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勘違いの中を旅して生きる。グレーゾーンの街・ポイペト。

#2 世界一周放浪記 タイ🇹🇭〜カンボジア🇰🇭編


おはこんはろちゃお。最近の問いは、「私達が最も深く考えるべき問いはなんなんだろう」という問いです。さて、世界一周記第二弾はタイ〜カンボジア編です。安心・安全なタイでちょっぴりだけ海外旅に慣れた先発組の3人。バンコクでの生活も1週間を迎えようとしていました。



投票率を上げる極意

5月15日。街中が月末の選挙の候補者ポスターだらけだったタイ🇹🇭・バンコクですが、選挙が無事に終わったようです。

単純接触効果っていうんですかね、嫌でも目にしましました

タイの選挙制度はスタイルが日本とほぼ同じなのにも関わらず、投票率は70%から80%あるらしい(結果今回の選挙の投票率は75%だったそう)何がそんなに違うのか現地の人に聞いたり、調べてみました。

【日本と比較した際の特徴的なポイント】
・選挙日前日の夕方から1日間、🇹🇭全土で酒類の販売が禁止。
・↑飲食店での飲酒ももちろん禁止。
・選挙に行かないへの罰則として、同種選挙の被選挙権剥奪。

タイの選挙の特徴

そうなんです。お酒が前日から飲めないんです。お酒を飲めないのは割とどうでも良いんですが、飲食店が結構閉まっているのには大変困りました。

でも、もっと困ったことがありました。

二度目のワクチン接種前日にコ◯ナ疑惑


それは、最年長の某31歳が、38度の熱と喉の痛みを発症したことです。というのも、この翌日の5月16日はカンボジア🇰🇭への国境越えの日。それだけなら良いんですが、朝一番にスネークファームに行って、二回目のワクチン接種を済ませてから向かうのがmustです。(狂犬病2回目のワクチン接種は、1回目の接種からちょうど7日後に受けないといけない。当然、熱があっては受けさせてくれません)

なんなら、症状が思いっきり、コロナに似ている。倦怠感、喉の痛み、高熱。日本で100人と集団生活を6年間していながら一度もかからなかったのに、なぜ今このタイミング?

喉が痛すぎて水を飲むのも一苦労どころか、痛すぎて発狂。ゲストハウスのスーパーホスト・チャイも心配そうに、タイ語なまりの英語で「Are you OK?」を連呼している(この後、チャイの「Are you OK?」はチームの流行語になりました)

31歳が使い物にならないおじさんと化したのを見た他の2人は、「揚げ鶏が売ってないセブンイレブン」でヨーグルトとゼリーを。そして地元の薬局で、のど飴と解熱剤とコロナ検査簡易キットを買ってきてくれました。神。色々と心配されましたが、検査キットの結果は陰性。高熱も、気合と根性で(完全にタイの解熱剤・タイレノールのお陰です)

噂のタイレノール。タイでこれがあれば一安心

なんとかタイ出発日に36,6度まで下げる事ができ、無事にスネークファームでのワクチン接種も完了することができました。心配してくださった皆さん、ありがとうございました。(なんかタイで喉の痛みを発症する人が増えている時期だったらしいです、しらんけど)

初めての陸路での国境超え

5月16日。午前10時に二度目のワクチン接種を終えた先発組の3名。まず目指すのは、バンコクのエカマイ駅にある「バンコク東バスターミナル」

スネークファームから、タイ旅行者には必須のアプリ「Grab」でタクシーを呼び(めっちゃ時間かかった)なんとかバスターミナルに到着。

タイで必須の配車アプリ「Grab」夜のバイタクはマジで気持ちいい。

ここからバスに乗って、タイとカンボジアの国境付近まで向かいます。バスは乗り合い制で、人数が上限に達したら出発する形式。(たぶん)ちょうど運良くついたタイミングでバスへ乗り込むことが出来た。料金は忘れたけど、大体1,000円くらい。安いのか高いのかはよく分からない。

で、このバス。なんというか、10人乗りくらいの中型バスなんですが、みんなLINE電話したり、好きな音楽流したり、まぁ好き放題。日本だったら大問題。でも、これが海外。4時間のバス旅、悪かない別に。

かわりがわり睡眠を取りながら、無事にタイ側の国境付近アランヤプラテートに到着。近くにはロンクルアという有名なマーケットもあります。

他の乗客も含めてみんな爆睡。

バスを降り立つと、様々な人がタイ語で声をかけてくる。なんとなーく、うさんくささを感じる人が多かったので、安心・安全モードから危機察知モードに切り替え、基本的にはあしらいながら国境超えのゲートに向かう。関所での国境超えの際は、払わなくても良かったかもしれない100バーツを請求されたりとかもあったけど、無事にカンボジア側のポイペトへ到着。なお、カンボジアへの入国にはVISAの申請が必要で、事前にオンラインで取得しておくと良いです(確か3,000円くらいだった気がする、多分)

