ちゃんと走らないと

　引退して２週間以上が経つが、殆ど走らなくなった。数回ジョグをしてみたが、そのせいで筋肉痛になり、翌日また走ったら膝にも響き出したのでしばらく休むことにした。

　それから１週間補強も何もせず、その割には脂っこい食事をやめず、夜食にスナック菓子やお酒を飲んだり、ぐうたらな生活が続いた。そうしたらあら不思議、今まで鍛え続けた筋肉は痩せ衰え、腹筋の壁は柔らかくなり少しずつ膨らみ始めた。ずっと続けてきた陸上も、少し走らなければこうなってしまうのだ。

　就活をしていても全然精が出ず、仕方ないから走りに行こうと思い、引退前と同じように足首と腹筋、臀筋のエクササイズを入れて8kmのジョグに出かけた。真夏にどんなペースで走っても息苦しくなった時に比べてだいぶ快適になった。やはり自分がどれだけ走ることが好きであるか思い出させてくれる。

　ひとまず、この膨らみかけのお腹を押し込むためにしっかり走りたい。

　この調子で仕事一筋の職種に就いたらお腹は膨らみ続け、ストレスがそれに拍車をかけ、肥満体型になったことによってまたさらにストレスになるかもしれない。

　人間、必死にならないとしっかり生きていくことができないのかと考えると、また鬱になる。小中高時代のように、朝から午後まで必要な勉強をし、終わったら午後から夕方まで仕事とは別のやりたいことに打ち込み、夜はしっかり休む。仕事もこれくらいでやりたいのに。何もニートになりたいわけではないのだ。働きたくないわけでもないのだ。現に、しっかりアルバイトもほぼ毎日できているし。その分報酬が返ってくることも知っている。

　ちゃんと走り続けたいなぁ。