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【実録】創業期から5年間、広報にフルコミットした学びと実績

株式会社Another works代表の大林です。複業したい個人と企業・自治体を繋ぐ総合型複業マッチングプラットフォーム「複業クラウド」を運営しております。

今回のテーマは「広報」です。2023年はテレビ東京「WBS(ワールドビジネスサテライト)」にスタジオ生出演をさせていただくなど多方面で広報活動が実った1年でした。しかし、創業初期はなかなか成果が出ず、Another worksという会社名や複業クラウドというサービス名は全く世に出ていませんでした。

この逆転ができた大きな要因は、創業前から広報を経営の重要項目に置き、地道に活動し続けたことだと考えています。そこで、私が創業期から5年間続けてきたことや学びをまとめました。これから起業準備中の方や創業初期の経営者の皆さんの参考になれば嬉しいです。

▼2023年の主なメディア掲載はこちら

広報は”掲載”をゴールにすると失敗する

よくある相談に「メディアに掲載されたいがどうしたらいいか」「メディアになかなか載ることができないがどうしたら掲載されるか」というものがあります。

しかし、創業期から5年間広報にフルコミットしてきて、確信しているのは”広報=露出”ではないということです。言い換えると、広報を強化する目的を”メディアに載ること”に置いてしまうと必ずといっていいほど失敗します。もちろん、広報メンバーを入れたからといってすぐに掲載が増えるものでもありません。

なぜ失敗するのか、理由は明確です。媒体・読者層・内容を問わなければ、メディアに載ること自体はお金を支払うことで掲載することができるためです。しかしそれは全く本質的ではありません。

恐らく脳内には「こんなタイトルで載りたい」や「取引先を増やすきっかけにしたい」などがあるはずです。ほかにも「採用求人への応募数を増やしたい」や「登録者数を増やしたい」など広報を強化したいと思う動機は様々です。

そのため、「メディアに載りたい」と考えている方は、是非「なぜメディアに載りたいのか」「なぜ広報を強化したいのか」を今一度問い直してみてください。何を世間に伝えたいのか、どんな印象を与えてどんな効果を得たいのか、広報を強化する目的を言語化しましょう。

代表と広報がDAY1でやったこと

私が広報を強化すると意思決定し、チームを発足したのは創業前のタイミングでした。Another worksは「複業」というまだ世にない常識を世の中の当たり前にするために起業した会社です。まだ誰も知らない概念を広めるため、広報の力が必要であることは明白でした。そこで創業前から複業で広報のプロフェッショナルの方に参画いただき、広報チームを立ち上げました。

チームを立ち上げ、DAY1でやったことは、前段にも書いた広報の目的を明確に定義し、チーム内の認識を合わせたことです。

広報を強化する目的は「複業を世の中の当たり前にする」ことでしたが、これではチーム内の認識が揃っていない状態です。「広めたい複業とは何か」「逆に概念から外れる複業とは何か」「世の中とはどの範囲か」「当たり前とはどういう状態か」など経営者の脳内にある構想やビジョンをより具体的に共有し、達成状態の共通認識を持つようにしました。

創業初期のベンチャーにおいて、広報チームは経営者+複業メンバーで構成することをおすすめしています。初期から地道に広報活動をしていくことは重要ですが、実績が乏しい段階ではフルタイムほどの作業工数はありません。そこで広報のプロフェッショナルに複業で参画いただき、プロの知識・視点を基にフィードバック・併走いただくことで最速でスタートすることができます。

”経営者”が継続すべき3つのこと

ここまで広報の目的の重要性をお話してきました。目的と達成状態が定義できたら後は行動あるのみです。とにかく地道に発信することが大切です。今回は、創業期から現在も続けている取り組みを3つご紹介していきます。経営者自身が動き、継続することで効果が出る事項にフォーカスしてまとめました。

①取材や情報交換は絶対に経営者が出る

取材や情報交換は絶対に経営者が出ることを心がけています。特に、初年度は箸にも棒にもかからない、地道なメディアリレーションが続きます。メディアからの取材に出席しても掲載が見送られたり、情報交換が実らなかったりすることがほとんどです。

しかし、会社が目指す姿や伝えたいメッセージを一番熱く伝えられるのは経営者です。経営者自身の生の言葉や原体験を話し続けることでしか新しい価値観は伝わりません。初期にどんなに実らずとも経営者が出席することを欠かさず続けた結果、大きな成果に繋がりました。

②Xやnoteの更新を怠らない

Xやnoteでの定期的な発信を心がけています。実際、SNS経由で取材依頼をいただいたり、取材予定のメディア担当者の方が事前にSNSをチェックしてきてくださったりすることが本当に多くあります。

SNSは一朝一夕で効果が出るものではありません。「やっておけばよかった」と思ったときにはもう遅く、逆算して早くからコツコツ発信しておくことが大切です。何事も継続、地道に発信を続けていきましょう。

③会社情報を週次でアップデート

最後に、常に会社の最新情報が分かるよう、週次で会社の出来事やリリースを4つのトピックスにまとめる”今週の複業クラウド”を発信をしています。

常に最新の情報がXや公式ページ、採用ページ等にアップロードされるため、会社の勢いをアピールしたり、信頼度の向上に繋がったり、興味を持ってくださる候補者の方が増えたりと様々な効果を生んでいます。

▼Xで毎週発信しています(過去の投稿例)

▼過去の”今週の複業クラウド”はこちら

ここまで、創業期から5年間、広報にフルコミットした学びをまとめてきました。今後も起業する中での学びを発信していきます!


大林 尚朝 / NAOTOMO OBAYASHI
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