【詩】渋滞したピアス待ち
私が消えて無くなった頃、その人の居場所がわかった。また生まれた瞬間、その人の居場所がわからなくなる。表と裏みたいだ。コイン?いや、1円玉にもならないような奴。つまらない奴。なんでつまらないかは、私が決めたから。そうでもしないと、耐えられないから。
線路で寝転んで、寝返りを打って早押しボタンを押す。死ぬ理由の早押しだ。中央線と、埼京線と、京王線。どの人が最初に正解出来るかな。
時々、思わないんだ。いつも何かを思っているのに、時々、思わないんだ。
薬が小さい。苦痛も小さい。九時から十時までの事件簿。私が君を踏んづけて高い所にある光を見ていた時間。銭湯みたいな侘しさだった。
小学生からやり直したいと言った君に、もっと前からやり直せと言った事で、私は1UPしたみたいだ。残機がもう無かった私。これでミスっても大丈夫。大事件も中事件も小事件も貝柱で貫くぞ。
明日にならなきゃいいな。明日になったらバニラアイスが溶けちゃうもん。ゆったりと乾燥した肌が、ぬくもりの汗でしっとりするまで、私の中の小さな叫びが、アルコールの度数を決めて、飲んだ瞬間に歌になるんだ。私は歌になってしまう。なりたくないのにさ。なんなんだよ。
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