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【AZ】作品のみどころ




佐野弘翔


まず目を引くのはその背景色。制作段階で見た時点では”青空”だったが、完成した作品は"青空”とともに共存する”夜”である。色鮮やかなサボテンがより躍動感を帯び生命力の強さが作品から伝わってくる。


有坂はるな


有坂さんも制作途中では完成よりも淡い印象をもっていた。しかし実際に作品をみたときに一転し印象が変わった。掴みどころがあるようで掴めない、鉛筆と水彩の間から生まれた妖しさに魅了される。


猫鈴工房


個人的に付き合いが長く猫鈴さんがこれまで制作している作品をみてきた。その中でも今回の作品は驚きを感じた。普段は羊毛(毛玉)作家として活動している猫鈴さんの新たな一面を見れた事がとても愉しい。


midue


作品をみてすぐにわかるのがその丁寧さである。インタビューの時にも書いたがmidueさんの美しさというのは丁寧な創作の中にも存在しており、シンプルな線の中から心地の良い暖かさも感じ取ることができる。


冨山竜一


インタビューでも紹介した「焚火」を含め冨山さんの作品の魅力がわかる小作品のラインナップとなっている。作風がよくわかることや自身の愛猫がモデルになっている絵などが並んでいる。


海野清衣


海野さんの普段手掛けているプロダクトデザインとは異なる作品であることから驚かれる方も多い。今年も”カラス”という存在の受け取り方を考えさせられるメッセージ性の強い作品である。



当初は目線を少し落とす壁での展示を予定していた。しかし作品の説明をうけご高覧者様の目線が鏡にうつるほうが作品として成り立つと展示の場所を変更した。ぜひ作品の前に立ってほしい。


松永英樹


上からも作品が見える位置にした。その理由は細部までおろそかにすることなく創作がされていることが伝わるようにするためである。とくにドローイングの繊細さはじっくり全体を見ていただきたい。


ゆみた


昨年のAZに続きうみのいきものを描いた作品が展示されている。小さな水槽という場所から海という大きな舞台につながっていく経過といえる作品かもしれない。遊び心も垣間見えるゆみたさんらしい作品である。


佐藤美奈子


いつもAZ作品の制作取り掛かりが早くその工程を見るたびに実物を展示できるのを楽しみにしている。鮮やかで煌びやかな発色は誰しも目を引く。また作品を飾っている土台にもぜひ注目してほしい。


清水うのう


展示会であることから基本的に作品に手を触れていただくことができない。もし清水さんの作品がshopにあったならばみな純真さあふれる清水さんの作品を手にとり愛でて楽しんだであろう。


珈琲並々


技法は違えど同じ刺繍作家として並々(migiwano)さんの作品にはいつも妥協がなく感服しており今年の作品も見応えがある。ひと針ひと針、あますことなく気持ちを込めて縫っていることが作品から伝わってくる。


maru


実のところ昨年立体での申し出があったが平面優先だったため展示ができなかった。いつもはイラストで描かれているmaruさんワールドが具現化されており平面時よりなぜか”目”が合うことが多い。


parako


普段の張り子作品を知る機会がふえていたので尚更AZ作品がどのような作品になるの楽しみにしていた。かわいらしさだけじゃない、ほんの少し、くすぐったい刺激を感じる作品となっている。


東久世真希


「仄暗いコケティッシュを描きたい。」今作はその第一歩なのかもしれない。


teto


蓄光糸にみなさんが驚いてくださるのを楽しく感じております。



あまねく企画
APARTMENT ZOO vol.6
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会期:2024年3月9日(土)~2024年3月23日(土)
時間:12:00〜17:00
休廊:月曜・木曜
場所:アート&スペース あまねく @a_ma_ne_9
入場無料

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