読書脱線。自動孵卵器を作る鳥。
こんにちは、天音です。
今日は本を読んでいて驚いた小さなことを共有する記事。
ツカツクリという鳥をご存知ですか。
読んでいた本『これが見納め』によると、
というような鳥らしいです。
この本は世界中の絶滅危惧種を見にいくネイチャー・ルポ。
目的の動物を探している途中に筆者が見つけたのがツカツクリの巣でした。
何が気になったかと言いますと、なんとこの鳥、地熱や日光と植物が発酵する時に生じる熱で卵を温めるんだそう。
穴を掘って土と発酵した植物を入れて、その中に卵を産む。
そうすると親が上に座って温めるという手間が省けると。
素晴らしい。ナイスアイディアです。
いやすごいですよね。
発酵熱なんて、理科の時間にバイオマス発電でやって以来聞いたことなかったです。
しかしここで驚くことが。
著者が見つけたツカツクリが作った円錐形の塚は、高さ約2メートルで基底の幅もそれくらい。
さらにその下に1メートルほどの深さがあるらしいのです。
鳥の巣、と表記されていたものから初めに想像していたのよりも大体6倍くらいデカかった。
ニワトリほどの大きさの鳥が、公園の砂場くらいの範囲の土を掘ったり埋めたり葉っぱを腐らせたりする労力と、お腹の下で卵を直接温めるのとでは果たしてどれだけの差があるのかはツカツクリにしかわかりません。
見合ってなくないか、何ていう多種族からの意見は野暮なものですね。
もしかしたらツカツクリも人間の出産を見て、
「10ヶ月もお腹に入れておいてなんだいそのふにゃふにゃな赤ちゃんは!うちの子は生まれてすぐに土の中から這い出てくるよ!」
と呆れちゃうかもしれませんしね。
クチバシで土の温度を測って、卵が孵る最適の温度を保つらしいです。
うーん、面白いなあ。
ツカツクリが登場したのは第2章「ここにチキンあり」。
オオトカゲを見にいくという章だったのですが、ちょい役だったツカツクリのインパクトもなかなかのものでした。
*見出し画像の鳥は正真正銘のニワトリです。
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