あゆみ

あまり残す気のない備忘

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最近の記事

何万光年も先から祈ってる

6月18日は北斗くんの誕生日らしい。友人の誕生日からはじまって、自宅の郵便番号、自分の電話番号に至るまで、羅列に意味を持たない四桁以上の数字を覚えることが苦手な自覚のある私にとって、好きなアイドルの誕生日はこれまでの人生でかなり長い時間、ただの数字の羅列でしかなかった。いろんなアイドルを好きになってきたけれど、アイドルの誕生日が意味を持ったのはここ数年、SNSでの所謂主役不在の誕生日文化に触れてからだと思う。SNSでいろんな人が好きなひとの誕生日におめでとうを言い合ったり、誕

    • 親愛なるSexyZoneへ

      1/8に健人くんが脱退するというお知らせを読んでから、何度も何度もなんどもこの画面をたちあげては消している。何かを書こうとして、でも言葉がまとまらなくて、何を書いても嘘のような気がして、そんなことをしてる間に5月になって、約5か月も経っていてびっくりした。5か月て…え……?5か月経っても1/8のことは新鮮に思い出せるし新鮮にショックで、自分がそんなにも心を揺さぶられると思っていなかったからそのことにいつも驚く。 先日、ようやくSexyZone最後の公演であるChapterl

      • 愛は永遠じゃない

        でも、恐れずに愛そうとおもった。 大人になると、何かをずっと好きでいることの難しさを知る。生まれてからずっと一番好きなものが変わらない人なんていないことも、今好きなものが来年どうなっているかわからないことも、なんとなく人生の経験のなかで私たちは知っていて、それは、自分の心境の変化であることもあるし、環境やタイミングによって好きを続けられないときもある。好きが日常に溶けていって、かたちとして取り出したり眺めたりできなくなるような変化をすることだってある。それらは決して悪いこと

        • 夜明けのすべて

          『夜明けのすべて』 2024年マイベストに必ず入る映画。オールタイムベストかもしれない。ほんとうにいろんな人に観てほしい。なぜなら、こんなにも丁寧な物語がこの世界にはあるってことを知ってほしいから。 それぞれPMSとパニック障害を抱える人たちが主役として登場し彼らの心の交流を描いた作品でありながら、彼らを決して悲劇として消費せず、けれど同時に軽んじず、ただそこに「ある」ものとして描かれていることが誠実だった。わかりやすい悪役もいないし、劇的な物語の波もないなかで、けれど彼ら

        何万光年も先から祈ってる

          カラオケ行こ!

          後半は私自身が、未成年と成人の関係性を題材にした物語を営むということについて何を考えているか、みたいな話もしています。 カラオケ行こ!についてはもともと原作ファンであり(友人に勧められて読んだか、ツイッターのTLに流れてきたかで知った)一冊のコミックスを何度も読み返すほどには好きな漫画で、聡実くんと狂児の掛け合いや、温度の低い、でも決して冷笑ではないコメディがとびきりのお気に入りだった。聡実と狂児でしか織りなせない人間関係にドキドキしたし、続編のファミレス行こ。では聡実くん

          カラオケ行こ!

          12月振り返り

          12月はとにかく忙しかった。SexyZoneのドームライブに九州旅行を兼ねていたのでそれからスタートし、翌週には引っ越しと毎年恒例のクリスマスパーティ、引っ越し後も何だかんだと予定が入っていたりして12月公開の映画はことごとく見逃してしまった。まさかパーフェクトデイズを観ずに年を越すとは……。 ライブについては別でまとめたので割愛するけれど、帰りの空港で買おうとおもっていためんたい重も鮭明太も買えなかったことがかなしすぎるのでまたすぐ福岡にいきたい。でも総じて温泉や牡蠣小屋

          12月振り返り

          SEXY ZONE LIVE TOUR 2023 Chapter Ⅱ in DOME.

          福岡公演のときの楽しさの衝撃も、東京オーラスの怒涛の感情も、ぜんぶ忘れたくないのでここに書く。 今回のドーム公演、もちろんアリーナ公演からの流れは汲みながらも、まったく違うライブになっていて、SexyZoneというのは、同じアルバムからこれほどまでに違うライブをつくることができるのかと衝撃だった。 アリーナ公演で軸になっていたコンセプチュアルなアルバム曲がいくつかセトリ落ちしていてなるほど…とおもった。泡とかTake A New Stepはアリーナ公演の演出がすばらしく、そ

          SEXY ZONE LIVE TOUR 2023 Chapter Ⅱ in DOME.

          11月振り返り

          11月のハイライトはほぼ引っ越し関連で、時間と精神を消耗した。3年ぶりの引っ越しで、特に差し迫った理由はなかったのだけど夏の暑い時期に引っ越すのはいやだし、かといって春先までの熾烈な引っ越し競争に勝てる自信もなかったので、消去法的に今ということになり10月頃から物件を探し始め、週末はほぼ内見していた。おかげでやっと新居が決まり、いまは絶賛新居用の家具の新調と、インフラ関連の手配に時間を費やしている。前回の引っ越しでそろえた家具類があまり気に入らず3年のサイクルでかなり買い替え

          11月振り返り

          外野

          ※自死についての言及があります。ご自身の判断で閲覧ください。 私が自分の特権性を行使し、考えることをやめて過ごしている間にひとりの方が亡くなってしまった。ジャニー喜多川氏の性被害を訴えた方だったそうで、ニュースをきいたとき、反射的に「何もしなかった私という存在が誰かを不可逆な選択へ連れて行ってしまったのだ」とおもった。もちろん、それが行き過ぎた思考であることは誰に指摘されるでもなく理解している。あまりにも当事者であろうとしすぎることも、部外者としてふるまうことも、多分、正解

          2023年10月を振り返る

          日記的な備忘録を書こうとおもったときに毎日書くのは無理で、週末は文章を書く時間をとれないと思うと、月ごとにまとめるくらいがちょうどよいのかもしれない。勝利くんが長文のブログを毎月30日に書いている合理性に予期せぬところで触れた気がする。 10月は精力的に人と会ったりでかけたりしたとおもう。涼しくなってきたので。人生で初めてビリヤニと栗チーズナンを食べに連れて行ってもらった日があり、その日はものすごく久しぶりに阿佐ヶ谷のシンチェリータでジェラートを食べて満喫した。ジェラートか

          2023年10月を振り返る

          キリエのうた

          2023.10月下旬に映画館で鑑賞。せっかくnoteをつくったので雑感をまとめておく。noteにまとめるか…といいながら思ったことはぱらぱらSNSに書いてしまったし、noteのことを片隅においたまま数日経過しているので継続できる気が全くしていないのだけれど、一応ね。 キリエのうた、3時間はながいよ…と思いながら観に行ったけど全く長さを感じさせなくてすごかった。2時間すぎたくらいから「おっ、ラストシーンか?」と思うシーンが連続していたんだけど、パンフレットを読んだら現場でも「

          キリエのうた

          おまえの罪を自白しろ

          SNSにだらだら書いてパブサされるのは微妙だったのでnoteにまとめます。というか、これを機に映画・舞台鑑賞、読書などの記録をまとめる人間になりたい。 前半で中島健人を褒めて、後半は作品の批評です。後半はかなり辛口な物言いになる(気がする)ので、ネガティブ感想を避けたい人は前半だけ読んでください。 これまでの中島健人史上最高の芝居でした。それはつまり、彼がすべてのステージで常に最高の芝居を更新し続けているということで、それっていったいどんな努力の先にあるものなんだろうとお

          おまえの罪を自白しろ