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幸せにするプロの仕事
題名も作者も覚えていない 本 を探す場合
ネットでの ”ニュアンス” 検索は試してはみたが
見つからない
それでも諦められずに図書館にいき
「うさぎが主人公、キルト、引っ越す」この3つを
図書館のプロ ”ライブラリアン” の方に聞いてみた
最初に尋ねた方は、一応パソコンで検索してくれたけれど
「はて・・・な?」で終わった
そこで終わるのが近頃のコミュニケーションでよくあるパターンな気もするけれど、がっくりしているわたしに
「○○さんならもしかして…」と
頼もしいことに別のライブラリアンを連れてきてくれた
![](https://assets.st-note.com/img/1713404310467-SAC3Pp8gZg.png?width=800)
(ライブラリアン)
重鎮感漂う○○さんに、もう一度3つの
”ニュアンスキーワード”
「うさぎ、キルト、引っ越し」を伝えたところ…
もしかして…と、
書庫に向かい
見事、わたしの求めていた
芭蕉みどりさんの
「ティモシーとサラ」シリーズの絵本を
探し出してきてくれた
実際にティモシーはうさぎではなくて、
ねずみだったので
たった2つのぶっきらぼうなキーワードを元に
ライブラリアンの方は
豊富な経験と知識で探し物を引き当ててくれた。
完璧ではない人間の、探したいけど見つからない。
という悩みを解決ができたのは、
膨大な情報をかかえた完璧なAIではなく
同じように感覚と感情をもった人間だった
![](https://assets.st-note.com/img/1713406533857-OJ9uZR345Q.jpg?width=800)
欲しいもの、探し物をしている者にとって
それを見つけ出すことは”奇跡”のように感じる
![](https://assets.st-note.com/img/1713406366379-bSRxnjpSTM.jpg?width=800)
オーダーメイドに近い手法でジャケットを作る工場では
ジャケットの襟にあたる生地を職人が
スチームアイロンで丹念に伸ばしながら曲げていく工程があるそうだ
職人の経験や知識が、肩に沿った立体的な形状を
かたどり円すい形の山の裾野のような美しいラインを
うみだす
そのプロフェッショナルな技はただ単に ”職人技” という意味を持つだけではなくて
肩の悩みや不安から「どうせ似合わない」と諦めていた
選ぶ ことの苦痛を解放し、
選択し、出会う ことの喜びに変えている
ライブラリアンにしてもジャケットの職人にしても、
他にもさまざまなプロの仕事とは
やっぱり誰かを幸せにしている
そんな気がする
![](https://assets.st-note.com/img/1713406644380-QHPLrayc4o.jpg)
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