『反射と内在』
階段の隅に落ちていた、ツツジの花びら。
毎日同じ場所にあるその花びらですが
土から離れ、環境が変わることで
普段身に纏っている色ではなく
外側から順に侵食されていくように
色を変えていきました。
その意図的にではなく
自然と移り変わる色の変化は
日に日に魅力をますように形を変え美しさを放っていきました。
そんなツツジと色の変化の散文です。
『反射と内在』
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奪われたと思っていたその赤は
ただ正反対の存在になっただけだった
鮮明さを失っていくように
その色に満たされていく様子を見ながら
事象の立ち位置を
その移り変わりをこの目で確認する
触れるもので、
普段の姿をこんなにもうまく隠すことができるなんて
もう少しだけあなたという存在に触れていたい
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