見出し画像

ダム怪談 青蓮寺(しょうれんじ)ダム

これはとある怪談師X氏から、イベントでお客さんの一人としてX氏が参加されていたときにわたしがダムカードを集めていて三重県の◯◯ダム(※心霊スポットではない)に行ってきたという話をすると、X氏はわたしに対し、わたしの住む地域がここだと説明をした上で、そんなわざわざ遠いところから来てくださっていたんですねと労って頂いた上に、わたしの住む地域からそんなに距離も離れていない三重県のダムの貴重な怪異譚を教えて貰うができた。

青蓮寺ダムのダムカードとWARASHI

それが今回ご紹介する青蓮寺ダムだ。

実際に現地でも貴重な怖い話をきくことが出来たので改めてご紹介をさせて頂きたい。

赤いモニュメントが特徴的な青蓮寺ダム

青蓮寺ダムで有名な怪異譚としては、青蓮寺ダムのダム湖が青蓮寺湖になるのだが、前述した青蓮寺湖が自殺の名所とされている。有名な怪異譚としては自殺された方の霊が深夜になると徘徊をはじめる、周辺の駐車場から青蓮寺湖の真ん中辺りに白い人影が立っているのを見た等がある。

また弁天橋や駐車場付近での目撃情報がある。

駐車場から眺める青蓮寺湖

情報を教えて頂いた怪談師X氏によると、2007年7月25日にガードレールの支柱にロープを括り付けた後に自身の首にロープを巻いた状態で車を急発進させ、車はフェンスに激突した。後に事故があったと警察に通報が入るが、警察が来たときには既に男性の首は急発進の衝撃により切断され、助手席に転がっていたという。

果たして首切断自殺があったとされる青蓮寺ダムとはいったいどんな場所なのか、魅力もあわせて紹介したい。

堰堤付近から眺める青蓮寺湖

撮影前、まさかのゲリラ豪雨…。

傘を持ってきていないためやむを得ず車の中で雨宿りをして、雨が降り止んだのを車外から聞こえてくる音で判断して撮影開始に至る。

雨上がりだから、お化けが沢山じゃない。
雨上がりだからこそ見れた素晴らしい絵画を見ているような綺麗な光景が広がっていた。

弁天橋と虹

まさかの虹が発生!!

虹が湖面にも反射している

今まで色々な化けダムに生きましたが、自分で言うのもあれですが、言葉には言い尽くし難い写真が撮影出来ました。虹が発生したときはあまりにも美しさゆえにただただ青蓮寺湖を眺めてしまっていた。

青蓮寺ダムの堰堤①

思いの外、交通量が多くびっくりした。

離合しやすいように退避場所もあるが、撮影する歩行者は進路を譲ったりして大変な場所だった。道幅で考えると、乗用車1台しか通過できない。ダムの堰堤を通過するため堰堤に向かう道にある交差点でプチ渋滞が発生していたのが印象的だった。

青蓮寺ダムの堰堤②
青蓮寺ダムの堰堤③
青蓮寺ダムの堰堤④
青蓮寺ダムの堰堤⑤
青蓮寺ダムの堰堤⑥
青蓮寺ダムの堰堤⑦

ダムの堰堤はこんな感じだ。

夕立ちが降り止んだ後の空も美しい。

余談が長くなったが、本題へ。果たして弁天橋の怪異譚の真相は?そして自殺があったのか、衝撃の話を伺うことが出来た。

堰堤から眺める青蓮寺湖

赤く夜になると不気味な弁天橋。

試しに夜に向かった。

人間の悲鳴に近いキャーという声が付近でした。おかしいと思い周りを確認した。

青蓮寺湖①

お化けではなく野生の猿が犯人だった…。

茂みの中で猿が気付きわたしを見ていた…。

心霊スポットあるあるで、野生の動物によるもの、野生の動物が決して出来ない動作や鳴き声などもあるので知識を学んだ上で冷静に見極める事ができるか、青蓮寺ダムの周辺は猿のみならず後々教えて頂いた地元の方によると鹿も生息しているという。つまり、心霊現象?と野生の動物の知識に疎い人が肝試しに行けば間違いなく心霊現象だと勘違いしやすいパターンの一つであり、少なくとも人間が発する悲鳴に近い声があがるという心霊スポットは野生動物の可能性が高い。

