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外性器による性別判断が生む矛盾と、性別二元論の限界

昨年の12月より何故か突然回転性のめまいと吐き気に襲われるようになり、飲み続けている薬がなくなったので今日、薬をもらいに眼科へ行きました。そこで考えたことを書きます。

前提として、私の状況の話

私はLGBTsでいうところのTです。2014年からエストロゲンの女性ホルモンを摂取しています。大学を卒業した2016年の春に精巣を摘出しました。ちなみに名前を改名し、「雨」が本名になりました。

現在のホルモン値は閉経少し前くらいの女性と同じような感じだそうです。その副作用で更年期障害が起こり、めまいが起きているのかもしれませんが定かではありません。

私が思ったこと

私の体はホルモン値的には男性側より女性側にある訳であり、問診票では「男性」として扱われますが、生物学的には女性に近く、何かしら体に不調を感じ、病院へ行く際には、性別によってなり得る病気が違ってきたりすることもあるわけで、そう考えると現在の私の場合、問診票にも「女性」と記して診てもらう方が適切なのではないかと思ったということです。

しかし、この国では性別適合手術を受けなければ、戸籍上の性別を変えることができません、ホルモン値がいくら一般の女性並であったとしても、このケースでいくと問診票では「男性」として受診をしなければならないわけです。

外性器による性別判断が生む矛盾と、性別二元論の限界

ペニスがあれば男性、無ければ女性、という外性器の形状のみで人の性別を判断すると、現在の私のようなケースには対応しきれませんし、その「男女」という性別二元論では、あくまで私のケースは一例ですが、こうして「限界」にぶつかってくることがいろんなところで起きてくると思います。

私の願い

性別適合手術をさっさとしたらよいではないかと思うかもしれませんが、それを叶えるには、人によってはかなり高いハードルがこの国ではまだあります。私もできることなら明日にでも手術がしたいです。

だからせめて、私の場合は、手術ができるまで、人によっては一生かもしれませんが、外性器の形状のみで性別を判断するだけではなく、染色体、ホルモン値、性自認なども性別を決定する際の判断基準にしてもらいたいです。もしくは、男女という性別に社会的に正式に「その他」なり、「第三の性」なり、「中性」なりで枠を設けて欲しいと思っています。


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