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勉強すればするほど楽できる社会:日本

一般的に、高卒の給料より大卒の給料、大卒の給料より大学院卒の給料のほうが高い。さらに、学歴があればあるほど昇進はしやすく、キャリアを作り上げやすい。
でもこれっておかしくないか。


現在、高等学校への進学率は97パーセントを超えており(文部科学省HPより)、もはや高校までが義務教育かのような状況である。しかし、3パーセントは高校に進学せずに働いている。中卒で働く彼らは、「中卒」というだけでやりたい職業に就けないことがある。でも、これっておかしくないか。

確かに、専門的な技術や知識を必要とする職業が制限されるのは理解できる。しかし、サービス業でさえ「高卒以上」を採用条件にしている職場も見受けられる。「最低、高卒までは欲しいよね」って、それ本当なのか。

高校を卒業したところで、何が得られるのだろうか。大学3年の私が言うことじゃないが、正直、高校以上は学生期間を延ばしているに過ぎないと感じてしまう。もちろん、医者などは別だが。それに比べて、中学を卒業した後すぐ、働いている彼らは、人によって差はあるが、接客スキル、職場での振舞い方、お金や労働に関する法律の知識など、実践で学んでいる。高校に行って、青春!とか言って制服でディズニーに行ったり、赤点をぎりぎりで逃れている学生よりよっぽど、社会では「ツカエル」存在なのだ。

しかし、賃金というのは酷で、その人のスキルに対して払われるのではなく、多くは「その人にどれだけのお金が積まれたか」で決まっている。だから、学歴が高ければ高いほど賃金は上がる。たとえその人が学生を延長したくて進学していたとしても。
その人にかけられたお金の分、その人のスキルが高まったわけではないのに、企業は多くの賃金を払っている。実際は同い年の中卒の子のほうがスキルは上だったとしても。

だから、日本はだめなんだ。

日本の学生はできるだけ学歴を積むようになる。しかし彼らが就く仕事は、正直「楽」だ。今はだいぶ減ったらしいが、学歴で業務が変わり、学歴の低い者は雑務を任されることが多い。肉体労働も少なく、デスクにかじりついている。でも、結果は大きなものである。少ない労働で大きな利益を出せる立場にいるから、なおさら学歴が高いほうがいいと思われる。

おかしくない?


皆さんは、考えたことがありますか?例えば、「いい会社に入りたい」という理由などの、世間体を気にするが故の進路を歩んでいませんか。
それが生きにくい社会をつくっていることに気づいていますか?

「学歴社会は終わった、就活で学歴をみることはない」とどの企業も口をそろえて言うが、本当にそうだろうか。だとしたら、中卒の社長がすごいとたたえられることはないし、大学に進む人も減るだろう


(※中卒との比較が出てきますが、決して私は彼らを卑下しているわけではありません。私の文章力が拙いだけです。)