見出し画像

怪談 耳成山公園(みみなしやまこうえん)

映画鑑賞レビューばかりだったので、久しぶりに心霊スポットでの怪談について噺をしよう。

まず耳成山公園における怪異譚について説明する。

心霊の怪異譚は上記サイトを参考にして頂きたい。

古池という池があり、そこで入水自殺される方が居るために池に引き摺られる或いは池に落ちそうになる、自殺されたであろう方の霊の目撃談がある他は自殺の名所であるという話がある。

果たして真実はどうか。

北野武監督最新作の映画「首」をユナイテッドシネマ橿原で観終えた後に行ってみることにした。

画像
上映時間を見誤りすっかり夜になってしまった

これが、古池…。

撮影時は19時になろうかという時間であったためにごめんなさい、完全に肝試し検証になってしまい写真の一部は写りが悪くなってしまった。決して心霊写真ではないので、自然なブレだと解釈して頂けたら有り難い。

画像
周囲は民家で散歩されている方も見受けられた
画像
角度を変えて撮影
画像
"あぶない"の看板があった
画像
反対側から撮影
画像
公園の奥へと進む
画像
古池の前にあるベンチ

車を耳成山公園の仮駐車場に停めるために向かっている道中に、白装束のような白い着物を来た髪が非常に長くまるで平安貴族のようなメイクの女性がベンチと石碑の間に佇んでいるとわたしが女性の存在に気付き目を向けると女性は微笑んでいた。

これがひょっとしたら怪異譚の正体なのではと思い更なる調査が必要と見て原因たるものを探ってみることにしたのだった。

画像
看板

看板には下記の内容が記されている。

"耳無の池恨めし吾妹子が来つつ潜かば水は涸れなむ"
作者不詳

耳梨の池は恨めしい、あの子がさまよって来て水にはいったら、水がかれて死ねないようにしてくれればよかったのに、という意味です。

この碑文は東海大学教授石井庄司氏による
橿原市教育委員会

前に紹介した"あぶない"の看板を思い出して頂きたいが、内容は子供向けで子供が興味本位で近づかせないようにしていることが伺えることから、入水自殺が多いという説は覆される。自殺ではなく、事故があった可能性のほうが高くなる。

画像
碑文が書かれた石碑
画像
池へと続く階段
画像
耳成山公園の石碑
画像
付近より古池を撮影
画像
これは一体何だろう…?
画像
トイレだった

念の為、トイレの中も散策はしてみたが、キレイなトイレの他は悪い気を感じることもなかったためにトイレは恐らく怪異譚とは無関係だと思う。

気持ちを切り替え古池へと戻ると気になる看板を発見することに成功した。

画像
注意書きの看板

注意!!
ここから先は深いよ!
池の中へ入らないで!

ひらがなのルビが入力されていないため子供向けの文面ではない、恐らく大人向けだと推測できるが、では何故わざわざ深いと誇張する必要があるのか。理由を探るために付近を調べてみる。

画像
柵の付近より撮影
画像
立入禁止と明記されている
画像
白い棒が深さを示す目印だろうか
画像
何処が深い?状態の池
画像
場所を変えて撮影
画像
底が見えない分深さが分かりづらい
画像
因みに前は近鉄電車が走っている
画像
出てきそうな箇所を時間をかけ撮影していく
画像
この辺りは違和感がなかった
画像
池の浅さが分かる浮草の多さ
画像
場所を変え公園内全体を散策

しようとしたときに、再び池の深い場所を示す看板がある場所に再び白い着物姿の女性がこちらを見て立っていた。それはまるでわたしの行動に対してわかっているかのようなリアクションで、女性は池へと下りるステップを下った瞬間には女性の姿はなく恐らくだが池の方へ向かったものだと思われるが、何枚かあげている画像をよくよく見て頂きたいがこの池の水深で入水自殺は図れるのだろうか?