青蓮寺湖②

肝試しの時間は間違いなく野生動物の活動時間とかち合いやすく、とりわけ今の時期ならばクマに注意が必要だ。クマも子グマなら、人間に近い悲鳴を発することができ、かつ子グマがいる=母グマが近くにいるというサインでもあるから尚更襲ってくる可能性もあるため危険だ。

青蓮寺湖③

残念ながら、心霊現象の報告ゼロです…。

いないときは声を大にして見なかったと話す。嘘はつかない。青蓮寺湖を弁天橋から青蓮寺橋更にその先のぶどう園を超えて青蓮寺ダムへ戻ってきたが見た限り、どこでまず首切断の自殺があったかがわからない。報道された内容を改めて見ると下記のように記されてある。

青蓮寺湖④

名張市青蓮寺の駐車場にてガードレールの支柱にロープを括り付けた後に自らの首をロープで巻いて急発進させたとある。記事に掲載されている青蓮寺とは地名をさしておりあえて記載をしたことによりダムを連想させてしまったのだろう。報道があったのも尚更心霊の怪異譚になりうる要因を作り上げてしまった。地名であることを連想させない内容にした具体的にできない理由がある。

青蓮寺湖⑤

真新しいフェンスなのか、見極めるのは至難の業だがただ一つ野生動物の気配でも何でも無いおかしいと思う場所があったが、個人宅があるために場所を話すのは避けたい。少なくとも首切断自殺に青蓮寺ダムは関係していないことだけは言える。

青蓮寺ダム

青蓮寺ダムに歩き帰ってきたら、辺りは空気がガラッと変わっていた。その際に妙な違和感を感じた。

夜の青蓮寺ダム 近くに殉職者の慰霊碑がある。
夜の青蓮寺ダムの堰堤①
夜の青蓮寺ダムの堰堤②

夜中になればさらに照明は眩し過ぎるぐらいに明るくなり、青蓮寺湖に面する堰堤の壁には自殺対策の精神を落ち着かせる効果があるブルーライトが設置され、その上防犯カメラもある。

辿り着いた際に用心しながらダムの堰堤を歩くと進行方向から逆方向へ歩いてやって来たダム職員の方に声をかけられると、ダム職員はわたしに対し指摘した。

青蓮寺湖⑥

弔われる方が多いから見回りをしています。

それだけ聞くと?となるので、過去に首を切断された方の自殺があったと聞き調べにやって来たと話すと、見回りに訪れていた職員の方はどうやら知らないようではじめて聞いたが果たしてそんなことが報道されたのかと訊ねられたので、報道されているから来ましたとさらに切り出すと、職員の方から衝撃の話を伺うことができた。

青蓮寺湖⑦

それはダムからの自殺される方が非常に多い。

ダイブされる方が多いからこそここで自殺があった等マスメディアに対し報道規制をしている。中でも、わたしのような県外ナンバーはかなり気にされるようで停車中の車に対するイタズラ云々の話も伺えたが、自殺の話を切り出したところで、職員の方は本当は嫌なんですよ。弔われる方が多いと話しましたが、本当に自殺される方がこのダムでは多くて困っているんです。中でも、人気の少なくなる夜の時間帯から気をつけなくてはならないんです。

ダムの堰堤より撮影①

前回ダム怪談でお話した糀屋ダムと同様のダム職員が自殺対策のために見回りされる現場を見た。

ダムの堰堤より撮影②

つくづく思うことがある。

今回はいのちの電話の連絡先こそはないが、防犯カメラやダム職員の見回り並びにブルーライトや照明を眩し過ぎるぐらい明るくすることにより日常生活へ心理的に戻そうと呼び掛けを行うダムの自殺対策を見て、夜のダムにきたとき可視化(=霊が生きている人に対して見せる力を指す)出来ない低級霊と呼ばれる御霊が多い。おいでおいでのアクションはないが、見た限りでは、青蓮寺ダムで命断つことが人生の終着点と化しつつあるようだ。いやそうあってほしくない。

慰霊碑の付近から見たダムの吐出口

道に迷いが生じた時、立ち止まり、冷静になってご自身のことを見つめ直してほしい。まだまだやり直せるチャンスがいくらでもある。どうか振り返り、戻るべき場所に戻ってほしいものだ。

最後に、青蓮寺ダムで工事中に亡くなられた殉職者の方々、青蓮寺湖へダイブして自らの命を絶たれた方々のご冥福をお祈りします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?