心地のいい疲れ。
思いっきり体を動かしたあとは、疲れですら心地いい。
今日は、生まれてはじめて古民家の解体作業のお手伝いへ。一度やってみたかったことだったので、とてもとてもたのしんでしまいました。
黒い砂埃をかぶって喜んでいたのはここだけの話。
「古民家に住む」というひと言でイメージするものって、世代や暮らしてきた環境によって全然ちがう。
わたしはこういう仕事をしているから、古民家に暮らしていると思われることがあるのだけれど、近所の大工さんに建ててもらったふつうの一軒家に住んでいる。なので「古民家に住む」ことにはすこし憧れがあるし、そのひと言からはリノベーションされた古民家を連想する。
けれど、父親世代はそういう家に住んできたから【寒くて隙間があって住みにくい】という事実が先行する。もちろんそれは身を以て体感してきたことだから、少しでも快適な家に住もうとすることは自然な流れで。
どちらがいいとか、どちらがわるいとか、そういうことではなくて、結局のところ無い物ねだりでしかないんだと思う。じぶんが子どもの頃にいやだなぁ、と感じたことを子どもには体験させたくない、という親心もきっとある。
ただ、古民家はその当時の技術が集積されているので、一度壊してしまうと二度と元に戻せない。家具や建具もそう。だから、もしあなたが田舎に空き家を持っていて、そこにもう住む予定がないのであれば、ぜひ自治体の【空き家バンク】に登録してほしい・・のです。いま、その家に新たな価値を見出している人たちがいることを知ってほしい・・のです。
話がすこし逸れてしまいましたが、空き家が増える一方で、駅の近くにはどんどん新築が増えていくことに矛盾を感じていて。古民家を一から改修することを考えると、新築のほうが快適な暮らしが手に入るのはわかるのだけど・・なんだろう、もう少し柔軟に選択肢があればいいなと思う。
いまはもう、「家を建てたら一人前」という時代ではないわけだしね。
それにしても明日は筋肉痛だろうな・・
でも、ほんとうに心地のいい疲れだった。また近々手伝いに行こう〜
ふと思ったのだけれど、思いっきり古民家の解体作業をして、汗を流しに温泉や銭湯に行って、その土地ならではの美味しいものを食べて、翌日は朝から整えるなにかを行うことを1泊2日のリトリートプログラムとかにしてみてもおもしろそうだなと。
内側にあるものを、壊して → 整えるまでの一連の流れが終わる頃にはスッキリしてそう。
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