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男の料理〜愉快なイタリアーノ三銃士〜

2泊3日のローマ旅と時を同じくしてNovellaが1日多い3泊4日で自宅を空けていたので、一晩だけNovella不在の日があった

本当に感謝しかないのだが、Novellaは毎日美味しい食事を作ってくれた
お料理もお菓子作りも得意で自分の50歳の誕生日も自宅に100人近い友人知人を招いて手料理を振舞ったほど

ローマから帰った日、フィレンツェ駅から滞在先まで仕事終わりのMassimoが車で送ってくれることになっていた

でもただ送ってくれるだけと思っていたので、「夕飯は持参したカップラーメン食べようかな〜」などと考えていた

「家にあるものは自由に使っていいし食べていいのよ 自分の家と思ってね」とNovellaに言われていたので昼食など1人の時は自炊もしたが、「日本食が恋しい」というほどでもないがせっかく持参していたので


☆頼れる年下くん「Massimo」


2023年3月にMassimoが来日した時が初対面
東京、大阪、京都、和歌山(高野山)、石川(金沢)を回るという旅程で、東京滞在中に渋谷&下北沢を案内して夕飯を一緒にとった 

東京を発つ時に渡したお土産と撮った写真が送られて生きた

そして今回は私がフィレンツェへ行ったのだが、滞在中、何度もお世話になった

☆送るだけじゃなかったの??


仕事が終わったMassimoにピックアップしてもらい滞在先のNovella宅へ向かう途中、Novella宅の敷地内に住んでるEugenioに電話して「今どこ?何してる?何時に帰る?」みたいなことを話している

「じゃぁ、ビール買ってきて」と聞こえたので「どういうこと?」と思ったら

「家に着いたらアペリティーヴォ(食前の軽食)するからEugenioも誘ったよ」と

家に送ってくれるだけじゃなくて、Paoloが帰宅する前に一緒にアペリティーヴォをするということだった

☆Paolo帰宅、そして始まった「男の料理教室?」


Massimoと2人で先に乾杯し、途中からビールを調達してEugenioが合流
Eugenioはとっても陽気な元ダンサー、現在はダンススクールを運営している

左がEuginioで右がMassimo(なんだか海外ドラマの一コマみたい)

まぁ〜じっとしていないし、おしゃべりなのでイタリア語が話せない私はドラマを見ているような感覚で2人のやり取りを見ていた(笑

そうこうしているうちにPaoloが帰宅して、さらに賑やかになった

Novellaから言われていたのか今夜は冷蔵庫にある「Pici(ピチ/シエナの伝統パスタで太麺)」を使ってカチョ・エ・ぺぺを作るとのこと

もっぱら監視役のMassimoを除く、PaoloとEugenioで「男の料理教室」が始まった

大きなフライパンを棚から持ち出すPaolo

☆超適当「カチョ・エ・ぺぺ」


ローマ旅の投稿でも出てきだが、「カチョ・エ・ぺぺ」とは「チーズと胡椒」の意味 超シンプルな材料で作るローマ名物なんだが、そのローマで食べてきた翌日の夕飯が「カチョ・エ・ぺぺ」(笑

本場の「カチョ・エ・ぺぺ」はこの投稿でご覧あれ

さ、PaoloとEugenio2人で作ります!

本日のメインシェフはEugenio

太麺のPici(ピチ)を茹でるところから
この距離でも太麺なのがお分かりだろうか

Eugenioに「茹で時間は?」と聞かれたので捨てたパッケージをゴミ箱から取り出し確認して伝えるも・・・・

麺を食べて確認

規定の茹で時間無視のEugenio(笑 
実食してみて「大丈夫」と判断したようだ

茹でてさらに太くなっているPici

それにしてもすごい太麺!
ここからオリーブオイル、チーズ、胡椒を加えて味付け

Paoloがオリーブオイルを回しかける

監視役兼カメラマンのMassimo
オリーブオイルを絡めて
チーズを加える
豪快に2袋!(笑

そしてMassimoは「胡椒振り係」

動画を撮ることも忘れないMassimo

最後はしっかり混ぜ混ぜ

☆仕上がりは?


ジムで鍛えている体がゴツいPaoloがお皿に取り分ける姿はまるで軍隊の食堂のようだ(笑

この間、Eugenioは「カチョ・エ・ぺぺ〜、カチョ・エ・ぺぺ〜」とまるで八百屋のおじさんのように声がけしていた(笑

さて実食、仕上がりは?

みんなで食べると美味しいね!

うん、美味しい!

しか〜し!規定の茹で時間を無視したために「めっちゃ硬い」(笑
お昼にローマテルミニ駅近くのお店でガッツリ食べてきてお腹も空いていなかったので、量も多かったこともあり半分残してしまった

☆愛情は1番のスパイス


「超硬いカチョ・エ・ぺぺ」だったが、何より「作ってくれた」ことが嬉しい

麺が硬い以外は美味しかったし、「愛情」いっぱいの「カチョ・エ・ぺぺ」だった

私が作ったってよかったのに、ローマ帰りで疲れているだろうと仕事帰りのイタリアーノ三銃士が力を合わせて作ってくれた「カチョ・エ・ぺぺ」はずっと忘れないだろう

ということで日本から持参したカップラーメンとは比べ物にならないくらい、美味しい「カチョ・エ・ぺぺ」だった

Grazie!Paolo,Massimo,Eugenio!

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