注意書きには、池が深いとあった。

しかし見方を変えれば、これは子供連れの親御さんに対し子供を近付けさせないようにという意味合いのほうが強い印象を受けた。

池の水温が急激に下がることによる発作が起こりやすいのならば、そのことに対しての注意喚起がなされていない当たりから察しても急に水深が深くなるために身の安全を考え入らぬようにという解釈もできるし、何より立入禁止のプレートが新しいことも考えたら事故があったことに対する対策とみるのが妥当だと思われる。では、何故女性は現れたのか。

画像
公園内の公衆電話
画像
公園内の遊具
画像
敷地内にある東屋
画像
中はこんな感じだ
画像
再び公園内を散策
画像
耳成山公園の看板
画像
別の場所にあった休憩スペース
画像
再び検証のため池を撮影
画像
手前に見えるのは懐中電灯
画像
池の撮影を続行していく
画像
何の変哲もない池の写真が続くが了承して頂きたい
画像
何の変哲もない池の写真が続くが了承して頂きたい
画像
何の変哲もない池の写真が続くが了承して頂きたい
画像
何の変哲もない池の写真が続くが了承して頂きたい
画像
何の変哲もない池の写真が続くが了承して頂きたい
画像
何の変哲もない池の写真が続くが了承して頂きたい
画像
何の変哲もない池の写真が続くが了承して頂きたい
画像
何の変哲もない池の写真が続くが了承して頂きたい
画像
何の変哲もない池の写真が続くが了承して頂きたい
画像
何の変哲もない池の写真が続くが了承して頂きたい
画像
何の変哲もない池の写真が続くが了承して頂きたい
画像
何の変哲もない池の写真が続くが了承して頂きたい

池はやはり大人が果たして死ぬのかと考えた際にこの水深で亡くなることは考え難く、可能性として考えられるとしたら、大人ではなく子供の水遊びによる事故が多かったのではと推察される。

それを物語る看板がある。

画像
この池は農業用ため池です

ここではじめて、ひらがなのルビが入力された看板があるのだが、果たしてこの看板は一体誰に対するメッセージなのかと考えたら、やはり遊びにくる子供達に対し大人が危険だから入らぬようにと注意喚起をしているというのが答えだろう。

画像
あぶない、の看板

そのためにPTAが注意喚起を促しているあたりから察しても、子供による事故があったからではないだろうか。碑文の内容も捨て難く、我が子を先に旅立たれた親の無念を詞を通し訴えているのだが、現れた女性は碑文にある女性かとなると違うと思う。

画像
駐車場側より撮影
画像
対岸にあるのは池の一番深い場所
画像
反対側を撮影
画像
道路側を撮影

肝心の女性の件についてだが、これはあくまでも個人的な感想だが、現れた女性には道連れにしようなんて魂胆は見受けられず、寧ろ最初の通りかかったときも、池の付近にいたときも、まるでわたしに対して気にしているかのような安堵感からニコッとした笑みを浮かべながら現ることや、何より平安時代の貴族っぽい公家のような見た目というのが事故や自殺が仮にもし最近の事例であり女性は自ら命を絶ったとしたら、身なりがそもそも怪しいわけで、となると考えられるのは碑文にある作者不詳の詞を書いた親御さんか若しくは心霊の怪異譚があり心霊スポットとしても知られている耳成山の主が現れたの何れかだろう。

因みに山の神は女性の姿で現ることが多い。経験上山の神とされる女性は白い着物姿(死装束に近い)の大昔の容姿で現るパターンだ。

それだけにオカルトサイトで伝わる内容は噂にしか過ぎず、入水自殺があったというのは怪しんで良い内容とみて良いだろう。見える人が女性の姿を見たり或いは注意喚起の看板を見て妄想が膨らみあらぬ噂が拡散された可能性が極めて高い。

改めて事件性や事故があったか否か、資料では調べていないため改めて調べてみることにしたい。

いいなと思ったら応援しよう!