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おもちつきに参加しました。


近年なくなりつつある「おもちつき」も、地域コミュニティを支える文化のひとつだったんだと思う。

今日参加した、若い世代が企画するおもちつきに地域の方々がぞろぞろと足を運ばれる様子を見て、そんなことを考えていた。

おもちつきを各家庭でやらなくなった背景は、人々の生活における時間の使い方や価値観の変化、もちつき機や市販のおもちの普及など、そのほかに失われつつある地域文化とさほど変わらないと思う。

蒸したもち米を運ぶひと、杵でつくひと、臼からはがすひと、できたおもちをちぎるひとと丸めるひと、次の段取りをはじめるひと。役が重複するひとは出てくるにしても、最低でもこれだけの人手が必要なおもちつきは、けっしてひとりではできない共同作業だからだ。

毎回のことながらおもちつきに参加してみると、地域の方々の手際のよさに驚く。小さい頃からあたり前のようにおもちつきをされていた皆さんにとって、これくらいのことはおそらくなんでもないこと。でも、その手つきを見るたびに感動してしまう。

今日も「あ〜あ、伸びてしまってるわな」なんて奥様方に口を挟まれながら、わたしたちはつきたてのおもちをせっせと丸めていた。

すると、「餡子炊いてきたよ〜」と鍋ごと持ってきてくださる方が現れた。わたしは主催側ではないけれど、なんだかこのことがすごくうれしかった。


地元にこういう場があることで、世代や既存のコミュニティを超えてこれまでつながりがなかった人たちとの新たな出会いが生まれている。

よかったら「KIRI CAFE」あそびに来てくださいね! 「かめおか霧の芸術祭」のラストイヤーとなる2020年には、KIRI CAFEは、かめおかはどんな場所になっているのだろう。


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