決めて、やりながら調整

トイレとか歯磨きとかまで計測できるアプリもあるが、そこまでやるのは面倒だし、費用対効果がなさそう。ざっくりでスタートするべきだと考えて、例えば【めし】には、作って・食べて・片付けるまでを含んでいる。

記録を取ることでムダを減らしたいので、その名も【ムダ】という項目を作っている。あとから入力するときに、そういえば9:15~9:30って何してたっけ…という感じで、明確に思い出せないことがある。他には、会社には着いたけど、遠回りウォーキング出社したせいで身体が熱くてやる気が出ない(自業自得)とか。それらは価値を生まなかった時間という反省を込めて、【ムダ】扱いとする。

どうやるか:毎日・定期的に、スマホ・PCで入力

何時間かごとに、スマホ・PCで入力していく。仕事の日は、仕事が終わってからまとめて入力する。その日の分は、必ずその日のうちに入力する。あとで入力しようとしても忘れているので。

どうやったら毎日入力することが継続できるか、というのが難しいところ。入力をしようと思ってから実際に入力を始めるまでの時間を、極力小さくしようと考えた。スマホからはホーム画面上にスプレッドシートアプリを置き、PCからはブラウザのブックマークで直リンクしている。どちらも3回以内の動作で開ける。

やらないこと:未来の予定を入れること

過去の実績だけを入れるようにした。理由は、細かい記載ができるように作っていないから。コメント等で入れることもできたが、集計しづらいので却下。未来の予定は、Googleカレンダーで管理している。いずれは統合できたらいいのかもしれないけど。

何が変わったか:数時間ごとに行動を振り返る習慣ができた

家の掃除に30分、娘を風呂に入れる一連の動きに45分、noteに投稿するための読書まとめに75分、というように、漠然としていた時間が明確になった。前述のとおり未来の予定は入れていないが、2か月続けたことで今日の自由時間がどのくらい取れそうかがなんとなくイメージ・計算できるようになった。

ムダな時間を減らして自由時間を確保するという本来の目的に沿った点でいうと、振り返って【ムダ】と記入した時間については、インターネットが絡んでいることが多い。目的のないWikipedia徘徊とか、何も残らないYoutube視聴とか。そういう誘惑に負けないように気をつけているつもりでも、ついついやってしまう魔力がある。【ムダ】として可視化することで、抵抗力を高められるのではと思う。

今後やりたいこと:デジタルな時間の内訳を改める

実は【デジタル】という非常に漠然とした項目がある。スマホ・PCで調べものなどをしている時間だが、これが結構多い。自覚できていないだけで、実際は【ムダ】扱いにするべき時間もあるはず。

下記の「節ネット」の考え方でいうと、黒ネットは【ムダ】として区別できているが、白ネットと無害が【デジタル】で一緒になっている。白ネットを否定はしないが、他にやりたいことが多くて時間が足りない現状では、減らすべき時間。まずは【デジタル】から切り離して見える化し、【読書】や【学習】などのより有意義なものに移行させるようにしたい。


#習慣にしていること

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いつも図書館で本を借りているので、たまには本屋で新刊を買ってインプット・アウトプットします。