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私たちはきっと、もっと「夢中」になれる。


子どもから大人まで、みんなが「夢中」になっている風景が見たい。

その時、目の前に広がっている光景はきっと、とてもplayfulでいろんな学びや気づきが溢れているはずだから。


私は現在、仕事や趣味であれこれ関わっているけれど、「最終的な着地点はどこか」と聞かれたら【教育】と呼ばれる分野にあたるのだと思う。(学校の先生になりたいというわけではないけどね。)

兼ねてから、学ぶことのたのしさや、年齢関係なく学び続けることの豊かさを感じてもらえるきっかけがつくれたらいいなと思っていて。私たちは、もっと自分の好奇心にしたがって動いていいし、それは決して、特殊なことではなくて、万人が持ち合わせているはずの人間の性みたいなものだと思うのね。

これまで、さまざまな人たちの【つくる】に触れてそう感じたのと、何よりもわたし自身が、いろんなものごとを忘れて手先のことに集中できる豊かさを感じている。わたしの場合は、とうてい「絵」と呼べるものではないけれど、絵を描いたり、なにかものをつくっている時だけは、日々の喧騒から離れることができると思っていて。

目の前のことだけに夢中になれたあとは、とっても気持ちがいい。これはスポーツをしている時の感覚に近いのではないかと思う。辛かったこともたくさんあったけど、それでもやっぱりたのしかったから。



それから、そういった【学び】と【土地】に受け継がれたものとの、たのしくて・おもしろい交わりをつくっていきたいなと思っている。私たちは、地元や母国のことを学ぶ機会が少ないし、それは社会の先生や歴史の教科書だけで語り尽くせるようなものではない。

だからこそ、そういった【学び】に【体験】の要素を纏わせながら、土地への理解を深めていくことで、出身地や出身国への解釈にグラデーションがつくれるような気がしていて。

みんながみんな、地元や自国を好きにならなくていいから、「この場所にはこれがある」という前提を理解し・土地のアイデンティティを感じたうえで、ほかの誰でもない「じぶん」と目の前に広がる世界とのつながりを見つけてほしい。

古屋という集落でトチ餅をつくっているおばあちゃん達の生活に触れて、

与謝野町で機織りを続ける人たちのチャレンジを知って、

地元の職人さんと体験プログラムを企画して、そんなことを考えていました。


説明を端折っているので、これまでざざっと読んでみると、すこし押し付けがましい個人的な【願い】のようなものがあるかもしませんが、わたし自身が目指したいのは、見てみたい風景はそんなところではないかな。



だから、いまの仕事を通していろんな土地を訪ねて、地域ならではのものづくりや人々の営みに触れることがたのしい。地元の商店街で開催しているイベントを通して「つくりたい」という人々の潜在的な欲求を知ることもできた。

そして、地元を深く掘り下げたり、職人さんや作家さんに習ってものづくり文化への理解を深めたりすると、歴史や世界とのつながりが自然と見えてくる。SDGsという言葉を大きく掲げなくても、持続可能なもののために私たちひとりひとりがやるべきことは何かがわかってくる。そんな環境下ではきっと、「ひと・もの・かね・情報」がヘルシーに循環しているのだと思う。



使命感からではなく、内側から湧いてくるたのしさを大事にしながら、【たのしく】【よりよく】暮らしていくための最初の一歩が、子どもから大人までみんなが「夢中」になっている状態ではないかと思う。

千里の道も一歩から。


要領悪くて遠まわりしがちだし、時間はかかるかもしれないけれど、そのために書いたり描いたり撮ったり、時には人前で話したりしながら、伝えるちからをつけていきたいんだな。



いまのところ、土地と紐づいた【ものづくりキット】的なものと相性がいいのではないかと思っている。プロダクトの名前も候補を出していて。せっかくだから、企画書でもつくってみようかな。

チャレンジしていかないと、何もはじまらないもんね。それにしても今日はたくさん読んだ。

このタイミングで松井先生と出会えたこともご縁なんだと思う。ネオ民藝、良いなぁ。


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