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おおらかな建築をめざして

10mmと書いて"センチ"と読みます。
10mm=1cmで、センチです。

今回は名前に込めた思いを綴ります。

単位

単位・・・長さ、重さ、量などの数量を計測するときの基準となるもの。
     また、その数値

建築にも、尺、寸、間、坪、帖など様々な単位を用いることで、
長さや面積等を表しています。

現場では、尺や寸などを耳にすることもありますが、
今は基本的に、m、㎡で表すことがほとんどです。

m(メートル)が使われる前

「尺」は親指と人差指を広げた時の間の長さが、
「フィート」は足の大きさに由来するとされています。
どちらも身体が由来の単位になります。

国や地域ごとに使う単位は異なり、
また、いつも同じ単位が使われているわけでもありませんでした。

建築をつくるときには、「ある部分の長さ」を基準とした単位が用いられていました。
例えば柱の長さをaという基準として、aの1/2などで表現されていました。
日本では「木割」というものです。

m(メートル)とは何か

そもそも私たちが使っているm(メートル)とは何か。
これは「パリを通る子午線の北極から赤道までの長さの1/40000000」
18世紀に、世界共通の長さの単位にするために定められてものです。

「尺」や「フィート」が身体を基準としていたのに対して、
「メートル」は実質的に地球の大きさと比較していることになります。

余談になりますが、1983年には、国際度量衡総会によって、
「1秒の2億9979万2458分の1の間に光が真空中を伝わる行程の長さ」と定められました。
もう、訳が分かりません。。。

10mm=センチ

1mm=「パリを通る子午線の北極から赤道までの長さの1/40000000000」
10mm=「パリを通る子午線の北極から赤道までの長さの1/4000000000」
どうですか??
なんのこっちゃですよね。

建築をつくるとき、mm単位でのせめぎ合いというのは多々あります。
それを実現させるのが、やはりプロの業だと思います。

ただ、だからといってプロ以外が建築をつくれないというわけではないと思います。
たとえ、mm単位のせめぎ合いができなくても10mm単位なら誰でも作れる。そう思います。

mmはプロの世界だとしたら、
10mmはひらかれた世界です。

ちょっと強引かもしれませんが、
「誰にでも建築がつくれるんだよ!!」と
そんなおおらかな気持ちを大事にしたいなと。

だって、、、
1mm=「パリを通る子午線の北極から赤道までの長さの1/40000000000」
10mm=「パリを通る子午線の北極から赤道までの長さの1/4000000000」
地球のスケールで考えれば、この差は分らんもん。。。

誰にでもひらかれた、
おおらかな建築をめざして。


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