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ゲームプランナー志望の院生が選考一社のみで第一志望内定勝ち取って就活RTAに勝利した話(5500文字)

 どうも。好きな競走馬はカルストンライトオ。APです。

 noteのアカウントを作ったはいいものの徹夜明け怪文書以外に記事を書いていなかったので、就活に関することでも書きたいと思います。

 単なるいち就活生による就活回顧録ではありますが、皆さんの参考になれば幸いです。

 なお、以下に記す内容は一部脚色を含みます。また、説明会やインターンシップ、面接などの具体的な内容は含まれません。あらかじめご了承ください。

自己紹介

 本来先に想定する読者層を記すべきかと思いますが、話の展開上まず私のスペックを記します。

   学歴 : そこそこ頭のいい大学院在学中(22卒)
   専攻 : 情報系(ソフトウェア)
 志望業界 : ゲーム業界
 志望職種 : ゲームプランナー
   趣味 : エンタメ全般、競技プログラミング
ゲーム制作 : (ほぼ)未経験

 いわゆるひとつの理系院生というやつであり、中でも就職率と学生のメガネ着用率において他の追随を許さない情報系となります。
 が、情報系(というか私の専攻)の主な就職先というのはIT系企業やメーカーが基本であり、ゲームプランナーという道はまずまず異端児かと思います。(ついでに私はメガネもかけていません)

 そんな中、私は本選考をわずか一社のみで就活を終えることができました。すごいだろ。

想定する読者層

 一応、こんな人達に向けて書いています。こんな人達以外の方も読んでくれると嬉しいです。せっかく書いたので。

・ゲームプランナー志望の学生(特に理系大学生、院生)
・“変な職種”に進みたい情報系学生

 noteにはゲームプランナーに関する記事がたくさんありますが、新卒学生自らによる回顧録的なものは案外ありません。特に院生は希少種です。
 ということで、同じような境遇の方にとってはある程度有益なものになるのではないでしょうか。
 また、私のように情報系からマイノリティな職種に進みたい方にとっては「情報系の人が他分野を専攻する人より優位な点」という観点で参考になるかもしれません。

ゲームプランナーとは

 さて、まずは一応前提としてゲームプランナーという職種の説明をします(わかってなくても大丈夫だとは思います)。

 が、この用語は非っっっ常にふわっとしていて、一言にどういうお仕事をする職種かという説明をするのが極めて困難です。一説では“エンジニアとデザイナーの仕事以外は全部プランナーの仕事”と言われるくらい、いろんな仕事をしている人たちをまとめてゲームプランナーと呼んでいたりします。

 なので細かなことを知りたい方は任天堂さんの職種紹介ページや、仕様です。さんねじおさんの記事を読んでください。ザックリと理解したい方は“良いゲームをつくるために色々考えたり決めたりする人”くらいに思っていてください。(もちろん、これは本当に一側面でしかないので、ゲームプランナーを志望される方はよく調べることをオススメします)

本選考前に行ったこと

 本選考を迎える前段階として、説明会インターンシップに参加しました。時期としてはM1の8月か9月ごろからです。

・説明会
 複数企業が合同で行っているものから単体のものまでいくつか参加しました。企業ごとのマイページ経由以外のゲーム業界説明会はクリ博ナビに登録しておくとそれなりに網羅できるのではないかと思います。
 私が参加した説明会はすべてオンラインのものでした。

・インターンシップ
 
本命企業を含めいくつか参加しました。インターンシップの形態は1日で終わるものから長期に渡るもの、無給や有給などさまざまですが、私は1日2日程度で終わる短期・無給系のみの参加でした。
 また、新型コロナウィルス拡大の影響もあったのかオンラインでの開催が非常に多かったように思います。実際のオフィスの雰囲気を感じることなどはできませんが、より気軽に参加できるという意味では(特に地方在住の学生にとって)メリットも大きいと思います。

 さて、振り返って思うことなのですが、説明会・インターンシップは絶対参加したほうがいいです。理由を次項で述べます。

説明会・インターンシップは参加したほうがいい

 説明会・インターンシップによって得られる利益はさまざまあります。

 そのうち最も一般的なのは社風を知ることができるということであると思います。私はいくつかの説明会に参加する中で、ひとくちにゲーム業界と言っても社風が大きく異なるという印象を受けました。自分に合っていそうな企業を見つける上で、この情報は非常に重要であると思います。また、企業が求めている学生がわかるという点も同様に重要だと感じます。

