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貴族の末裔とお抹茶

こんにちは、花です。
函館で暮らし始めてから3週間が過ぎました。

先ほど生協でお野菜を買ったのですが、通い続けてやっと、お会計の時にポイントカードの案内チラシを入れてもらえました。組合証の白くまと目があって、ここの住民として認知されてきているのかな、と少し自分に自信がつきました。


さてさて、今日は大三坂ビルヂングの二階にある大三坂オフィスでの時間を紹介します。 

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大三坂ビルヂングは築100年の歴史ある建物です。生命保険会社の事務所として建てられたこの建物は、リノベーションを経て、現在、飲食店やオフィス、ショップ、そして小さな宿泊施設をも併設する複合商業施設となっています。12月には新たな店舗が入るんだとか。どんな空間になっていくのか楽しみですね。

その一つが今回お話しする、オフィス機能を備えたシェアスペース、大三坂オフィス。

オーナーは金谷貴明さんです。
顎くらいの長さの揺らめく髪と洒落たスーツをさらっと着こなす小ぎれいな男性。

西欧の老舗のこぢんまりした珈琲店のマスターで、家の書斎では羽ペンで友人に手紙を書いていそうな方。

静かな空間に馴染んでいるのに貴族のような存在感を放っておりました。

小さい部屋には私と金谷さんのみ、なんと話しかければ良いか…と思っていたら、

「お抹茶飲まれますか?」

と一言おっしゃいます。お抹茶のお誘いをするなんて只者ではありません、やはり前世は貴族だったのですね、と確信がもてました。

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花ちゃん、虹が見える?

彼は唐突におっしゃいました。時は既に夕暮れ、どこを見渡しても虹なんて見つかりっこありません。しかし彼に言わせれば、立てたお抹茶の泡が、光の反射で虹色に輝いているそう。悲しきかな、私の目には何も写りませんでした。

空間に身を委ねて15分、彼の醸し出す、この掴み所のない柔らかな雰囲気がなんとも言えず心地よくなってきました。

お抹茶を頂きながらふと目を上げると、こんな可愛いのがこちらを見つめていました。良い顔してますね。

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話はゆるりと彼の身の上話へと続きます。

彼は数年前に函館に体一つで越してきました。大三坂オフィスを作るとき、ターゲットは設定せず、自分にとって大好きな空間に仕立てたのだとか。オーナーの愛するものが詰まった部屋でゆっくりと時間を過ごせるなんて、なかなか良いものですね。

自分にとって居心地の良い空間に、同じ雰囲気を求める人が自然と吸い寄せられていく。そして彼らとの何気ないやり取りの中で、生活の中の小さな瞬間一つ一つをゆっくり味わえるようになっていったそうです。

他の地域に移ったとしても、今みたいに自然体で生活できるようになること。

これが彼の目標です。

函館ではありのままの自分でいられる、これは私自身も感じるところです。

おそらくこの地域にいる人たちは皆自分のために生きています。
それぞれが自分の愛する空間を作り上げているから、一つ一つがとても個性と魅力であふれていて、人を惹きつけます。
ターゲットを絞ってそこへ響くものを作ることが主流になっている世の中で、この街が自分のために生き続ける限り、函館旧市街はどの地域とも一線を画す、幻想的な異世界であり続けるのかもしれません。

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SMALL TOWN HOSTEL Hakodate
私たちが情報を発信する函館旧市街(西部地区)の中心地で、ローカルの案内役を務める宿泊施設”スモールタウンホステル”のご予約はこちらから
https://smalltownhostel.hakobar.com/booking.html

☆お店情報☆
函館大三坂オフィス
シェアオフィス、コワーキングスペース(過去にはチェロ体験レッスンやアロマフェス、創業セミナーなども開催されています)
※詳しいドロップインの利用についてはホームページをご覧ください。
▪️北海道函館市末広町18-25
▪️営業時間10:00-18:00、定休日なし
※予約、貸切状況はホームページより 
https://www.hakodateoffice.com/
☎︎0138-84-8175
Instagram: @hakodate_daisanzaka_office

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