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算数

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算数の色々について論じてます!
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♯32 数学的な見方・考え方の育成

♯32 数学的な見方・考え方の育成

 今回のテーマは、「数学的な見方・考え方の育成」です。実践家の視点から検討します。算数の授業をアップデートしたい方、見方・考え方への理解を深めたい方は、ぜひご覧ください。

(1)4者の見解から

 加固(2019)は,「数学的な見方・考え方」と発問との関係について,

と述べています。そして,言語化し顕在化した「数学的な見方・考え方」がクラス全体で共有されていくことについて,以下のように述べてい

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#27 一斉授業における個別最適な学びと協働的な学び

#27 一斉授業における個別最適な学びと協働的な学び

 27回目の投稿となりました、天治郎です。今回のテーマは、最近の私の研究テーマである「一斉授業における個別最適な学びと協働的な学び」です。2年生の「ひき算の筆算」で実践しました。

1 単元の概要

 本単元では、ひき算の筆算(2位数)を扱う。2位数の加法と減法では、各位の計算を、位を揃えてかけば、2位数の計算が各位の数の計算に帰着され、1位数の加法及びその逆の減法などの計算で処理できることにな

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♯13 自己内対話を促す手立て

♯13 自己内対話を促す手立て

 13回目の投稿となりました、天治郎です。お忙しい読者のために、以下が本稿の要旨です。

 対話の中の一つである「自己内対話」について、「振り返り」、「教師の言葉掛け」、「時間の確保」という3つの視点から手立てを考えます。
 私の「振り返り」の手立ては、「小刻みな振り返り」と「振り返りの視点の提示」です。教師の言葉掛けの手立ては、「思考、表現している児童を価値付けるとともに、周りに広げる言葉掛け」

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♯10 算数授業の板書③

♯10 算数授業の板書③

 10日連続でのnote投稿となりました、天治郎です。「算数授業の板書シリーズ」最終投稿(おそらく)です。過去記事と合わせてご覧いただければ幸いです。私の中では、一旦連続投稿を区切りにします。今後は、週1回以上投稿していきます。

 今日は今までで一番長くなってしまいました。お忙しい読者のために、以下が本稿の要旨です。

・板書を活用しその効果を十分発揮させるために、補助的な役割を担うものとして

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