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2019年4月の記事一覧

「時間」を受け継ぐということ。

きょうも、古民家の解体作業を手伝いに知り合いのところへ。 築年数はおよそ100年。壁を覆っていたベニヤ板のようなものを剥がして、天井を抜いていく。立派な梁を見るたびに、その構造を知るたびに感動し、【家】が人の手でつくられているということを改めて感じる。 最初がどうだったかはわからないけれど、家の中になにひとつ【モノがない】という状態では、以前はどんな人が住んでいたのか、どんな暮らしをしていたのか、なかなか想像するのは難しい。でも、ここにも確かに人が住んでいた。 知人から

ちいさな決意表明。

『令和』はきっと、思い描いているものをかたちにしていく年になる。 学生最後の年に『やりたい』と思ったことを『やりたいこと』として、その時が来るのをずっと待ってたわけだけど、ようやく出会った人たちと一緒になにかできるようになってきて。 ビジネスがやりたいわけじゃないから、スピード感としてはゆっくりなのかもしれない。でも、3年という月日のなかで関係性を築いてこれたから、ひとりでやるにしても いまはもうひとりじゃないし、心強い。 地元と世界のつながりを『ものづくり』を通してつ

山あいの暮らしを訪ねて。

山あいの地域は、自然との距離がぐっと近い。 鮮やかな緑色の山々も、木津川の流れでは微動だにしないごつごつとした岩肌も。そこかしこから、寒くて暗い冬を乗り越えた、春ならではのエネルギーを感じる。 1週間のあいだに、お仕事で京都府南部の【山城】と呼ばれるエリアへ二度ほど足を運んできたので、写真と一緒に地域の様子をお届けしていこうと思う。 加茂駅から先の乗り換えは、ICカードは使えなくなるのでお気をつけて。 ————— JR大河原駅を降りてすぐの風景(南山城村) 村に唯

寝る前のメモ。

駅前がもっとたのしくなれば、きっと、もっと、このまちはおもしろくなるはず。 いまはまだ、少しずついろんな方面からアプローチしていく途中だけど、いつかきっとあの場所で。どんな場にしたいか、どんな要素を加えたいかだいたいのイメージはできてきた。 こんなこと考え始めると、ほんとうにワクワクが止まらない。小さい頃は【雑貨屋さん】を開くことが夢で、自由帳に陳列棚を描いていたのが懐かしい。 あとは、もうすこし参考にしたい場所を訪ねながら、感覚をつかんでいこうと思う。ひさびさに、場の

寝る前のメモ。

どこで、だれと、どんな風に生きていきたいか。 これは決して重いテーマでも、深いテーマでもないのではないかと思う。 こういう言い方をすると語弊があるかもしれないけれど、「わたし」や「となりの誰か」がしあわせに暮らせるように考えることは、ごくごく自然なことなのではないかと思っていて。 こういったことを言語化したことはないかもしれないけれど、多分みんな、あたまの隅っこの方ではきっと考えているはずだから。 わたしの場合は、 【どこで】空が広い。夜は静か。将来的には海や湖の近

寝る前のメモ。

「あれを習慣にしよう!」と意気込みすぎてしまうと、大抵の場合は長く続かない。 ごく自然なかたちで続いてきたものはれっきとした【習慣】なのだけど、なかば強引に続けることで、【習慣化】できることもあるのかもしれないな。 バスケットボールに打ち込んでいた頃は、朝も夜も食事もバスケットボール中心の生活が習慣化されていたし、お風呂では毎晩シュートフォームのトレーニングを行なっていた。 上手くなりたい一心で、すべての時間とエネルギーをそこに費やしていたし、それは全然苦にならなかった

趣味と仕事。

今年は趣味みたいなことを小さくどんどんやろう。 なんて言うと「あなたは仕事が趣味でしょ」と言われてしまいそうだけど。 趣味の幅を広げることと、何かひとつ趣味側から仕事をつくってみようと思う。 趣味の幅を広げるというのは、学びたいテーマを深掘りしたり、興味のあるイベントに遊びに行ったりすること。そんなことを繰り返していれば、勝手にそうなっていくのだと思う。 では、趣味側から仕事をつくるとしたら、どんなことがいいだろうか。 ひとつ考えているのは、サイクリングツアーの企画

