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note再開!英国ケンブリッジの修士課程に進学します

最後の投稿、丁度1年前になっていました。去年の今頃は秋田でオンライン授業を受けるシニア…。まさか自分がイギリスに進学するとは露とも思わずに、のほほんとしていましたね。その後の秋〜冬の大学院進学のSoPを書く間は地獄でしたけど。海外大学院入試についても、ぼちぼち書こうとも考えています。でも私よりもっと上手な文章で読みやすく書いてくれている方々のブログが既にたくさんあるので、できるだけイレギュラーな経験を(そのイレギュラーに需要があるのかという疑問もありますが)発信したいな。

私が進学を決めたのは、イギリスにあるケンブリッジ大学 MPhil in Arts, Creativity, and Education。1年間の研究に重きをおく修士課程です。カレッジはMurray Edwards College / New Hall(マレー・エドワーズ・カレッジ、旧称ニュー・ホール)に所属します。日本人がよく知っているトリニティとかダーウィンとかじゃないけど、美術館や素敵なガーデンを所有しており「女性のリーダーシップ」に力をいれているカレッジです。Newと言いつつ設立はそんなにニューじゃない(1200年から続くケンブリッジの中では新しい方ですけども)。日本やアメリカでは2年が通常の修士課程を1年で終わらせるイギリス式はめちゃくちゃキツいと聞いて震え上がっています。今のうちに本や修論のタイトルを考えてる所存。。実はその修論で書きたいことが積もってきて、このnoteで(日本語だけど)書いていこうかと思って、こちら再稼働しました。

オタクと学者は紙一重、というかほぼ同義だと思う。

私は昔からハマると病的に調べる癖があります。というか、自分の世界がそれ一色になってしまうんです。幼稚園くらいから好きだったポケモンは日常の一部でしたし(現実の動物と混同していたそうです)、部活でマーチング(カラーガード)を初めてからは、そのためだけにアメリカまで行って世界大会まで行きました。でも技術をどんなに磨こうとも、上には上がいるんですよねえ。ポケモンバトルはそんなに執着しなかったけど、もともと運動神経が悪いのにカラーガードをやっていくのはキツいこともたくさんあって、他の人が簡単にやっていることを自分は何時間も練習してできるようになることにずっと劣等感を感じていました。

それでも、「なぜ自分が」ポケモンやマーチングが好きであるのか、を突き詰めていくと、今のケンブリッジへ辿り着いたのです。
誰と比較するでもなく、下手や上手は考えず、「なぜ好きなのか」?
それは私がファンタジーの世界・想像の世界が好きで、それが原動力となって努力ができたというサイクルがあったのだと思います。ポケモンなんて努力?って思いますよね。でも4歳児が数百種類のポケモンの名前とタイプ覚えてるってすごくないですか?あと昔のポケモンの名前は英語から来ているものもあって(リザードとかアンノーンとか)、それで英語も少し学んでいたり。マーチングなんて、持久走では万年ドベだった人間が、50ヤード×100ヤードを12分間走り抜くんです。頑張りました。

ケンブリッジでは教育学の中でも、アートとクリエイティビティに関する教育学を学びます。私にとってアートは混沌でありファンタジー。そしてその想像が創造力となっていく。自分がずっとやってきた芸術は(パフォーミングアーツとはいえ)マーチングでした。でも日本とアメリカの指導方法が全く違ったこと、自分の日本人というアイデンティティを強みとしてできることを探している時に、マンガに出会いました。

だからマンガで書いてみたい

マンガって世界で読まれていてたくさんのファンに愛されている、日本の「文化」といって良いのではと思います。誰しもが気軽に読めて、購入もしやすい。同じ日本文化であっても、茶道、華道といったハイアートとは対極のポップアートです。(この辺の言葉の定義は色々あるかも知れないけれども)
これこそが、教育と繋がる概念だと思っています。教育は誰しもが享受できるべきもの。みんながアクセスできて、楽しめる、そして学べる。
こんなにピッタリのツールってないのでは?と思いました。
そしてCreative Learningには、Critical thinking(批判的思考)やDivergent thinking(拡散思考)といったスキルを磨く、という意味合いが強いと考えているのですが、マンガを読むって実はこういった考え方を刺激していて、すでに実践されている。
そしてそれが自然発生的にできている日本のオタク社会。おそるべし。

だから、マンガで修論やったら1年間楽しめるかも?と考えました。

指導教官に相談もしなくてはいけないので、本当にこの方向性で修士論文を書けるのかは未知ですが、自分の中で語りたいものはたくさんあるので、少しずつ、発信をしていけたらと思います。イギリス生活が始まったら、そちらも発信していきたいなあ。皆様お付き合い何卒よろしゅう。

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