 上述した点は説明会・インターンシップに参加する大きなメリットであることは間違いないと思いますが、私が実際参加した上で最も大きな利益だと感じたことは他にあります。それはライバルを知ることができるという点です。

 ゲーム業界は色々なバックボーンの学生が集まってきます。ゲーム系の専門学校やゲーム制作サークルなどに所属していないかぎり、知人友人の中にゲーム業界へと進もうとする人が何人も存在する方はそうそういないと思います。その上同じ職種とまでなると1人いれば多い方でしょう。

 つまり、ゲーム業界を目指す学生は、身近に比較対象がいないまま就活を進めなくてはなりません。私は情報系の研究室に所属していたので、ITエンジニアや研究職に就こうとしている人たちがどのような人たちで、どのような就活を行っている / いたかは知ることができました。しかし、ゲームプランナーを目指すのはどのような人かすらもわかりませんでした。

 就活はただでさえストレスの貯まるものですので、就活生は不安に陥りやすいです。そして不安になった人は、よく知らないものを自分に都合の悪い方へ想像しがちです。すなわち、ライバルをよく知らないままで就活を行うと、無駄にライバルを大きく想像してしまいます。そしてさらに不安になる……という負のスパイラルに陥ってしまうわけです。

 説明会に出るとたいてい質疑応答の時間がありますが、半分くらいはくっだらねえ質問が飛びます。私はそれを聞いてこいつら大したことねえなと思いながら就活を進めたので、ライバルが強すぎるんじゃないか……といった類の不安とは無縁のままでした。

 また、ゲームプランナー職のインターンシップではグループワークが設けられている場合が多いです。この時間で説明会の非じゃないくらい色んなライバル情報を仕入れることができるのは想像に難くないと思います。

 そして、グループワークで手に入れた“濃い”ライバル情報はすなわち、自己PRに繋がります。自分では普通と思っているが、他の人と比べたら異常な部分を見つけるのは、自分の強みを探す第一歩であると私は思います。

 あ、それと説明会・インターンシップはアホかってくらいメモ取っといたほうがいいです。あとで役に立ちます。

本選考にあたって 自己分析・志望理由など

 日本の就活生は猫も杓子も自己分析マシーンと化します。そして猫も杓子も自分の強みや志望理由がわからなくなって鬱状態に陥ります(誇張表現)。

 まあ詳しい自己分析のやり方などは色んな記事や書籍があると思うので、ここでは省きます(というかそういうの読んでないから普通どうやるのか知らない)。ここでは私の行った方法を述べます。

・強み
 
日本人(クソデカ主語)は強みを見つけるのが苦手です。逆に弱いところを見つけるのは得意だったりします。
 じゃあ他人の弱みを見つければいいじゃんという最低な方針で行いました。先述の方法でライバルの情報をなんとなく掴んでいたので、まあ俺こいつらよりか頭いい(論理的)だろとかこいつら全然ゲーム知らんなエアプか? とかそんな感じです。

・職種志望理由
 
これひねり出すの案外難しいと思います。ぶっちゃけゲーム好きだからゲーム業界! けどエンジニアもデザイナーもできないからプランナー! みたいな人も多いと思います。
 が、それをそのまんま伝えるわけにもいかないから色々こねくり回し、結果よくわからなくなるというのがよくあるパターンですね。いや知らんけど。
 そこで役に立つのが説明会・インターンシップ時のメモです。だいたいの場合「こんな学生がほしい」とか「プランナーに向いてるのはこんな人」みたいなことが語られていたと思います。それを使います。
 つまり、自分で認識している志望理由を、その企業にとって聞こえがいいように魔改造します。
 たとえば「エンジニアもデザイナーもできないからプランナー」な人がプランナーの志望理由を聞かれた場合、逆に「自分の強みがプランナーで活かせる」とアピールすればよく、すなわち、自分の強みと企業が求めている人物像を結びつけるようにこねくり回せばよいということになります。

