アミークレシュ

保育士として20年。公立保育園、私立保育園、海外の保育園での勤務経験から、実際に保育し…

アミークレシュ

保育士として20年。公立保育園、私立保育園、海外の保育園での勤務経験から、実際に保育した子どもの事例を交えて子育ての知識を記事にしています。1人でも多くの子どもが夢をもって幸せに暮らせることを願っています。

最近の記事

  • 固定された記事

3歳までに2ヶ国語を教えるとバイリンガルになるのか。バイリンガル子育てとは。

子どもは産まれた時から、たくさんの事を吸収して覚えていきます。 特に0~3歳までは、着替え、食事、トイレ、など自分で出来ることが増え、成長が著しい時期です。 言葉の面でも「あー、うー」的なものから「昨日、○○した」と自分の体験を話せるようになり、会話ができるようになっていきます。 では、国際化が進み小学校教育でも英語が必須になった今の時代、この3歳までの時期に外国語を習わせる事で2か国語を話せるようになるのでしょうか。 私はコリアタウンの近くにある保育園、中国の方が住

    • 乳歯が無い!~子どもの虫歯~

      これは、私が保育士1年目の時に担任をした2歳児のMちゃんの話です。 1年目の私は自分のクラスの子どもの名前を覚えるために、自分のクラスの子どもの特徴をメモして覚えようとしていました。 Mちゃんは、ほっぺがプニプニでよく笑うとっても可愛い女の子でした。 しかし、Mちゃんが「アハハ~」と笑うと、白い歯ではなく真っ黒な歯茎が見えるのです。 そう、Mちゃんは2歳児にして、全部の歯が虫歯になっていたのです。 そのMちゃんの虫歯の原因はチョコレートでした。 「この子、チョコレ

      • よい保育士さんの見分け方②

        ②  保護者の立場で考えてくれるか。子どもの良い所を伝えてくれるか。  子どものお迎えの時、個人面談、保護者会などで保育士と話をする機会がると思います。その時に、保育士側からの要望ばかりを伝えられる場合は、あまり良い保育士とは言えないでしょう。子どもの事を思って伝えられている場合もありますが、いつも要望だけで、子どもの成長した姿、可愛かった行動などを伝えてくれない場合は、その保育士が子どもの良い所を見つけることが出来ていない可能性が高く、保護者や子どもに対して良い印象を持って

        • よい保育士さんの見分け方①

           初めて保育園に子どもを入園させた保護者の方は、自分の子どもの保育園がどんな保育園なのか、担任の先生はどんな先生なのか、気になることがたくさんあると思います。 私も保育士側として、新しい子どもと保護者がどんな人か、どうすれば信頼関係が築けるかを、毎年、気にしながら保育をしていました。 保育士の質がその保育園の保育の質と言っても過言ではありません。 公立保育園では人事異動があるので、その年によって保育の質が変わってきます。 そんな時、自分の子どもの先生がどのような保育士

        • 固定された記事

        3歳までに2ヶ国語を教えるとバイリンガルになるのか。バイリンガル子育てとは。

          生後8か月で19キロ!?~子どもの肥満~

          上の画像は、2014年にネットのニュースで話題になった、生後8か月で体重が19キロにもなってしまった子どもです。記事の詳細はこちらhttps://www.excite.co.jp/news/article/Techinsight_20140320_86690/ Googleでも肥満児で検索すると上記の画像以外にもたくさんの肥満の子どもの画像が出てきます。世界各国での子どもの肥満は大きな問題になっています。上で紹介した記事にも書いてありますが、肥満は親がきちんと子育ての知

          生後8か月で19キロ!?~子どもの肥満~

          スマホと子ども②~鬱(うつ)になる?~

          前回の記事「スマホと子ども①~0歳からスマホ!?~」の続きです。 乳児期からスマホを使わせたら、どうなるのか。 過去にイギリスで行われた調査によると、7歳児の子どもの約半数があまり運動をしないという結果で特に女の子にその傾向が表れていたそうです。その原因としてTVやPCの視聴時間が大きく関係していると考えられました。 この調査に関する記事は2013年でしたので、それから7年たった現在ではスマホの視聴も大きく影響していると思われます。 その時のイギリスの調査では、運動量

          スマホと子ども②~鬱(うつ)になる?~

          スマホと子ども①~0歳からスマホ!?~

           今や、保有率が8割を超えていると言われるスマートフォン。 家庭でも、親が家事をしている間に子どもにスマホを見せているという声をよく聞くようになりました。 少し古いデータですが、2014年の調査では、0歳児の親の24%が子どもにスマホを使わせたことがあると回答しています。ちなみに、1歳児ではその数値は74%まで上がります。 この調査からすでに6年が経過しているので、さらにその数値はあがっていると考えられます。 では、乳児期からスマホを使っていると、どのような影響がある

          スマホと子ども①~0歳からスマホ!?~

          無駄なおもちゃを買わない方法②~おもちゃの買い方~

          前回の記事の続きです。 前回の記事では、おもちゃを買うだけではなく、遊ぶ見本を見せる大切さについて書きました。 では、子どもにおもちゃを買ってあげる時にどのように判断すれば良いのでしょうか。 それは、子どもがそのおもちゃで遊ぶイメージだけでなく、自分がそのおもちゃで遊ぶイメージがわくかどうかです。 自分が遊びたいなと思うおもちゃは、自分がそのおもちゃで楽しく遊んでいる姿を子どもに見せることができるということです。 子どもは大人がしていることを見て、楽しそうだなと感じ

