見出し画像

今日心に残ったこと192ー「共助」も「公助」も必要です!


「日本は、お互いに助け合う『共助』を忌避する国です」

「政治に関わることを忌避する傾向が強く、自分からアクションを起こそうとしない。投票以外の政治・社会参加をしない」

(2023年7月29日付朝日新聞「政治を変えて共助を豊かに」(政治学者 坂本治也氏の言葉)

という一文を見て、「それって私のことじゃない」と思った。私にもできる何か、ささやかなことをしようと思い至った。それが、去年の今頃始めたフードドライブに食料を届けることだ。どこまでできるかわからないけど、まず行動しようと。

それ以後、ほぼ月一で届けてもう1年たってしまったのだ。早いものである。その間一度も配る場所に行ったことがなかったが、今回はお誘いを受けたのでオットと行ってみた。

バスケットにいろいろな食べ物を組み合わせて入れ、好きなものを持って行ってもらうとのことである。

お菓子が喜ばれるそうだ👍
青いラベルは「外国人世帯」用
ハラルとか、ベジタリアン対応だそうだ。
係の人はほとんど私達とあまり変わらない年格好。偉いなあ👏

夏休み時期になると提供される食料が減少するのだそうだ。テレビの報道でも食料が確保できていないと訴えるNPOのフードバンク関係者の声を聞いた。

夏休みになると給食がなくなり栄養が不足したり、お腹を空かせたりしている子供が増えるという。また長い夏休みは、困窮している家族には過酷な時間だという。行楽に連れても行けないし、仕事を持っている親達は子供を家に残して出かけなければならない。子供は遊ぶ友達にも会えず、長い時間を家で過ごす。「夏休みなどなければいい」と言った子供もいるそうだ。

食料供給は持続可能でなければ健康、生命の維持に支障をきたす。このような事案には共助だけではなく公助でしっかり対応すべきだろう。また余裕のない家庭の子供の夏休みの過ごし方にも、もっと学校や行政が関わって、せめて楽しい思い出作りに尽力するべきではないか。

菅政権の時、「自助・共助・公助」を掲げたが「まず自助を」と言うためだったのだと思う。でもこのような問題を「自分でなんとかしなさい」といって見過ごす政治は誰のための政治なのか?貧困と格差は私たちの目に見えないところで思いのほか深刻に進んでいると感じる。

追記(2024年8月7日付朝日新聞から)
認定NPO法人「キッズドア」の小中学生のいる困窮家庭に行った夏休みに関する調査

「夏休みはなくてよい」13%
「今よりも短い方がいい」47%

理由
「夏休みの特別な体験をさせる経済的な余裕がない」
「子供が家にいることで生活費がかかる」
「給食がなく、子供の昼食を準備する手間や時間がかかる」

これらの理由が7割を超えたという。

子供の体験格差が叫ばれ、体験を提供する企業や団体が増えているが参加にはハードルがある。

高校生の夏休みの探究・研究への支援は喫緊の課題だという。大学入試で高校3年間に何をしたかが問われるという。

「夏休みは家庭で」は通用しない時代になったという。社会全体、大人みんなで、子供を豊かにする期間にしたい」と締めくくられている。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?