・企業志望理由
 これも正直なところを言えば風雨来記好きだからフ○グ! Neo ATLAS好きだからアートデ○ンク! みたいな人が一番多そうです(風雨来記4発売決定おめでとうございます)。
 まあ本当に大好きって人はぶっちゃけそれでもいいんじゃないかって気もしますが、企業HPを使ってこねくり回すのがいいんじゃないかなと思います。だいたいの企業は自分たちの強みだったり理念だったりを書いてくれているので、その中の共感できる部分をピックアップして利用します。
 また、先輩社員インタビューを載せている場合それも参考になります。

・将来のビジョン
 さすがに人による気がします。
 これも説明会・インターンシップの情報や企業HPを参考にすると良いでしょう。

 さて、私は自己分析にあたって以上のようなことを行っていました。が、大事なこととして、あらゆる点で嘘をついてはいません。漠然とした強みや動機のどこに注目するかを決めるときに企業側の意見を参考にしただけであり、根本から捻じ曲げるということはしませんでした。

 ごく個人的な価値観としてそんなことをしないといけないくらい「合わない」会社に入りたくはなかったというのもありますが、嘘を通すのはわりと難しく、メリットが小さいと思います。

 なお、以上の自己分析は面接時めちゃくちゃ使うので、しっかりと自分に定着させたほうがよいです。私は夜寝る前に一人でブツブツ喋りまくって定着させました。

本選考にあたって 情報収集

 本選考の前には色々なところで情報収集を行いました。先述したように企業HPを読み込んだり、5chのゲーム業界就活スレを覗いたり、みん就就活会議onecareerで面接の内容を調べたりしました。

 面接の内容は当然ながらそのままズバリなわけではないですが、予行演習としてわりと役立つかと思います。5chは見ないでいいです。

 また、ゲーム会社は役員レベルの方が4Gamerやファミ通でインタビューを受けているなどわりと露出が多い場合もあり、それも参考になります。

本選考

 本選考まわりはさすがに具体的なことを書けませんが、この記事を書いている時点(M1の2月)からするとけっこう前に受けました。昨日内定が出て今日書いているとかではないです。

 現状いわゆる「就活解禁」は3月とされており、実際それ以降に一般選考を開始している会社も多いと思われます。が、別にそれ以前からやっているところも死ぬほどあります(ここらへんの詳しい仕組みはググってください)。

 特にインターン参加者のみの早期選考通年採用を行っている企業だと年内に内定が出ることも珍しくはありませんので、早めに就活を終えたい方はしっかりと調べ、インターンにも積極的に参加することをオススメします。

 なお、ゲームプランナーの場合本選考にあたって企画書を提出したりする場合が多いです。企画書の書き方などはさすがに私がうんぬん言えることではないので他の記事に譲ります。

 面接はどうしたって緊張しますが、まあ落ちても次があるって考えると受験よりは全然気楽なような気がします。日本には大手パブリッシャーだけでも結構な数がありますし、ディベロッパー含めるととんでもない数になります。大手の倍率はまあ結構ハンパないと思いますが、同期の大半は先述したようにくっだらねえ質問してる奴らだと思えば気が楽です。

まとめ : 私は如何にして就活RTAに勝利したか

 運です。いやマジで。

 そもそも第一志望が早い時期に選考してくれないことには始まらないですし、第一志望の求めている人物像と私がわりと一致していたのもよかったです。

 就職活動全体を振り返ってよかった点としては、やはり説明会・インターンでライバルを知れたことが一番に挙げられます。志望企業以外のものも参考になるので時間や費用の都合が許せば色々参加するのが吉と感じました。

 逆に悪かった点は、第一志望が一社目になってしまったことです。ぶっちゃけ面接の勝手とかよくわからないまま突っ込んでしまったので、予行演習的に別な企業を先に受けてもよかったかなー、と思いました。まあ受かればええんや。

おわりに

 長々と書いてはきたのですが、前提として私は一社しか受けていません。

 必然、就活に関する経験値は高い方ではありません。そんないち個人の意見なので、就活生の方々はあまり真に受けすぎないでください。

 この記事が誰かの役に立てば幸いです。では。

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