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悩みと仏教

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記事一覧

私の唯識論

この世界はこの意識を通してのみ存在する。
そしてこの意識が自身の存在を証明する唯一の現象的実在である。

この意識は、その中に必ず意志を持って生じる。即ち、予測が先にある。

この予測と認識される世界に統一があるとき、
その意識は私の情動を通して、もとい、内臓感覚を通して、
心地良さを生じる。

一方で、この予測と認識される世界に不統一があるとき、
その意識は私の情動を通して、もとい、内臓感覚を通

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利己的な僕ら

これを言ったら彼は傷つくのではないか。
どうすれば彼女の機嫌はよくなるのか。
どうして彼の気分はこうも変わりやすいのか。

そうした思考をするクセを持っていた僕が、少しだけ生きやすくなった過程をここに記す。

それは「利己的に生きていい」という赦しだった。

利己的に生きていい僕の日常

他者からの意見に左右され、或いは他者の顔色から伺い知れる他者の感情に影響されて生きてきた僕は、争いを嫌い、平和

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木漏れ日

社会は、私にとって余りにも複雑で、生きていくことが辛くて仕方がない。

この複雑な社会の中で、私は何を為せばよいのか。
規範意識や、自己嫌悪や、私はそれらを更に複雑に考え、何を為せばよいのか分からなくなってしまう。

自身の幸せも分からず、目標も分からず、ただ立ちすくみ、目先の感情にのみ支配され、また勇気を失い、どう生きれば救われるのか、私は幸せになれるのか。

こうした思考もまた幼稚なものなのだ

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デネブと水草

遥か遠くの星から自身を眺めてみる。

『どうせ死ぬ訳でもなかろうに』
なぜ不安や怒りなどという感情に支配されているのか。

全く理解に苦しむ。
いや、そんなことを理解する必要などないのかもしれない。

そもそも、偶々よく融通が利くこの体と脳は何のために存在しているのか。
いや、そんなことすら考えなくとも良い。

万物が鮮やかに、瑞々しく、互いの個々の縁起のもとに移ろいゆく姿を、
静かな心で、あるが

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