見出し画像

【詩】瞬殺力を発揮した心の刃

情熱的な宴に一人だけ混ざれない
俺の情熱が自分への否定に進む
自分で自分を炎上させる
もう何度炎上して、髪が縮れていったか

即物的な欲望に浸り
一人だけの見繕いに笑う
石鹸が滑り落ち
アキレス腱に当たって痛くて笑う

横になってばかり
でも人間は
横になって生まれたんだ
縦になるまで時間がかかる

赤ん坊に戻りたい
小学生に戻りたい
せめて中学生に戻りたい
高校生には戻りたくない

俺が俺である為に
勝ち続けなきゃならない
無意識にそれが根付いて
負けっ放しで俺はいつも俺じゃない

自分で咲かせた花を
自分ですぐに踏む
それを見て笑う
俺は笑い上戸だ

世界一の笑い上戸
俺がテレビに出たら
そんなキャッチコピーで
観る者を裏切る

自分も他人も裏切って
裏切られなかったのは
何があるだろうか
この弁当の肉の旨さか
俺一人の宴の旨さか

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?