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【アレスグッド アドベントカレンダー Day20】スクラム開発における効果的なレトロスペクティブのやり方を考えてみた

🎄このエントリーはアレスグッドの Advent Calendar 2023 という企画の20日目の記事です。

こんにちは!アレスグッド co-founderの松丸里歩(まつまる りほ)です。社内ではよくパイセンと呼ばれます。笑

プロダクトマネージャー(PdM)を経て、現在はロンドンの大学院で環境社会学の修士課程に在籍しながらリモートでプロダクトチームの仕事に携わっています。

去年のアドベントカレンダーでは、CSからPdMに転身した話をしました。今年はプロダクトチームの大事な取り組みのひとつ、レトロスペクティブについて書いていきます。

▼2022年のアドベントカレンダーはこちら

レトロスペクティブとは?

英語で書くとRetrospective…噛みそうになる言葉ですが、要するに「振り返り」です。特にプロダクトのスクラム開発において、スプリントと呼ばれる一定期間の開発サイクル終了後に、その期間の良かったこと・改善点などをチームで振り返る場のことを指します。

アレスグッドでは、「エシカル就活」のローンチ直後は開発チームが少人数だったこともあり、週次のミーティングで進捗確認をしながらもスプリントをしっかり定めていませんでした。

その後、1週間ごとのイテレーションを回すようになりチームメンバーも増えた昨年9月頃のタイミングにレトロスペクティブを導入しました。その後、組織やスクラムの体制の試行錯誤を経て、現在は2週間ごとのイテレーションでスプリントを回しながらスプリントのレビュー・プランニング・レトロスペクティブを行っています。

この記事では、これまでアレスグッドのプロダクトチームで導入したレトロスペクティブのフォーマットを紹介します。

1年前にレトロスペクティブの導入を提案してくれたのは、co-founder/VPoEのarrow

まずは、FigJamを開く

レトロスペクティブではみんなが同時に振り返りのコメントを書き出したり、他の人のコメントにリアクションできたりする環境が必要です。私たちのチームではFigmaのホワイトボードツール「FigJam」を使用しています。

スターフィッシュ法

ヒトデみたいな形の図だからスターフィッシュ(Starfish)と呼ばれているらしい

以下の5つの項目に対して個人で付箋に書き出し、その後に各自が他のメンバーのコメントを読みながら「これは特に大事だな」「改善のためのネクストアクションに落とし込みたい」と思ったコメント(付箋)にスタンプやコメントでリアクションをします。

  • Keep Doing:今後も継続したいこと

  • More of:もっと取り組みたいこと

  • Less of:減らしたいこと

  • Stop Doing:やめたいこと

  • Start Doing:新しく始めたいこと

その後、最も多くスタンプが押されているコメントを中心にチーム全体で議論し、来週に向けたネクストアクションを決定します。

5つのカテゴリに分けることで振り返りのコメントの意図やネクストアクションが分かりやすく、いいテンプレートだと思います。

レトロスペクティブでの導入後、アレスグッドでは全社の毎週の振り返りの場でこのスターフィッシュ法を用いることになり(テンプレートが良い証?)、プロダクトチームメンバーにとっては内容が重複してしまうので次に紹介するフォーマットに変更しました。

▼こちらのFigJamテンプレートを元にしています

KPT法

レトロスペクティブに限らず、振り返りの場でやったことがある人も多いのでは?その名の通り、以下の3点について振り返る手法です。

  • Keep(What went well):今回のスプリントでよくできたこと、継続したいこと

  • Problems(What problems did we face?):今回のスプリントで感じた課題、改善できそうなこと

  • Try(Learnings & action items):次スプリントをより良くするための、チームのネクストアクション

スターフィッシュを簡略化したようなものなので基本の流れは同じですが、各自がKeep、Problemsを記入してから、みんなで議論しながらTry(ネクストアクション)を決めていきます。

▼こちらのFigJamテンプレートを元にしています

レトロスペクティブを行う上で、気をつけること

上記2つの手法に限らず、以下のことを気に留めながら実施することで、より効果的な振り返り・改善につながると考えています。

  1. 個人目線ではなく、チーム目線で書く

  2. できるだけ具体的に書く(e.g.「リリースが遅れた」だけ書くのではなく、「追加の要求が多くて遅れた」のか?「スケジュールの見積もりが甘かった」のか?)

  3. 具体的なネクストアクションを決定し、担当者を割り当てる(宙ぶらりんになってしまわないように)

3点目については、レトロスペクティブの終了後にネクストアクションをSlackにも投稿するようにしています。見落としがないように該当メンバーをメンションするのと、英語が第一言語のメンバーが何名かいるため、ニュアンスまで共通認識を持てるように日英バイリンガルで投稿します。

最後に

今回のアドベントカレンダーでは、アレスグッドのプロダクトチームで実施してきたレトロスペクティブの手法や意識していることについて紹介してみました。私たちも日々改善を繰り返していますが、レトロスペクティブの実施方法を検討している方などの参考になれば幸いです🎅

また、アレスグッドではフルタイム、業務委託、副業、インターンなど問わず全ポジションで仲間を募集しています。来年の1月にアレスグッドはクロスオフィス渋谷メディオに移転し、さらに拡大予定です!

ご興味のある方は是非、下記よりお気軽にご応募ください!


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