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Mission,Vision,Valueは作って終わりではない

こんにちは。株式会社Another works代表の大林です。複業したい個人と企業・自治体を繋ぐ総合型複業マッチングプラットフォーム「複業クラウド」を運営しております!

今回のテーマは、「MVV」。

パーパス経営という言葉が流行し、Mission Vision Valueを制定する企業が増加しています。一方、制定したはいいものの運用されなかったり、掲げる目標と実態に乖離が生じてしまったりするケースも多々あるでしょう。そこで今回は、MVVの重要性とポイントを実体験も交えながらご紹介していきます。

Mission Vision Valueとは

MVVと略されることの多いMission Vision Value(ミッション・ビジョン・バリュー)は、一般的には、組織・会社が目指す姿を言語化したものであり、企業の社会に対する存在意義を示しています。

私は、「複業」が挑戦機会の最大化につながり、そして人生の選択肢を最大化する新しい働き方になると信じて、2019年5月に株式会社Another worksを創業、複業マッチングプラットフォーム「複業クラウド」を運営しています。成し遂げたい未来をどのようにMVVに落とし込み、仲間を集め、組織づくりをしてきたのか、実例を交えてご紹介します。

Mission(ミッション)

Mission(ミッション)とは、なぜこの企業が存在し、どのような世界観を作りたいのか、企業が何のために存在しているのかを言語化したものです。

弊社は『複業の社会実装を実現する』をMissionに掲げ、複業という新しい働き方を社会の当たり前にする、また、我々が複業領域の先頭に立ち続ける(リーディングカンパニーであり続ける)ことを社会への約束として掲げています。金銭報酬を目的とした「副業」だけではなく、地元に貢献したい、スキルアップしたいといった感情報酬・経験報酬を目的とした「複業」こそがこれからの働き方のスタンダードになると我々は確信しています。

Vision(ビジョン)

Vision(ビジョン)とは、企業が実現したい未来を言語化したものです。

弊社の目指したい未来・Visionは、『挑戦するすべての人の機会を最大化する』です。挑戦したいけれども機会がない、挑戦するために今の環境を大きく変えることができない、など、いままで挑戦を諦めざる終えなかった人へ、複業という働き方を通じて機会を提供し続けてまいります。

私は大分県の田舎で生まれ育ちました。大分にいる友人たちは、東京に憧れをもちながら地元を離れられない理由があります。家業の継承、家族の関係、地元愛、仕事関係、など人それぞれです。「複業」が当たり前になれば、「複業」が全員の挑戦機会の選択肢になれば、転職や独立など大きく環境を変えることなく挑戦することができると信じ、行動しています。

Value(バリュー)

最後に、Value(バリュー)とは、ミッション・ビジョンを達成するための具体的な行動指針を表しています。

Another works Value

弊社では、自分自身の行動や振る舞い方、組織との関わり方などを9つのValueにまとめています。また、会社にとってのValueの位置づけを”憲法”という表現を使い、日々メンバーに伝え続けています。会社の憲法であるValueは、メンバーの自由や権利を守るための不可侵の定めです。Value違反な行動は注意対象となり、一切評価をしないことで徹底しています。

さらにValueは、必ず大切にしていただきたい価値観として入社時に研修を実施しています。研修では、それぞれのValueにどのような想いが込められているか、日々の行動でどうValueを体現すべきか、などのValueへの考え方や真髄が全てが詰まったValueBOOKを配布し、創業期から大切にしているDNAを知っていただく時間を創っています。

なぜ、Mission Vision Valueは必要なのか

ここまで、「MVVとは」をご紹介してきましたが、私は、正社員10名以下のころからMVVは作成すべきだと考えています。実際弊社では、正社員数名の創業初期からMVVを作り、いまも変わらず守り続けています。

では、なぜ創業初期のスタートアップにとってMVVが必要なのでしょうか?それは、組織拡大に伴うDNAの希釈化が発生した際、MVVが立ち返れる初心となるためです。

そもそも組織拡大は事業拡大の戦略の一つであるため、事業拡大を目指すために人員を増やすことは欠かせません。一方、人材が増えれば増えるほど「会社が大切にしていた文化や空気感」などが薄くなっていきます。次第に、さまざまなバックボーンを持つ人材が仲間になってくると、経営者が隣にいてすぐ話し、ダイレクトに熱量を伝えられていた状態から心理的、物理的な距離感が発生します。

そんなとき、何のために、何を実現するために、我々は働いているのか、というパーパスやバリューの浸透度や信仰度の差が出てくると熱量やベクトルにズレが発生するのです。そこで、まだ社長の言葉を全メンバーにダイレクトに届けることができる正社員が10名に満たない段階でMVVを作成し、共通言語化することが欠かせません。

MVVは"作成"ではなく"達成"がゴールである

Mission Vision Valueは作って終わりではありません。浸透し、メンバーがすらすらと口にし、体現し、達成するところがゴールです。作成時には、短期的に使われる文言ではなく、5年、10年、その先をイメージしましょう。長期的な目線で会社が成すべき姿を言語化し、長く使われる共通言語にすることが欠かせません。

また、よくある失敗パターンとして、MVVが形骸化してしまったり、Valueが曖昧だったり、過去に作ったMVVが現在に即していない古いものになってしまったりすることがあります。後編でより具体的なMVV浸透ノウハウを3つのポイントに分けてご紹介していきますので、是非こちらもチェックしてみてください!


大林 尚朝 / NAOTOMO OBAYASHI
NAOTOMO OBAYASHI 公式ページ
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