このまちの人たちと、もっともっと出会ってほしい。

ひさしぶりに、いろんな人たちと雑談しながら1日を過ごした。 朝は木工作家さん。知り合いから彼の元を訪ねたいと連絡があり、ひさしぶりにわたしもお邪魔した。はじめて連絡したのは、ちょうど2年半ほど前になるのだろうか。 たまたま誰かがいいね!をしたかなにかで、Facebookのタイムラインに工房名が流れてきて(現在は当時とちがう名前です)、素敵な名前だなぁと感じてHPへ飛んでいくと、まさかの同じ町内に工房があって本当にびっくりした。 熱意だけは100%! みたいな恥ずかしいメ

心地のいい疲れ。

思いっきり体を動かしたあとは、疲れですら心地いい。 今日は、生まれてはじめて古民家の解体作業のお手伝いへ。一度やってみたかったことだったので、とてもとてもたのしんでしまいました。 黒い砂埃をかぶって喜んでいたのはここだけの話。 「古民家に住む」というひと言でイメージするものって、世代や暮らしてきた環境によって全然ちがう。 わたしはこういう仕事をしているから、古民家に暮らしていると思われることがあるのだけれど、近所の大工さんに建ててもらったふつうの一軒家に住んでいる。な

春の風が吹いている。

起きたら、お土産にもらったバナナパンケーキを焼くことが決まっているので、早く寝ないとなぁ。なんて思いつつ、帰り道の空がきれいだったので載せておこう。ずっと飽きない風景。 この、グラデーションの空に山の輪郭が黒くはっきりと映し出される瞬間は、1日のなかでいちばん豊かな時間かもしれない。俳句が書けたら、もっとすてきに伝えられるんだろうな。もし、その時が来たら「影絵」という単語を入れてみたい。 カーテンを開けると、雲ひとつない青空が広がっていて、今日はとても気持ちがいい朝。これ

寝る前のメモ。人間の「つよさ」はつくれるのか。

人間の「つよさ」をつくるために、どんな時間が必要なのだろうか。 先日、集まったメンバーでふと、そんな話になった。日本の若年層の自殺率が世界でもワーストに入っていることと、将来に不安を感じる若者が多いことが気になるね、という話からはじまったと思う。データは調べたら出てくると思うけど、私たちは世界でも「先進国」と呼ばれる立ち位置にいながら、国全体の幸福度が低い。 一体、そんな風に感じる理由はどこにあるのだろうか。(周りの同世代の方々を見ていると、統計の取り方がおかしいのかな、

Exploring my / your hometown.

「おいでよ」と言えるようになったのは、わたしがこの町のことを知ろうとするようになったからだと思う。 そこにあったはずの景色を、20年以上通過していたのは紛れもなくわたし自身だった。仕方がないといえばそうなのだけれど、家と駅を往復する生活で立ち寄る場所はスーパー、コンビニ、本屋、時々近所の和菓子屋ぐらいだったし、地元で過ごした記憶なんて中学校までのこと。 一番大きなお祭りも、町内が違えば関係のないことで、この仕事に就いた23歳の年にはじめて訪れたんだっけ。そんな感じで、わた

TRAVEL LIKE A LOCAL.

春を迎えた地元をドライブ(仕事)。4月に入ってから、こうやって風景を眺めるのは初めてかもしれない。田畑の緑が生命力を帯びてきて、視界のどこかには常に桜が咲いていて。 【生命】というものを、五感を通して受け取ることができるのは、春の特権だと思う。こういった自然の循環を感じるのは、やっぱりこの国に【四季】というものがあるからだろうな。 そんなことをマップを手にとってくれた方にも感じてもらえたらいいなあ、なんて考えていました。先月完成した『かめおかおさんぽマップ / KAMEO

わかり合えないなら、わかり合いたい。

わかり合いたい、という気持ちはどこから来るのだろうか。 国籍、年齢、性別、いろんな【ちがい】はあるけれど、視野をぐんと広げてみればそれらが世界をつくっているわけだし、同じ地球に住んでいる、ということなんだと思う。 反対に、わかり合えない、という気持ちはどこから来るのだろうか。 国籍、年齢、性別、いろんな【ちがい】が受け入れられない、ということかもしれないし、ひどい戦いによる悲しい何かがあって、その気持ちが報われない、ということかもしれない。 家に帰ると、TVには『ドリ