国境付近

グレーゾーンの町・ポイペト🇰🇭

ポイペトに到着したのが大体16時前くらい。行き当たりバッチリの我々はこの時点でまだ宿を取ってないませんでした。ということで、これまた東南アジア旅必須のアプリ「Agoda」で格安宿を懸命に探し、なんとか2,000円くらいで泊まれるプール付きのホテルを確保。

ロケーションは国境から歩いて15分くらいの場所。国境ゲートではWi-Fiが使えたらからよいものの、街では現在佳境の楽天モバイルの電波が届かず、道に迷う。も、30分くらいかけてなんとかホテルに到着。道にいる犬がタイと違ってちょっと凶暴で怖かった。何よりも怖いのは噛まれた時の狂犬病なんですが、約1名だけ「かかってこいよ。サッカーで鍛えた俺のスペシャルインフロントキックをかましてやる」とイキっていました。半ズボン・サンダルですけど、大丈夫なんでしょうか。。。(もちろん披露する機会はありませんでした)

閑話休題。ホテルに到着。チェックインのお姉さん、優しい。部屋は7F。ポイペトの街がきれいに見渡せる。

ポイペトの町並み

3人ともバス移動と暑さでクタクタになっていましたが、プールの存在にテンションがあがり、最上階へ。

プールの中はめちゃくちゃ気持ち良いんですが、風が強く、外に出ると寒い。。。そして、後から気づいたんですが、この旅でも最大級のトラブルがありました(この件については、いつか書きます)

最上階のプール

プールを1時間ほど楽しんだ後、近くのレストランで夕食。(あんまり記憶ない)そして21時頃、このポイペトに来た最大の理由である、「カジノ」へと向かう。

カジノという言葉が持つイメージ

そう、何を隠そう、このポイペトという街、「カジノ」で有名な街なんです。ボーダー上にある街ならではの話なんですが、国内ではカジノが禁止されているということで、タイ人の富裕層達がカンボジア政府にかけあってカジノをつくったらしいです。なのでカジノの通貨はカンボジアなのに「バーツ」です。(カンボジアの通過はリエル)

ポイペト一番のカジノ・スターベガスカジノ

貧乏旅の我々からすると、マカオとかモナコとかのカジノは絶対に手が出せませんが、ここのポイペトのカジノのスロットは、ミニマムベット1バーツ(約4円)とかなので思いっきり遊べます。ありったけのバーツを握りしめて(3,000バーツくらいですが)意気揚々に、ポイペトで一番大きいカジノに乗り込みました。

1時間半~2時間ほど遊びましたが、結果、ビギナーズラックで小谷が約2,500円の黒字、権藤が約400円の黒字、米澤が1,600円の負けでした。(チームとしては黒字)

400円勝って喜ぶ権藤さん

期待値が高かったのもありますが、カジノの中は予想外にショボくて、日本の大きめのゲームセンターみたいな感じ。しかも、人が全然いない(経営大丈夫なのか。。。)かなり拍子抜けくらいました。まぁこーいうのは嗜む程度が一番ですね。良い経験になりました。ポイペトの独特の夜の雰囲気を楽しみながら帰路に就き、23時くらいにホテルに到着。

夜のポイペト

人生で一番美味しかったお粥との邂逅

さて、某31歳は万能薬タイレノールで熱は下がっていたものの、喉の痛みは変わらずでした。喉を何も通らない。が、翌朝、まさかの出来事が起こります。ホテルの朝食で出てきたお粥。なんと米に、うどんとパクチーとその他諸々が入っているというとんでも料理だったんですが、これだけは喉を通る(謎)しかも人生で食べたお粥で一番美味しい。そして、そして、これを食べた半日後には喉の痛みがすっきり消えていた。様々な条件が重なってのことだとは思うのですが、小谷はこのお粥の効果だと主張し続けています。勘違いだとしても、そうであってほしい。そのほうが面白いし想い出になるから。

それにしても、マジでなんだったんだ、このお粥。

お粥とは思えない見た目のお粥。

ヒトの記憶に残る街、ポイペト。

ポイペトという街は、なんというか独特の雰囲気が漂っているような気がします。半年前にはカジノホテルが火事で全焼してたり、夜の街は不穏な空気感があったりと不気味さが残りつつも人の温かみを感じられる場面もちょろっとありつつ、全方位的に面白い街でした(1泊しか出来なかったけど)強烈に良い!!!とかではなくて、なんか引っかかりを覚える記憶への残り方。でもそんな街も面白い。旅人に寛容な地域かというとそうでない気もしますが、旅人が楽しめる場所であることは間違いない。









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