Amy

京都の芸大生。

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大縄に引っかかる

    • 木漏れ日

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        ドッジボールは嫌い

        • 喫茶店に行く

          喫茶ソワレ。 4年前に見た夢のようなゼリーポンチ。 「絶対これを食べよう」と友人とした約束を、ついに果たすことができた。 電車を降りて河原町に出ると、人が溢れかえっていた。お昼ご飯はチェーン店のパスタで軽く済ませて1時半。 木屋町通りのすぐそば。喫煙所にはお昼からチューハイを仰ぐおじさんや僧侶風のバックパッカー、無造作にタバコをくゆらす大人の中で、子供が川に葉っぱを浮かべていた。 オープンから少しも時間がたっていないのに、店の前には長蛇の列。両脇のごちゃついた建物に

        大縄に引っかかる

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          落ち葉の掃除

          落ち葉の掃除

          「見せたい場所があるんだ」

          「見せたい場所があるんだ」 映画の登場人物の台詞である。 少し戸惑う相手をよそに、彼らはずんずん進んでいく。「ちょっと、どこいくの?」の声もお構いなし。「いいからいいから」と歩みを止めない。 急な坂や路地裏を抜けた先には、もちろん、街を見渡すことのできる穴場があるのだ。ちょうど向こうの山に夕日が落ちるころ、街はオレンジ色に染まる。 普段は見ることのない街のパノラマに目を奪われると、これはもう物語の何らかのサインである。相手の顔に笑顔が戻れば任務完了だ。 お約束だが美

          「見せたい場所があるんだ」

          主人公はいつだって

          映画や小説に出てくる主人公たちは、無鉄砲である。(無鉄砲であるから主人公なのだけれど) 彼らが何かに駆り立てられたら始まりだ。もう後先なんて考えない。 すぐに学校を飛び出す。家を飛び出す。叫ぶ。泣く。笑う。傘も持っていない。鍵もかばんもない。彼らは感情に任せて走り出す。彼らに荷物なんていらないのだ。 周りなんて見えていない。体いっぱいのエネルギーを惜しみなく動力に変える。気持ちいいくらいの主人公力である。 そんなことをしてみたいと思った。 まあ、映画や漫画の見過ぎで

          主人公はいつだって

          夏の忘れ物。

          夏の忘れ物。

          クリームソーダ

          クリームソーダ

          逆上がりができなかった私へ

          小学生にとって、『逆上がりができるかできないか』ということはかなり重要だったように思う。 私は、逆上がり以前に鉄棒自体が苦手だった。鉄の棒に体重を預け、足を浮かせて回転する。この単純な運動ができないのだ。理由はもちろん怖いからである。日常生活ではなりえない体勢になるのだから!石橋を叩いて渡ることに幼少のころから定評があった私に、そんなアクロバティックなことはできない。 小学二年生のころ、体育の授業で本格的に逆上がりが取り上げられた。次々とクラスメイトが逆上がりを成功させる

          逆上がりができなかった私へ

          熱帯夜

          熱帯夜

          夏休み

          #8月31日の夜に 小学生のころ、夏休みは私の目の前にドーンと構えていた。終わりが見えない草原だった。1か月も休みだなんて!!どうやって過ごそうか。 別に映画みたいなことは起こらない。 プール。一泊二日の家族旅行。ラジオ体操。お盆。読書に熱中していたら鼻血を垂らしていたこと。花火。 フローリングに寝そべってぐりぐりと絵を描く。夕立に驚いたこと。おばあちゃんが作ってくれるしそジュース。ヒグラシの声。 甘く、ゆっくりと夏休みが終わる。ぼんやりと好きなことをして過ごすのだ

          夏休み

          眠れない夜

          眠れない夜。 小さい頃は何も考えずに眠ることができたのに、小学校高学年くらいになると眠れない夜が増えた。布団にもぐっても、目は冴えたまま。「いつもどうやって眠ってたんだっけ?」と考えているうちに、自分の心臓の音が聞こえてくる。真っ暗な部屋で一人、自分の鼓動に耳を澄ませば、頼りない自分が浮き彫りになるようで怖くなった。 夜眠れないと焦る。焦れば焦るほど心臓はどきどきしてくる。夜という得体のしれない時間は、捉えどころがなく漠然としていて、その深さが怖かった。 大抵の場合、眠

          眠れない夜

          『大丈夫』という言葉

          私たちが日常でよく使う言葉として『大丈夫』という言葉がある。 誰かがこけたとき、しんどい時、課題に追われているとき、私たちは決まってこう尋ねる。「大丈夫?」と。そして相手もたいていの場合「大丈夫」と膝から血を流しながら答えてくれる。 それは大丈夫ではない。 誰かに「大丈夫?」と尋ねながら「まったく大丈夫ではないよな~、膝から血が出ていて大丈夫なわけあるか!」と思いつつ、私は懲りずに「大丈夫?」と尋ねるのだ。 逆もある。私がおなかが痛いとき、友人が「大丈夫?」と心配して

          『大丈夫』という言葉

          高校生と部活

          #部活の思い出 山岳部に入る高校生になったら絶対に変わった部活に入るんだ!と息巻いていた私は山岳部に入った。完全なるインドア志向の文化系だった私の少し反抗的な選択(と自分で思っている)は、ずいぶん周りを困惑させたようだが、ちゃっかり入部した。 山岳部とは文字通り山に登る部活である。冬はスキー、夏は夏山。バーベキューに無人島。これが大学生なら大分充実している部類の学生生活だ。 とはいえ、私はアウトドアは学校行事くらいでしか経験がなく、テントにも泊まったことのない初心者中の

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          私のこと

          求められていないのに自己紹介をしようと思うと、「誰が私の自己紹介なんか見る?」という声が聞こえる。 好きな映画は『耳をすませば』『魔女の宅急便』。ジブリとミュージカル映画をよく見ます。 好きなものはラムネとクリームソーダとセーラー服。透明なもの。古いもの。 好きな作家は朝井リョウさん。森見登美彦さん。椰月美智子さん。西加奈子さん。さくらももこさん。(等、色々読みます) 最近読んでいいなと思った本は『体育座りで、空を見上げて』。 好きな漫画は『ハイキュー!!』(終わっ

          私のこと