私とたかし君の腸活"糞闘記"
はじめに
最近「腸活」という言葉をよく耳にする。
腸というのは「第二の脳」とも言われ、脳に次いで神経細胞が多く、また、消化吸収排泄という機能は脳からの信号を待つことなく独立して活動している、とても優秀な臓器らしい。
腸は自律神経とも深く関わりがあり、身体のコンディションを整えたい場合は、腸内環境を整えることが効果的であるともされている。
世の中の腸活ブームに乗っかって私も腸内環境を整えようと考えた。
それに伴い、ただ腸内環境を整えるだけでは、本当に自分の腸が整っているか、客観的に判断できないため、腸の状態をモニタリングするため、便に焦点を当てることにした。
モニタリング方法は、毎回便を確認し、それがどういう状態だったかログを取る、というものである。
ログは2021年10月からスタートし、ちょうど現時点で1年間モニタリングしていることになる。
モニタリングする項目は「あなたの便は美便?それとも…? 便は心と体を映す鏡──色や形をセルフチェック!」という記事を参考にしている
便をした日時
便の状態:色、形、におい、量、浮沈
以降、便のことを直接的に書くと汚いこと不可避のため、便を「たかし君」に例えて話を展開していく。
私の中のたかし君の人となり
私のたかし君は割りと堅く気難しい性格だ。頑固なタイプで、カチカチなことが多い。
一方で性格のブレが激しく、たまに人の目を気にしてか流されやすく、テンションが低めで繊細な子でもあった。
たかし君の健康面でいうと、体重が軽めで、BMIでいうと痩せ型に診断される部類であったため、もう少し標準体重にする必要もあった。
いつもたかし君が外出しても、私は見向きも彼を気にかけることもしていなかったことが、彼をそういう状態にしてしまったのだろう。
ただ幸運なことに、たかし君はふだん顔色は良好で、よく外出する子ではあったことが唯一の救いだった。
たかし君の人となりはこんなところだ。
たかし君との関係性のために私が変えたこと
たかし君を良好な状態にするためには、たかし君の部屋をキレイにしておく必要がある。
そのために私が変えたのは食生活である。
今まで私はコンビニのご飯で食事を済ませることが多かった。
また、特に食事に気を遣っていなかったこともあり、栄養バランスも考えずに弁当を買っていた。
そんな食生活を健康的にするために「ヘルシーな食事宅配サブスク(nosh)」と「発酵食品(キムチと納豆)」を毎晩食べる生活に変えた。
発酵食品はたかし君の部屋をキレイにする、という「中田敦彦のYouTube大学」の動画を参考にさせていただいた。
たかし君との共同生活
最初のうちは食生活を変えてもたかし君は全然変わる様子を見せなかった。
私が今まで彼に向き合ってこなかったため、たかし君にとっては何を今更・・・という感じだったのだろう。
私が今までの習慣を変え、食生活を正して2ヶ月が経った頃も、彼はいっこうに変化を見せないため、私も少し痺れを切らしてしまった。
年末に帰省した際に地元の友人とお酒の場で暴飲暴食をする日を続けてしまったのだ。
翌日、たかし君の性格は変わった。
今までは頑固で堅い性格がだったが、柔らかすぎる流されやすい人間になっていた。まるで別人である。
かと思えばその後、家から出ないことも連日続いた。
声を掛けても部屋から出ず、さすがの私もたかし君のことを心配した。
やはり暴飲暴食はたかし君の状態を狂わせるのだと痛感した。
それからというもの私は、人付き合いで飲みに行くことは多少あるものの、たかし君のことを気にかけながら、基本的には健康的な食生活を続けることを徹底した。
納豆やキムチも毎晩欠かさず食べ、たかし君の部屋の環境をキレイにするよう心掛けた。
何かある日に大きな変化を見せることはなかったものの、それ以降徐々にたかし君の状態は好転していった。
性格は安定し、頑固から柔和な性格になり、体重も痩せ型から標準にまでで回復していったのだ。
まさか夕食の習慣だけを変えることで、ここまで変わるとは思っても見なかった結果だ。
この1年に渡るこの糞闘は、私に色々なことを気づかせてくれた。
向き合い続け、気にかける。
大きな変化を期待するのではなく、小さな行動を継続する。
それによって少しずつ良い方向に変化していく。
そういう1つ1つの積み重ねが結果につながっていくのだと。
おわりに
誰の中にもたかし君は存在する。
人によってはもともと良好なたかし君がいることもあるだろうし、人によっては引き籠もりがちなたかし君が内在していることもあるだろう。
たかし君の性格や健康状態は人によって様々だが、彼の状態はあなたの食生活が大きく影響していることは間違いない。
いつもはあまり気にかけていなかったであろう「あなたの中のたかし君」がこれから外出する時は、気にかけて見守ってみてはいかがだろうか。
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