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幸せにするプロの仕事

題名も作者も覚えていない 本 を探す場合
ネットでの ”ニュアンス” 検索は試してはみたが
見つからない

それでも諦められずに図書館にいき
「うさぎが主人公、キルト、引っ越す」この3つを
図書館のプロ ”ライブラリアン” の方に聞いてみた
最初に尋ねた方は、一応パソコンで検索してくれたけれど

「はて・・・な?」で終わった

そこで終わるのが近頃のコミュニケーションでよくあるパターンな気もするけれど、がっくりしているわたしに
「○○さんならもしかして…」と
頼もしいことに別のライブラリアンを連れてきてくれた

図書館のプロ
(ライブラリアン)

重鎮感漂う○○さんに、もう一度3つの
”ニュアンスキーワード”
「うさぎ、キルト、引っ越し」を伝えたところ…

もしかして…と、
書庫に向かい
見事、わたしの求めていた
芭蕉みどりさんの
「ティモシーとサラ」シリーズの絵本を
探し出してきてくれた

実際にティモシーはうさぎではなくて、
ねずみだったので
たった2つのぶっきらぼうなキーワードを元に
ライブラリアンの方は
豊富な経験と知識で探し物を引き当ててくれた。

完璧ではない人間の、探したいけど見つからない。
という悩みを解決ができたのは、
膨大な情報をかかえた完璧なAIではなく
同じように感覚と感情をもった人間だった


欲しいもの、探し物をしている者にとって
それを見つけ出すことは”奇跡”のように感じる


肩の最高峰

オーダーメイドに近い手法でジャケットを作る工場では
ジャケットの襟にあたる生地を職人が
スチームアイロンで丹念に伸ばしながら曲げていく工程があるそうだ

職人の経験や知識が、肩に沿った立体的な形状を
かたどり円すい形の山の裾野のような美しいラインを
うみだす

そのプロフェッショナルな技はただ単に ”職人技” という意味を持つだけではなくて
肩の悩みや不安から「どうせ似合わない」と諦めていた
選ぶ ことの苦痛を解放し、

選択し、出会う ことの喜びに変えている

ライブラリアンにしてもジャケットの職人にしても、
他にもさまざまなプロの仕事とは
やっぱり誰かを幸せにしている

そんな気がする


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