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詩/短歌

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#エッセイ

コロナ禍のいつもの私 10

コロナ禍のいつもの私 10

蒸せるほど暑く湿気て
オイルドジャケット苔むして自分だけの一枚に育つ

夏の草嵐
熱風と連れ立って迫り来
クーローゼットのジャケットさえも
軒のつりしのぶ

熱風と連れ立って来
夏の草嵐
軒のつりしのぶのごとくに
苔しげきオイルドジャケット

時を経て味わい深くなるはずの
オイルジャケット苔むして死す

コロナ禍のいつもの私 2

コロナ禍のいつもの私 2

わが犬が
草に入りて
さわさわと
火照りを冷ます
梅雨の道
飛ぶ露もらい
しばし涼む

 午前8時。
今朝は蒸し暑いが、梅雨が明けたらこの時間だってもう散歩できない。
暑さで消耗して痩せそうだけど、夏は犬も人も運動不足で太りやすくなる。

コロナ禍のいつもの私13 日記

コロナ禍のいつもの私13 日記

9月4日(土)
夏の暑さを冷ます涼しい雨が降っている。
一瞬 
カーッと晴れ蝉が一斉に鳴き出した。
行ってしまう夏に必死にしがみついているみたいだ

9月5日(日)
小刻みに揺れながら
猫がまばたき信号を送って来た
ゴハン ゴハン ゴハン
私はちょっと意地悪して
解読出来ないふりをした
ゴハン ゴハン ゴハン
このあと私の左足に傷三つ出来ました
猫をじらしてはいけません。

9月6日(月)
茶色に

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