逃げ出した舵が戻って来た
起業家という道を経て、今は二作目の出版を目指している橋本なずなです。
新しいことを始めようと思っている近頃です。
特に、いつも橋本なずなのnoteを読んでくれている読者様にとっては面白いと思ってもらえる企画だと思います。
9月から始まる予定です、乞うご期待。
それに際して、昨日、友人とミーティング 兼 ご飯に行きました。
最近のnoteで度々登場する “裕くん” は、交際しているパートナーの最も仲の良い友人であり、私にとっても心を許せる相手になりました。
企画をはじめ、お仕事の話はもちろん、こんなことも言ってくれたんです。
『 なずなちゃん本人に言うのもアレやけど 』
『 時々、俺はたくや(パートナー)が潰れへんかと心配になる 』
『 なずなちゃんの理解者が増えれば、たくやに掛かる負担も減るんかなって思ってて 』
『 二人の助けになるなら、こうやって俺が話聞いても良いし、もちろん三人でご飯行くもの良いし 』
『 死ぬくらいなら、頼って欲しい 』
——— 嬉しかったですね。
嬉しくて、泣き出しそうになるのを堪える為にハイボールを大きく一口飲み込みました。
頼って欲しい、と言ってくれたこともそうだけれど、
私がパートナーのことを恋として愛しているとすれば、裕くんは友として彼を愛しているんだな、と思って。(伝わる?)
私とパートナーの関係について、ダメなことはダメと言って、こうした方が良いんじゃない?と意見をくれる。
本当に、有難いことです。
裕くんも大変な経験をしている人で、『 もう仲の良い人を失いたくない 』と言っていました。
私が死にたいと嘆く時、悲しむ人はパートナーだけじゃないんだな、と。
別に死のうとしていたわけではないけれど、それは確かに、私を思い止まらせた言葉でした。
「 ——— って、言ってくれてさぁ。良い友達やでほんまに 」
昨日の出来事を、仲の良い女友達に電話をしていました。
彼女は少しの間(ま)を置いてから、照れくさそうに言いました。
『 私だって!そう思ってるんだよ!! 』
「 んー? 」
「 “死ぬくらいなら” って話? 」
『 そう。頼ってくれていいんやでっ 』
「 うんっ、ありがとう。ほんまに生かされてるって思うよ。こないだも、朝に電話くれた日さ・・・ 」
ツンデレな彼女だから、なんだか恥ずかしそうでした。
たくさんの人に生かされている、そんな毎日です。
9月始動の企画を進めている今、
私は、失っていた気持ちを取り戻しつつあります。
起業をする一つの理由でもあった「 自分の居場所は自分でつくる 」という思い。
今年に入ってから、“自分じゃどうしようもできないこと” に対峙することが多くありました。
母や、近しい存在の度重なる死、うつを再発し上手く社会復帰できないことなど。
なんとか前を向こうと、コントロールをしようと試みても、“ 握 る 舵 自 体 が 無 い ” 。そんな感じ。
舵を握る。
これまで得意としていたそれが、できなくなっていました。
けれど、新しい企画を始めようと動き出したら、逃げ出していた舵が戻って来たような感覚を覚えました。
これだこれだ、橋本なずなは常に自分で舵を握って大海原を進んで行く人間だったって。
上手く行ったら良いな。
いや、きっと上手く行くな。
なんてったって、船の舵を握っているのはこの私なんだから。
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