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サイレント・ヴォイス(NetGalleyより)

松田詩依さん『サイレント・ヴォイス 想いのこして跡をたどる』という作品を読みました。こちらの作品は発売前の本のゲラが読めるサイト「NetGalley」にて読んだものとなります。

ことのは文庫より来月刊行される作品で、生と死をテーマにした物語が個人的に好きというのと、「遺品整理」というキーワードに惹かれて、この作品を読んでみようと思いました。

今作では残留思念を活かし、遺品整理士として依頼者に故人の思いを伝えるつかさの活躍が描かれました。中でも祖父母との心のつながりを描いたようなエピソードでは数年前の私の経験とも重なるところも多く、感動と温かさで心の中がいっぱいになりました。そして今を生きていることへの感謝と、仏壇に手を合わせることを日々忘れないようにしたいと思いました。

また、つかさは自らの能力をポジティブなものだと考えていました。能力を活かし、同僚の洲雲や身近な死で悲しみを抱えている人々に希望を与える彼女の活躍には微笑ましくなりました。つかさのすべてを受け入れてくれるメメントという職場は、これから先もずっと彼女にとっての居場所になってくれると思います。

優しい気持ちと希望を存分に感じさせてくれた内容で、カバーイラストがついてきちんと本の形になったらどのような雰囲気になるのか、今からとても楽しみです。

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