          無駄なおもちゃを買わない方法②~おもちゃの買い方~

          無駄なおもちゃを買わない方法①

          仮面ライダー・プリキュアなどのキャラクターおもちゃ、ブロック、赤ちゃん人形、パズル、カードゲーム、ボードゲーム、ままごとセット etc 子どものおもちゃは本当にたくさんの種類があります。 子どもは自分が好きなキャラクターの物や興味がある物を全部欲しがりますが、全部を買い与えることは家庭の経済的な事情もありますし、全部を買い与えてもそれが本当に子どもにとって良いのかも難しいところです。 また、買い与えたおもちゃが1ヶ月も持たずに子どもが遊ばなくなってしまうことも珍しくはあ

          無駄なおもちゃを買わない方法①

          よく叱られる子ども。なぜ、子どもは叱られても同じことを繰り返すのか ②

          前回の記事の続きです。 では、どのようにすれば、子どもの記憶に残る伝え方ができるのでしょうか。

          有料
          100

          よく叱られる子ども。なぜ、子どもは叱られても同じことを…

          よく叱られる子ども。なぜ、子どもは叱られても同じことを繰り返すのか ①

          「また、したの!?」「前も言ったでしょ!」「何回、同じことをいわれたらわかるの?」 このような言葉を子育ての現場ではよく聞きます。 子どもが物を壊してしまったり、人に迷惑をかけるような行いをしてしまったときに、きちんと叱るのは大切なことだと思います。 例えば、砂場で遊んでいる時に、砂を他の人にかけてしまう、石を拾ってなげてしまう 等、子どもは遊びの中での行動ですが、相手からしたらとても迷惑な行動です。 言葉が通じない赤ちゃんの時では、できるだけその行動を保育者が止めて

          有料
          100

          よく叱られる子ども。なぜ、子どもは叱られても同じことを…

          幼児期におススメの習い事は?③〜まとめ〜

          以前の2つの記事で書いた以外にも、幼児期の子どもの習い事は様々な物があると思います。 親としては、自分の子どもにどんな才能があるのか知りたいものです。 また、子どもが自分と同じスポーツをしてくれると一緒に楽しめるという思いもあるかもしれません。 ただ、子どもの気持ちや習う時期を上手くコントロール出来ないと、逆に子どもの成長を妨げたり、子どもの進路を狭めたりすることにもなりかねません。 大切な事は、親は子どもの成長をサポートする立場であることです。 体の骨格や筋肉が出

          幼児期におススメの習い事は?③〜まとめ〜

          幼児期におススメの習い事は? ②

          前回の記事の続きです。 <プログラミング> 私が年長児の担任をしていた時にこの習い事をしているお子さんが4人いました。その子たちはプログラミングでロボットを動かすカリキュラムをしていたようです。全ての教室が同じかはわかりませんが、4人中2人は途中で辞めていました。 個人的な見解ですが、プログラミングはAならばBかCなどフローチャートが作れるかと、色々なパターンを考えられるかが重要なのでは無いかと思います。ですので、◯+◻︎=10で◯と◻︎に何の数字が入るか全てのパターンを

          幼児期におススメの習い事は? ②

          幼児期におススメの習い事は? ①

          幼稚園児はどうなのか知りませんが、保育園では3歳児ぐらいになると数人習い事を始めるお子さんがいます。 小学校前の5歳児になるとその割合はだいぶ増えてきます。 スイミング、公文、ピアノ、サッカー、トランポリン、プログラミング、空手、バレエ、ゴルフなどを習うお子さんを見てきました。 長く続く子もいれば、1回行っただけで辞める子など様々でした。 続くかどうかはやってみないとわかりません。ですので、色々な可能性をためすと言う意味では、何でも挑戦してみれば良いと思います。 た

          幼児期におススメの習い事は? ①

          子どもの限界を決めてしまう親たち②

          前回の記事では、「危ないからやめなさい」など、禁止の言葉が子どもが成長する可能性を狭めているという内容を書きました。 では、禁止の言葉以外はどうなのでしょうか。 今回は、もう一人、私が保育してきた中で特徴的だったK君の例をご紹介したいと思います。 K君は3歳児で初めて保育園に入ってきた子でした。 保育園の入園説明会では、ずっと走り回って、説明会以外の部屋を覗いたり園庭を眺めてはお母さんに何かを言っていました。 その様子を見て私は、K君が家でもよく暴れて走っているのか

          子どもの限界を決めてしまう親たち②

          子どもの限界を決めてしまう親たち①

          赤ちゃんとして産まれてきた時、「この子は絶対にプロスポーツ選手にはなれない」「この子の偏差値は60以上はならない」など、1人ひとりの子どもの限界は決まっているのでしょうか? 人間も動物ですので、親から遺伝された能力はあるでしょう。また、先天性の病気やハンディキャップがあれば、ある程度の限界はあるのかもしれません。しかし、それ以外の場合での可能性は限りなく広がっていると私は思います。 では、運動が得意な子、絵が得意な子、勉強が得意な子などの子どもの個性はいつどこから出て

          子どもの限界を決めてしまう親たち①